MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

ポーラ・ラドクリフ引退報道に思うこと

2013-03-29 | 走らずに考えたこと
ダントツのマラソン世界記録

 女子マラソン世界記録保持者のポーラ・ラドクリフが引退に言及したとの報道があった。もう39歳だから、トップアスリートとしては引退もさほど不思議ではない。けれども、やはりちょっとさびしいような気がしてしまう。

 彼女の世界記録2時間15分25秒は人類女性史上ダントツの記録である。2番目の記録とは3分も差があり、男子の世界記録が秒刻みの団子レース状態にあるのとは対照的だ。2003年4月のロンドン・マラソンでたたき出したタイムなのでもう10年も前のことになる。

 こういうことはたまにある。それ以前、イングリッド・クリスチャンセンの記録もしばらくダントツの記録で破られるのに相当な時間がかかったと記憶する。
 Wikipediaで確認してみたら、それは1985年の(なぜか同じ)ロンドン・マラソンで出した記録で2時間21分06秒。1998年ロッテルダムでロルーペに破られるまで13年もかかっている。

 果たしてあと3年でラドクリフの記録を破る選手が現れるだろうか? わたしはその可能性は低い気がしている。明確な根拠はないけれど。
 このころの彼女には奇跡的な何かがあったとしか思えない。17分台、18分台の記録を1~2年のあいだに連発しているのだ。

 同じくダントツの記録として思い浮かぶのは女子100m・200mのフローレンス・グリフィス・ジョイナーだ。100mの10秒49、200mの21秒34はともに1988年の記録であり25年がたとうとする今も世界記録であり、2位の記録とは、それぞれ0秒15、0秒28も差がある。彼女の体型や記録の急激な伸び方、引退の時期や亡くなり方などから憶測をよんでいる。ただ確たる証拠はなにもなく、ゆえに世界記録のままだ。

 ラドクリフの場合はジョイナーのような懸念はなさそうだ。そういう話は聞いたことがない。174cmという男並みの長身。長い手足。ひょっとしたら女性の記録がまだまだこれから伸びてゆく、今はまだ入り口にすぎない証明の1つとして、彼女の記録は後世語られるのかもしれないと思う。
 
コメント
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