香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

さざなみのよる

2018-04-22 20:17:51 | 本のこと
最初に、原田マハさんの
『スイート・ホーム』を読み終わった



幸せのレシピ。
隠し味は、誰かを大切に想う気持ち――。
うつくしい高台の街にある
小さな洋菓子店で繰り広げられる、
愛に満ちた家族の物語。


うーん、なんだか清く正しく善人ばかりの小説
そういうのを読んで、ふわ〜っと優しい気持ちになったり
そうしう世界に憧れたり、純粋に楽しめなくなったのかしら、
わたしは。。。。
綺麗なところばかり見せられていると
そうじゃないところにある人間らしく優しいところがあるはずなのにって
あまのじゃくに思ってしまうんだよね
マハさんの小説だけど、ハマらなかったな

そして、木皿泉さんの
『さざなみのよる』



小国ナスミ、享年43。
息をひきとった瞬間から、
その死は湖に落ちた雫の波紋のように、
家族や友人、知人へと広がっていく。
命のまばゆいきらめきを描く
著者5年ぶりの感動と祝福の物語!


「スイート・ホーム」を読み終わったばかりだったので
もう少しずっしりとした本を読みたい気持ちだったのだけど
本の帯を見ると、「小国ナスミ」って。。。
大好きなドラマ「富士ファミリー」
小泉今日子さんが演じたナスミじゃないか!と食いつき
昨日の午後から一気読みしてしまった
ドラマでは最初から死んだ人として出てきたナスミだけど
そのナスミの短い人生や、周りの人たちとの繋がりが
淡々と、正直に、飾らないナスミの性格のまま描かれている
なんどもなんども、ぐさっとくる言葉に行ったり来たり
人は間違えるけど、愛すべきもので、大切なもの
なんども読みたくなる本だった
読んでよかったよ、ほんとに

今日は、ラジオを聴きながらJogしようと外に出たのだけど
選んだイヤホンの調子が悪くて、外の音を聞きながらののんびりJog
走り慣れたところだけど、ルートはいつも通りじゃなく
まずは農試公園に向かって、1周



あれ?あの白いのは?と思って近くに寄ったら
咲き始めていたモクレン
足元にも



あぁ、もうすぐ春爛漫な季節だなぁと思うと
風が強くて、ちょっと元気のなかった心が一気に盛り上がった
新川通に向かって、まだ蕾も固く小さな桜並木の下を通っていたら
造園屋さんの庭はピンク色に染まっていた



新川通では多くのランナーさんたちとすれ違った
このまま帰ってもなぁと思い、そのまま北大へ
イヤホンをしていない耳に届く鳥のさえずりが嬉しかった



足元には黄色の絨毯が広がって、こちらも多くのランナーさんたち
エスのれいこさんが、格好いい黒軍団の真ん中で走っていた
かっこよかった(^^)



帰り道、見上げた空が綺麗で疲れも感じず
ただ、お腹が空いて10kmで終了
これからもう少し距離を走れるようになれるといいな

午後は、マンションの理事会があり
今回は、困ったおじさんの話が短く、想定もしていたので
サクッと流して30分で終わり、ホッとした

もう来週には大型連休なのだね
講義、温泉で1泊、道の駅へドライブ
お天気が良ければ、やっぱり走りたいな
きっと、桜が咲いているね

たまっている。。。

2018-04-07 22:14:38 | 本のこと
去年の走れなかった時期と
仕事の忙しさから
体脂肪と体重がたまっておりますが
一緒に、読んだ本など
ブログネタも溜まっておるわ

まずは本から
浅田次郎さんの
『長く高い壁』



日中戦争中の万里の長城。探偵役を命じられた従軍作家が辿り着く驚愕の真相とは?
浅田作品初の戦場ミステリ。

1938年秋。流行探偵作家の小柳逸馬は、従軍作家として北京に派遣されていた。
だが、突然の要請で、前線へ向かうこととなる。
検閲班長の川津中尉と共に、
北京から半日がかりで辿り着いた先は、万里の長城、張飛嶺。
そこで待っていたのは、第一分隊10名が全員死亡という大事件だった。
なぜ、戦場に探偵作家が呼ばれたのか。10名は戦死ではないのか!? 
分隊内での軋轢、保身のための嘘、軍ならではの論理――。
従軍作家の目を通し、日中戦争の真実と闇が、いま、解き明かされる。
「戦争の大義」「軍人にとっての戦争」とは何かを真摯に捉え、
胸に迫る人間ドラマ。


浅田さんの戦争ものはちょっと身構えていて
読み始めるのに少し時間がかかってしまったけど
読み始めると、
まるで浅田次郎さん自身のような作家の先生が
軽やかに、でも心には深くお話を進めてくれた
やはり切なく辛いが、心に残る
なんども読みたい小説だった

柚月裕子さんの
『朽ちないサクラ』


警察のあきれた怠慢のせいでストーカー被害者は殺された!? 
警察不祥事のスクープ記事。新聞記者である親友に裏切られた……
口止めした森口泉は愕然とする。
情報漏洩の犯人探しで県警内部が揺れる中、
親友が遺体となって発見された。
警察広報職員の泉は、
警察学校の同期・磯川刑事と独自に調査を始める。
次第に核心に迫る二人の前にちらつく新たな不審の影。
事件の裏には思いも寄らぬ醜い闇が潜んでいた……。


わたし、柚月裕子さんと「ランチのアッコさん』とか書いている
柚木麻子さんを一緒くたにしていたので、
あんなエンターテイメントバリバリ作品を書く人の
警察小説って???と思って読んでいなかったというおバカさん
すごく読みやすく、思いっきり世界に入り込んでいた
これからも読み続けたい作家さんが一人増えたな

森谷明子さんの
『花野に眠る』




野原のまんなかにある秋葉図書館。
のどかなこの図書館でも季節はうつろい、
新人司書・文子の仕事ぶりも板についてきた。
だが相変わらず利用者はあれこれ持ち込み、
文子を悩ませる。絵本にお菓子に料理に……とさまざまな謎を、
本や先輩司書の力を借りて見事解決を目指すのだけれど。
そんななか、お隣の地所から驚くべきものが発見され──
。本好きに捧げるやさしい図書館ミステリ。


シリーズものなんだけど、
ストーリー展開含めて気負ったものがなく
読み終わって、ほのぼの暖かい気持ちになるミステリー
きっと、この作家さんの本能なんだろうな
めぐり逢えたことに感謝

くらもちふさこさんのムック本
『くらもちふさこデビュー45周年記念 ときめき最前線』



デビュー45周年を迎えた漫画家くらもちふさこを大特集。
最新Q&A、単行本未収録作のほか、
萩尾望都、槇村さとる、いくえみ綾、望月ミネタロウ、
柴崎友香らの寄稿、貴重な資料も満載!


くらもちふさこの「おしゃべり階段」、
「ポケットにショパン」はわたしの青春のバイブル
忘れられないコミックなのだ
偶然見つけたムック本、なぜ今?と不思議だったけど
4月から始まった朝ドラの「半分青い」の主人公が
師匠と仰ぐ漫画家が、くらもちふさこさんなのね
ドラマでは、豊川悦司さんが演ずる男性漫画家になっているけど
いやぁ、楽しみだなぁ
高校生の頃、別冊マーガレットが発売になる日が
どんなに楽しみだったか、今でも覚えている
くらもちふさこの世界はおしゃれで身近なようで憧れで
懐かしく楽しい気持ちに浸ってしまった

中山うりさんのNewアルバム『カルデラ』



あまり近場では手に入りにくいので、○マゾ○から取り寄せて
今日、手に入ったアルバム
カルデラ、今日は何回も聴いたよ
また、ライブに行きたいなぁ。北海道に来て欲しいなぁ。

先週までは、もうすぐ春ね!と思える陽気だったけど
今週中過ぎからは、すっかり気温は冬



出勤は歩いたり、帰りは走ったり元気に行動していたけど
寒くkなると、体も縮こまり、静かに過ごしている
でも、ふきのとうは街中のビルの隙間にも元気に咲いていた
わたしも、元気に頑張ろう

純文学って。。。

2018-03-22 21:53:20 | 本のこと
今回の芥川賞作品
若竹千佐子さんの
『おらおらでひとりいぐも』読んでみた



74歳、ひとり暮らしの桃子さん。
おらの今は、こわいものなし――
リズムあふれる文体で新しい「老いの境地」を描いた、
第54回文藝賞受賞作。
齊藤美奈子氏、保坂和志氏、町田康氏絶賛。

 
スラスラと読み進められるんだけど
どうしてなの?
同じようなことをぐるぐると。。。
老いについて、覚悟も恐怖も諦めもあるけど
なんか、どうも、わたしには
とっても後ろ向きな考え方にしか見えず
もっと年をとったらわかるのかな?
いやぁ、純文学って難しい

坂木司さんの
『何が困るかって』



平凡な日々の風景に溶けこむ、あの人、この人、そしてあなた。
それぞれ隠しているのは、どんな物語?──
ちょっとした嫉妬心から始まる「いじわるゲーム」の行方、
子供の頃耳にした奇妙な「都市伝説」が導く戦慄の結末、
「鍵のかからない部屋」から出たくてたまらない“私”の物語……。
日常と非日常のあわいを描く、奇妙で少しぞっとする、
不思議な読み心地のショートストーリー集。


ショートショートだから読み終えることができた
読後感が最悪だと思いながら読んでいたけど
だんだんとそれに慣れていく自分もいた
思いも掛けない、呆れるような結末がクセになる
覆面作家の坂木司さん、男なのか女なのか

吉永南央さんの
紅雲町珈琲屋こよみシリーズ
『まひるまの星』



北関東の小さな町で、コーヒー豆と和食器を扱う店
「小蔵屋」を営むおばあさん、杉浦草。
人生経験と、丁寧に紡いできた人間関係を通して、
街で起こる事件のあれこれを解決に導いてきたが、
ある日、町の山車蔵の移転問題がもちあがり、
小蔵屋の敷地が第一候補に。
町内の話し合いが必要だが、
草は亡き母の遺言で「うなぎの小川」にだけは
この二十年行くことができず、
移転問題の話し合いが思うようにいかない。
かつては親友だった「うなぎの小川」の女将と
お草の母の間に、一体なにがあったのか。
祭りの音が響く真夏の紅雲町を歩き回るうち、
お草は町全体に関わる過去のある重い事実にたどり着く。

ほっこりとあたたかな日常の奥に覗く闇がドキドキさせる、
ヒットシリーズ第5弾。


安定のお草さんのお話
年を取り、体が弱ってくるけど
生活を大切にして、周りの人たちの気持ちを大切に
丁寧に静かに、思慮深く生きているお草さんが好きだな



今年はヒアシンスを買わなかったなと思っていたら
この前、買い物に行った時に花が咲いていないのを見つけて
毎日楽しみにお水をあげていたので、
今は香りもお花も楽しんでいる



昨日はお彼岸のお参りで室蘭に行ってきた
関東地方はこの季節に雪が降ったりしたようだけど
北海道はいいお天気で、道路の雪はほぼなくなっていた
しかし、山の上にあるお墓は雪に埋もれていて
管理事務所からスコップを借りて掘り出してお参り
この時期としては珍しい。。。と思う
札幌ー室蘭間300km運転して、なんだか頭が疲れたので
夕方、ちょっとだけJog
頭スッキリした〜

明日は健康診断なので、慌てて9時前に帰ってきた
9時までに夕食取らないとダメなので。。。
今晩はお水だけで過ごさなければ

Apple Watch入院中

2018-03-04 21:55:07 | 本のこと
いつのまにかiPhoneと同期しなくなっていたApple Watch
サポートセンターに電話して色々とやってみたけどダメで
札幌のApple製品修理をしているビックカメラに持ち込み
結局入院となってしまった
ついでにiPhoneのバッテリー交換もできたけど
Apple製品を何個も持っていて、みんな健康だったんだけどな

