MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

ランニングシューズの替え時 その3

2013-01-24 | ランニング・ギア
 その1では有名ランニングコーチの著書から意見を拾ってみた。
 その2では昨年使用を中止した3足のシューズについて紹介した。
 以上を踏まえて、「替え時」について考えを整理してみたい。

 ランニングを始める方の動機として「(あまり)お金がかからない」手軽なスポーツという認識があると思う。ランニングシューズは走るためにどうしても買いそろえなくてはならない数少ない道具だ。そして意外と馬鹿にならない値段でもある。履いてれば愛着も湧いたりする。問題なければできるだけ長く履きたいという人は多いだろう。靴のせいで故障するのは嫌だし・・・そんな走り始めたばかりの方の参考に少しでもなればと思う。
 ランニングにかけるお金に余裕があって、最新型の靴を次々履き替えたいという人には関係ない内容なので、そういう方はここでお引き取りいただきたい。


■まずは自分の感覚が大切

 自分がどうやって替え時を考えているかというと、なんといってもまずは「違和感」。「いつもと感じが違うな」ということが何度も続くとか、頻度が増えたとかいうことに注意している。
 それから問題があるような状態になってくると「つまずく」とか「転びそうになる」とかいうことが起きる(と思う)。
 「なんか最近よく靴が引っ掛かるようなことがある」とか思ったら靴の状態を確認し、走行距離を確認することが大事だと思っている。

■距離は靴ごとに記録して意識する

 そのためにも靴ごとに走行距離を記録しておくことには大事な意味がある。ランニングダイアリーに記録すれば、どの靴で何キロ走っているのかを普段から意識できる。
 たとえば「ソールも減ってきたし走行距離も700kmを超えたから、そろそろ注意した方がいいかもな」と考えることができ、リスク回避の手立ても打てる。

■目安は1000km。レース用はまた別。

 「その2」で触れたように、自分の経験では1000kmが替え時の一つの目安だと考えている。ただし、今回紹介した3足はいずれも「練習用」のランニングシューズ。ソールが薄くハードな使用が前提のレース用シューズはおそらくまた違うと思う。

 自分の使っているレースシューズは走行距離の記録を取り始める前に使用を開始しているので正確な距離は把握できていない。
 ただ、現在のレースシューズであるアディゼロジャパンはレース以外では試走やレース前のタイムトライアル、本当に直前のアップくらいしか使わないのでおおよその距離は把握できる。
 2010年12月の奈良マラソン以降直近の袋井クラウンメロンマラソンまで丸二年(ずいぶん長い!)、この間フルマラソン5本、ハーフマラソン4本を走っている。
 これだけでフルマラソン7本分だから距離にして約300km。TTなど練習も含めれば400~500kmといったところだろうか。
 脚への負担もレースと練習では全く違うように、同じ靴でも、レース用かどうかで負担もまったく違うだろう。実は昨年12月の袋井のレースを最後にレースには使用しないことにするつもりだった。

 「その2」の岩本能文や島田コーチの話を思い出すなら、レース用のシューズを主にレースだけに使うなら2年間300kmは走りすぎかもしれない。グリップも含め殆ど違和感は感じていないけれど、ソールは部分的に減ってきているし、使用条件のハードさを考えるとけが予防などの観点からも違和感が起きる前にチェンジすることを考えるべきだと思っている。
 同じ靴をレースでも普段のランでも使うなら倍くらいはいけそうな気がするので600~700㎞という線はあながち間違っていないと思う。

■結論

 あらためて整理してみよう。

 レース用シューズで『レース専用』なら400~500km
 レース用シューズで『レース+普段のラン兼用』なら600~700㎞
 練習用もしくはロング走用シューズなら1000km


 ざっとこんな目安になるのではないか。
 ただし使い方にもよるので走っているときの違和感やつまずき・ひっかかりなどの頻度に注意して、そうしたことがたびたび起こるようならチェンジ(もしくは修復)する必要がある。

 ちなみに、ソールのクッション性などは回復に1日以上かかるとどこかで読んだ。何足かを併用して連続して使わないなどの工夫によって靴の寿命は延びる可能性がある。もちろん足にもいい。
 ところで、わたしは練習用も少なくとも2足併用している。そのうえで靴の寿命はここまで述べてきた通りなので、逆に言うと1足だけをずっと履いている場合上記よりも寿命が短くなると考えるべきなのかもしれない。

 一時の盛り上がりはやや下降気味の感もあるがベアフットランがもてはやされている。そのブームのもとになったのはメキシコの山奥に暮らすタラウマラ族。彼らの履く「シューズ」は廃タイヤを使ってつくったぺったんこのサンダルにすぎない。
 こういうことがもてはやされていながら、一方で靴の状態にたいしてあまり過剰に反応するのはとてもばかげていると基本的には思っている。
 そういうわけで「その靴を履いていることによって怪我しやすくなるリスクが増える」ようになったら取り替える、それまではとことん履くというのが基本スタンスである。

その1へ戻る
その2へ戻る

 
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする