たそがれの空にそびえる、ランドマークタワー
慌しく通り過ぎる車やバイク
デジカメのモニターを見ながら、ふっと思ったのが
「ここはどこ??」
いつか歩いた上海や香港の通りにいるような・・・
梅雨時の高い湿度のせいでしょうか、くちなしの香りのせい??
東南アジアの街を歩いているような錯覚に陥りそうです。
・・・横浜も、東南アジアの片隅ですが・・・
横浜は夕暮れの似合う街です。
建物も空気さえも、グレーを帯びた淡いロゼに染まる時。
横浜の魅力は さらにグレードアップいたします。
何度もしている、馬車道の「神奈川県立博物館」。
横浜で私の一番好きな建築物です。
うっすらと、赤ワインを含んだような外壁の色
さらにラブな存在です。
海岸通りに立つ日本郵船のビルも赤ワイン?
街を流れる川も たそがれ色。
故郷札幌も夕暮れの似合う街でした。
夕暮れの風や木々の香り。
そして、街のざわめきに心を躍らせていたものです。
でも・・・横浜には海がある・・・。
黄昏の海は、ただただ胸キュンの風景です
爽やかな風の吹きぬける、PM7:00の山下公園。
暮れゆく海を眺める赤い靴の女の子
です。
<赤い靴>の歌のモデルとなった「きみちゃん」は
おとなの都合に振り回されたような生涯だったらしい。
アメリカ人の牧師さんの養女になりながら、
結核のために渡米できず、麻布の孤児院で亡くなったという
悲話の女の子です。
でも、山下公園のこの像は違います。
正面からの笑顔には、彼女の意志はあまり見えないけれど
後姿のピリリと伸びた背筋に、強い自我があるような・・・
確固とした意志を持っているような・・・
山下公園で彼女に出会うたび、そう思える私です。
梅雨の最中の貴重な夕暮れ
広がる海に向かって、心になにを誓っているのでしょうか