読んだ本、また少ないのだけど

蒼井碧さんの
『オーパーツ死を招く至宝』



貧乏大学生・鳳水月(おおとりすいげつ)の前に現れた、
顔も骨格も分身かのように瓜二つな男・古城深夜(こじょうしんや)。
鳳の同級生である彼は、OOPARTS(オーパーツ)
――当時の技術や知識では制作不可能なはずの古代の工芸品――の、
世界を股にかける鑑定士だと高らかに自称した。
水晶の髑髏に囲まれた考古学者の遺体、
夫婦の死体と密室から消えた黄金のシャトル……
謎だらけの遺産に引き寄せられるように起こる、
数多の不可解な殺人事件。難攻不落のトリックに、
変人鑑定士・古城と巻き込まれた鳳の“分身コンビ"の運命は?


このミステリーはすごい!大賞作品で
読みやすそうだったので買って読んでみたのだけど
こういうのが面白い人もいるのだろうけど
主人公たちも事件も特別すぎて少し苦手だった
続きがありそうだけど、もういいかな

木皿泉さんの木皿食堂2
『6粒と半分のお米』



『木皿食堂』シリーズ第二作。
夫婦ユニット脚本家・木皿泉が各紙誌で執筆したエッセイを中心に、
貴重なインタビューやシナリオ講座、
文化庁芸術祭ラジオドラマ部門出品作品に選出されたシナリオ
「どこかで家族」などを収録。
またNHK Eテレ「SWITCHインタビュー達人達」で放送された、
俳優・佐藤健との熱い対談も注目!


脚本家木皿泉さんたちを知る前に、好きだったドラマを思い出すと
それは木皿泉だった。
エッセイの中にも出てくるけど、方向性は違うけど向田邦子さんに似ている
筆が遅いらしく、あまりドラマが放送されないのは残念

映画「嘘を愛する女」の小説版
岡部えつさんの
『嘘を愛する女』



「愛さえも、嘘ですか?」
大手食品メーカーで業界第一線を走るキャリアウーマン・由加利(演:長澤まさみ)は、
研究医で面倒見の良い恋人・桔平(演:高橋一生)と同棲5年目。
結婚を考え始めていたある日、桔平はくも膜下出血で倒れ、
所持していた身分証はすべて偽造だったことが判明する。
経歴も名前もすべてが「嘘」だった恋人の正体を探るべく、
由加利は探偵(演:吉田鋼太郎)と調査に乗り出すが…。
映画話題作の小説版書下し。


映画を見たいなと思っていながらズルズルと見ないでいたので
小説を読んでしまった。もちろん映像で長澤まさみさんと高橋一生さんを想像しながら。。。
途中でやめることができず、一晩で読んでしまった
そして、悲しくて辛くて大声で叫びたい気持ちがずっと尾を引いてしまった
嘘を愛する女というタイトルは、読み終わって合点がいった
そして、すごくぴったりのキャスティングなんんだなと思う
映画、、、見に行きたいな

これは経費で落ちません!

2018-01-28 11:53:56 | 本のこと
青木裕子さんのライトノベル
『これは経費で落ちません!』



1巻
森若沙名子、27歳、彼氏なし。入社以来、経理一筋。
きっちりとした労働と、適正な給料。
過剰なものも足りないものもない、
完璧な生活をおくっている、はずだった。
最近、そんな気配のなかった同期に
恋人ができてしまい、少し迷いが生じている。
ある日、営業部のエース・山田太陽が
持ち込んだ領収書には「4800円、たこ焼き代」。
経理からは社内の人間模様が見えてくる?


2巻
経理部の森若沙名子、27歳。
多くの領収書を処理する沙名子には、
社内の色々な人間関係が見えてくる。
周囲に与えた分以上のことは期待せず、されず、
精神的にも経済的にもイーブンでいることを大切にする沙名子は、
他人の面倒ごとにはかかわりたくないのだけど、
時には巻き込まれることも。
ブランド服、コーヒーメーカー、長期出張……
それは本当に必要なものですか?


