上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

すったもんだから美しき浜辺へ★

2020-05-03 | アート・音楽・映画・本・舞台・ドラマ
朝ドラ「エール」第5週目。二か月目に入りました。
6月末か7月初旬分までは収録のストックあるけど、あとはまだ撮影してないよ~~~~
コロナ自粛で撮影中断してるんですよね。こんなことって前代未聞かも。
なんとか早く「封じ込め」に成功して、日常に戻れますように。撮影戻れますように。
つか経済がもう限界だす。

さて、裕一さんは音さんから「あなたとは立ち位置が違いすぎ、迷惑をかけてしまう。身を引きます」と手紙をもらい、矢も楯もたまらず彼女の住む豊橋へ押しかけます。
当時は新幹線も無いし、半日はかかるのかな~福島から豊橋。でも思い立ったら止まらない。それが若者。
どーでもいいんですが、裕一パパの三郎(唐沢寿明)が裕一の下宿捜索に入ったとき、支店長がしゃべってる横の本棚?に、竹久夢二の表紙の雑誌が飾ってありました。
↑たぶん、この絵だと思います。三味線を弾く美女なので、音楽雑誌でしょうか。それともセノオ楽譜なのでしょうか。
なんにせよ、音楽を封印して働いていた裕一は、コンクールに入賞することによりまた情熱が戻ってきたのでしょうか。嬉しくなってしまいました。ドラマスタッフの細かい設定が光る演出(まあNHKは別格ですけど)。

いきなり文通相手の家に押しかけて、「しばらく居候させてください!」って。恐れを知らぬ裕一。恋のパワーってすごいねー。
音ちゃんのお母さんが優しい人で良かった。。。いやいや根は気が強い人じゃった。。。
三郎パパと音ちゃんママ光子さんのバトルがすごい(薬師丸ひろ子、こういう役もやるようになったんだな~)。
最初はみんな、お上品に「おほほ」とか他人行儀にしゃべってるのに、裕一が「お、お、およめにくださいっ」と大ボケをかましたせいで均衡が破れ、収拾がつかなくなってしまいました。今週のタイトルになっている「愛の狂想曲」にふさわしい、すったもんだっぷりでした。
重い役からアホなコメディまで、唐沢寿明うまいよね~。花森安治も笑ったけどさ。
しかし、窪田×唐沢ってよくキャスティングしてくれたものね。「ラストコップ」をNHKでやればよかったのかも。。。

裕一にプロポーズされて、気の強い音ちゃんがすーごく乙女っぽくなるのが、初々しくっていい。意外と繊細で考え込んでしまうタイプかも。あの優しいお父さんが大好きだったから、音ちゃんも基本は優しい子なんだなー。
作家志望の梅ちゃん、ちゃんと長女の務めを果たそうとする吟ちゃん、美輪明宏にめっちゃ似ている「ミュージック・ティ」、古舘さんから故・志村けん氏まで、なんとも盛沢山にいろんな人がいろんな人生を生きている(ちょっと走り過ぎでもあるけど)。
でもなんといっても、幸せそうな若い二人がキラキラしててHAPPY
豊橋のお祭り、手筒花火、金魚すくい、おばけ屋敷…。まぶしいな青春(笑)。
思い出の海辺がですね。美しいですね。波がしらは白く、海は光を反射して。
音ちゃんが「お父さん、元気かな」とつぶやく。
すかさず裕一が海のむこうに向かって「おと~さ~ん、元気ですか~」と叫ぶ。
そして背中と左の手のひらだけで、「お父さんの声をキャッチ」を体現。
「元気だって」。
いやここですよ、ここ。ここがキモよ(なにがキモなのか)。
女性が自分の悲しみを吐露する時に、男性がどういう態度を取るか。
そこでじーんと惚れたり、「あれ?(そういう人なんだ?)」だったりするんですよ。
裕一さんは、音ちゃんの悲しみをきちんと受け止めて、悲嘆することもなく、誤魔化すこともなく、おおらかに包んでくれました。
「君が好きです!」と言われるより、ずっとずっと響きますね。窪田君はこういうところの演技が、ナチュラルで上手いです。

演奏会での裕一のりりしさと、海で歌う音ちゃんの澄んだ歌声も良かった。なんか心洗われてしまう。
二人の気持ちがどんどん近くなっていく、楽しく清らかなハッピーウィークでした。
(その代わり、予告編でかなり来週はつらいことになりそうなので、今から心の準備だ)★
コメント
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