NHK Eテレ で放送の「100分de名著」は興味深い。25分×4回。
ドラッカーの「マネジメント」の放送は真剣に見ていました。
福沢諭吉の 「学問のすゝめ」 最終回を録画していたので、見ました。
最終回は、いま「学問のすゝめ」の精神をどう社会にいかすかを、ゲストを交えて対談。
現在、日本は東日本大震災によって、政治も経済も社会も危機的状況に直面している。
そんな中で私たちは何を心の中に持って生きればいいのか。
福沢が遺した珠玉の言葉を味わいながら、
「学問のすゝめ」が投げかける現代社会へのメッセージについて徹底的に語り合う。
斎藤孝明大教授が解説をし、ゲストは「国家の品格」の著者・藤原正彦氏でした。
藤原氏は「学問のすゝめ」にとても惹かれた。
文明開化の時、多くの人が西洋の文化に圧倒されてしまったが、それぞれの国にはそれぞれの文化がある。
福沢は日本人としての美しい情緒や形を身につけていた。漢文・漢詩を徹底的に勉強していた。
それらの蓄積が自信になっていた。本当にいいということがわかったら、初めて変えるべきだ。
学びについて: 「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによりて出来るものなり」
頭の良し悪しや身分とかは関係ないこと。
「学問をせよ」とは「読書をせよ」とほとんど同じだと思う。
きちんとした知識をつけなければならない。
一人一人が一生懸命に学問をして、風評などにまどわされない、成熟した判断を下せるようになること。
そうしないと、民主国家は成立しない。
「一身独立して一国独立する」
不安の時代、識見と行動力を兼ね備えた人が必要
もし福沢が今、生きていたら:
斎藤教授は、「週5冊以上本を読め」と言うだろう
大学生達に「国を背負っていくのは君達だ」と話した。震災以降、学生達が実行していてるそうです。
毎週、5冊の本を持ってきて、皆に紹介する。この国の資源は「学ぶ意欲と独立心」。
藤原氏は「国民全体を叱咤激励してほしい」
本を一生懸命読んで、「言葉を身につけて奮い立て。一気に怒涛のごとき発信をしろ」
と発破をかけてくれるのではないか。
今、福沢諭吉のような人物は見当たらないような・・・
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明日、10日(水)5:35AM ニーチェ 「ツァラトゥストラ」の再放送です。
初回がニーチェでしたが、この番組を知らなかったので、見逃してました。
滑り込みセーフで、録画します。
本放送は水曜の10時PMで、翌水曜の朝に再放送です。