
ヴァン・ヘイレンといえば80~90年代一時代を画したハード・ロック・バンドなわけで名前ぐらいは知ってたし、大ヒット曲も何曲もあるので、耳におぼえのある曲もあった。

でも私は大まかに言って「ハード・ロック」というのが苦手なタイプだったのだ。パンクやヘヴィ・メタともなれば昔は近づきたくもなかった。

2年くらい前にレッチリのインタビュー番組を見て、これがとても面白かった。

レッチリもそれまでほとんど聴いたことがなかった。初めて耳にしたに等しい彼らの音楽は、確かな技術に加え、高い理想とこびないスタイルを持っていて、美しくも力強い音楽でちょっと衝撃的だった(なんて今頃言ってるのはかなりこっぱずかしい)。

細かなことは覚えていないが、音楽に対する姿勢もとても真摯で共感が持てた。メンバーの一人が「おれたちが影響を受けた音楽はVan Halenだけさ」みたいなことを言っていて、それで買ってみたのがこの曲を含むベストアルバム「Best Of Volume 1」だったというわけだ。

冒頭からとにかくギターが印象的で、実際美しくもある。他の曲でもこのエディの弾くギターが彼らの音楽の中核をなしている。
今日聴くまであんまり記憶にも引っかかっていなかったこの曲だが、あまり売れ線ぽくないところがいいし、シンプルで力強いギターのリズムが、走りながら聴くにはもってこいという気がする。
Van Halen - Humans Being (2004-09-09)