3巻
森若沙名子、28歳。経理一筋6年。
仕事とプライベートはきっちり分けたいと思っている。
そんな沙名子に、広報課の室田千晶が相談があると言ってきた。
千晶は化粧品会社から転職してきた契約社員で、
好感が持てるいい子だ。
千晶が来てからは、ショールームも飾り付けられ来客も増えた。
しかし彼女は、社内で浮いている。
一部女子社員からは嫌われてさえいて……?


ちょっと思い出せないのだけど、どこかからの情報で知った本
あまり時間が取れない2週間だったので気軽に読めそうと思って
移動中や昼休み、寝る前に、一気に3巻読んでしまった
経理の仕事を真面目に、でも冷静に淡々とやるべきことをやる沙名子さん
自分のことを性格が悪いと思っていて、人を見る目がとてもフラット
仕事は仕事、プライベートは別で大切に思っていることがある
そんな沙名子さんの周りでは、会社ながらでの事件?が起こる
刑事じゃないからね、経理の人として考えて解決したり上司に報告したり
なかなか、スッキリとしたすっぱりとした好きな性格で
気に入ってしまって、楽しい読書時間だった

陸奥A子さんのイラスト・モノローグ集
『本や紅茶や薔薇の花』




初めてのモノローグ・イラスト集!! すべて描きおろし!! 
日常の何気ない出来事を、
陸奥A子ならではの優しい言葉で綴る、ファン必携の書。


ファンなので気づいて買ってしまった
言葉のひとつひとつが優しく繊細で
イラストはもちろんファンなので、素敵だった
あっという間に読んじゃったけど
きっと、何度も開いて眺めたり読んだりする本

平日は慌ただしい毎日を過ごしているけど
頭の中で、やるべきことを順序立てて考えて
仕事の内容に没頭して、そんな毎日は大変だけど好きなんだな
ただ、もうちょっと早く帰ってきたいとは正直な気持ち。。。
先週の土曜日は、講師の仕事の関係で東京日帰り出張
12時の飛行機で羽田に行き、五反田でずっとミーティングで
21時近くの飛行機で戻り、うちに着いたのは0時超え
さすがに、次の日はぐったりだった



五反田にいたんだよと証拠写真

昨日は午後からまた講師ミーティングの予定だったのだけど
自主的に休みにして 久しぶりに7kmJog
ゆっくりと新川通を走り、新道からくるっと回って琴似栄町通り
昨年の秋に、設計のお手伝いをした住宅の現場を見て帰ってきた
やっぱり、体を動かすのは、ゆっくりでも走るのは気持ちいいな

夜は、久しぶりにせ○こ嬢と新年会を兼ねて
今年のエントリー予定大会を相談した



西11丁目のてまひまであっという間の3時間
お刺身、たち鍋、鳥、うどんと盛りだくさん
特に八角の天ぷらは頭もヒレも全部食べられて美味だった
二人とも、昨日のエフランうどんランに参加できず
残宴会でもあったんだけど、楽しかった

今日は、午後からまた諸々と用事があるけど
隙間時間で、カフェに行ったりなんだり目論んで
充実した日曜日にするつもりだよ

物語のおわり

2018-01-18 23:20:52 | 本のこと
北海道が舞台の小説が続いている
湊かなえさんの
『物語のおわり』



妊娠三ヶ月で癌が発覚した智子、
父親の死を機にプロカメラマンになる夢を
あきらめようとする拓真、
志望した会社に内定が決まったが自信の持てない綾子、
娘のアメリカ行きを反対する水木、
仕事一筋に証券会社で働いてきたあかね・・・・・・
人生の岐路に立ったとき、
彼らは北海道へひとり旅をする。
そんな旅の途中で手渡された紙の束、
それは「空の彼方」という結末の書かれていない小説だ


イヤミスの女王と言われる湊かなえさん
でも、この本は読後感はとってもいい
北海道は小樽に向かう船の中で物語が始まり
富良野、美瑛、旭川、摩周湖、知床、網走、洞爺湖、札幌
それぞれの場所に、色々なものを抱えて来た旅行者たち
人間らしくていいなぁと思った
こんなにうまくはいかない、やっぱり小説という気持ちもあるけど
小説の中でくらい、うまく行ってほしいこともあるさ
さっと読めて、楽しい時間だった

