二年半ぶりの関西脱出で、とにかく留守中に母がちゃんと過ごせているか、事前段取りが肝心なのでした。お隣さんにもお願いして、姉に昼夜と電話入れてもらい、夜遅くに帰ってきたらもう私が福岡に行ってるなんて忘れてるんですこれが。
今、私はマンションの自治会役員をしているので、その会合で集会室に行ってると思っていたようです。紙に書いておいても読まない人だし!
まあちゃんと食事も水分も摂ったようで安堵。ただ、これ以上暑くなると自分でエアコン調整出来ない人なので、難しいかなと。
大野城市というところは、博多から快速で10分位のところで、日本最古の山城跡がある、と資料にありますよ。市役所の隣にまどかぴあとふるさと館があって、市民憩いのスペースなんですね。ただ、まどかぴあはリニューアル中で、工事現場の中に図書館とホールとカフェだけ開いてる状態なのでした。だから全然写真ありません(泣)。
そんな中で二階のフルーツカフェ「TOKIO」。
九州に来てマンゴー食べない理由はありません。様々なフルーツサンドの中でも一番お高いマンゴーサンドでしたが、めちゃ美味。カットフルーツの全ての果物が美味しい。
これだけではランチにならないけど、マンゴー食べられたので良し。
41点の版画作品は撮影不可なんですが、出品者だけは撮影オーケーの時間がありました。勉強のために撮影しまくりでしたが、SNSでアップ可なのは自分の版画だけなので、私も自分の「ミナトマチ38番館」を。皆さん規定の1m四方ギリギリサイズの方も多く、こういう場所ではやはり大きい方が映えます。私は自分のプレス機で刷れる最大サイズ(30×42cm)に近いんですが、これからは大きい作品にもトライしたい。
これはホームページに掲載してあるお写真なので大丈夫かな。
こんな感じで、審査員の先生方と出品者で、ひとつひとつ作品を囲みトークタイムが一時間ありました。
普通、ギャラリートークって、偉い先生か学芸員の方が壇上で喋って、観覧する人は黙って座ってるだけですが、入賞者のみならず入選の人でもみんな講評してくれるのはすごいなーと。
おかげで私も、版画の本で見るだけだった池田良二先生や、池田満寿夫氏の奥さんで名誉館長の佐藤陽子さんと直接おしゃべり出来ました。生きてるうちにそんな事もあるんですね。
全体的に、大阪の版画展で見る作品より、骨太で力強いものが多いような印象を受けました。やはり九州からの出品が多いから?(そうでもないか) 一番多いのはやはり東京都からの応募。関東は版画工房も美術大学も多いからかも、ですね。
版画は様々な技法があるのですが、皆さん技術的にもレベルが高く、かつその人のパーソナリティーがしっかりと表現されていました。すごいな、思いました。
ただ審査員の先生が「若い人もけっこう多いんだから、もっともっと大冒険したものが見たい」と仰ってたのが印象的で、ここの初代館長だった池田満寿夫さんも常にアグレッシブな作家でしたね。そういう意味では、今は「社会を揺るがすような」画家ってなかなか出てきてないかも。
いや、大スター的な作家が出ないというよりも、SNSで誰でも作品を発表出来るようになり、よりマニアックというか、人々の嗜好が細かく分散されていってるように思います。
「版画」という観念が、一時デジタルに傾き、じゃあデジタル写真も版画なの?ということになって混沌とする。。。そんな時期がありましたが、今回はデジタルがあまりありませんでした。昔ながらの、直接版を彫り紙に写しとる技法。伝統を踏襲しながらも、新しい何かを感じさせてくれるもの。時代の一歩先をいくもの。
そんなものが求められているのかもしれません。
私は「めちゃめちゃ楽しんで作っているでしょう?」と先生に言われて、というか評価のポイントがそこしかない(笑)。全然、芸術的な高尚なお話にならないので、もうこのお笑い路線で
突き詰めて、好きにやっとけ、ということでしょうか。
技術的に進化しないといけないのはわかるんですが、ユーモアはなくしたくないな。
私が好きなフランスの銅版画家の女性がいるんですが、ヒトコマ漫画みたいにクスッと笑えてチャーミングなんです。そこは外したくないですね。
ホールで表彰式が行われ、参加した一人一人、壇に上がり祝福して頂きました。大野城市長や福岡県美術連盟の方も来賓で来られてて、立派なお式でした。
審査員の方々の言葉も良かったのですが、作家さんそれぞれの魂と触れることが出来、やはり芸術はナマでこそ、無理くり福岡まで来て良かったーとしみじみ感じ入る私でした。
作品写真が載せられないので。まどかぴあの外観だけですが。作品展見ごたえあります。ぜひ会期中にご高覧ください★
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