第158回の芥川賞、直木賞が決まった
いつもは、直木賞作品を読んでみたいと思うのだけど
今回は、芥川賞受賞作の「おらおらでひとりいぐも」は
是非読んでみたいと、強く思っていたらもう単行本で発売されていた
次の読書は決定
もう1作の「百年泥」も読んでみたいな
直木賞受賞作は、本屋では売り切れだったけど
どうなんだろう。本屋で少し斜め読みしてから決めようっと

今週は1月の割には暖かかったけど
今、窓の外は真っ白。深々とぼたぼたと雪が降り続いているよ
週末あたりからまた寒波が来るらしい
風邪、ひかないように、あったかいお風呂に入ろうっと
おやすみなさい

光の犬

2018-01-13 22:53:41 | 本のこと
年も明けてもう13日
毎日毎日が、何も考えないとあっという間に過ぎていく
充実した毎日を過ごしていきたいな



去年、恵庭の道の駅で購入した蘭の花が
年明けとともにまた咲き始めた 可愛い

この前読み終わって、読んでいた時間がとても大切でよかったなと思った本
松家仁之さんの『光の犬』



北の町に根づいた一族三代と、
そのかたわらで人々を照らす北海道犬の姿。
助産婦の祖母の幼少時である明治期から、
父母と隣家に暮らす父の独身の三姉妹、子どもたちの青春、
揃って老いてゆく父母とおばたちの現在まで……。
百年以上に亘る一族の姿を描いて、
読後、長い時間をともに生きた感覚に満たされる待望の新作長篇!


松家さんの火山のふもとで沈むフランシスにつぐ3作目
前2作ともとても好きなので、だいぶ前に購入していたのだけど
静かに、落ち着いて読む気持ちになかなかなれず
5日頃からやっと読み始めて、少しずつ読み続け、幸せな時間を過ごした
ハッピーエンドとか、推理小説とか、全然そういうことはなく
淡々と家族それぞれの視線でそれぞれの人生を書いてあるのだけど
たくさんのことを考え、感じる小説だった
変わった旅をした気持ちにもなったな

なかなか読書に身が入らなかったので
読みやすく間違いないと思っている有川浩さんの
『キャロリング』が今年初読了本



クリスマスに倒産が決まった子供服メーカーの社員・大和俊介。
同僚で元恋人の柊子に秘かな思いを残していた。
そんな二人を頼ってきたのは、
会社に併設された学童に通う小学生の航平。
両親の離婚を止めたいという航平の願いを叶えるため、
彼らは別居中の航平の父親を訪ねることに――。
逆境でもたらされる、ささやかな奇跡の連鎖を描く感動の物語。


有川さんの小説は、ライトノベルというのかな
読みやすく、気持ちも明るくなる
きっと、納得できる筋が通っているからなんだろうな
年末に、「3匹のおっさん」のドラマ再放送があったけど
現実はもっと厳しいかもしれないけど、
こういう世の中であってほしいなって思う
そんな気持ちのまま、優しい気持ちで読み終わることができた



昨日の仕事帰り、すごい雪だったので
今日はお天気悪いのかなと思って起きたら快晴
北大までJogの途中、
札幌競馬場横のナナカマドの樹と、雪の帽子と青空が綺麗で
しばらく見とれてしまった



北大はちょうどセンター試験の最中だったと思うけど
もう試験が始まっている時間だったので意外と静かだった
環境客の方々も多かったけど、走っている人もパラパラといたな
まだ全然調子が戻らないけど、諦めずに少しずつでも走れるようになろうっと

夜の木の下で

2017-12-30 21:14:46 | 本のこと
今年最後に感想をアップする本は
湯本香樹実さんの
『夜の木の下で』



また会おうよ。
実現しないとわかっていても、言わずにはいられなかった――。
病弱な双子の弟と分かち合った唯一の秘密。
二人の少女が燃える炎を眺めながら話した将来の夢。
いじめられっ子からのケットウジョウを受け取った柔道部員の決断。
会ったこともない少年少女のなかに、
子どもの頃の自分が蘇る、奇跡のような読書体験。
過ぎ去ってしまった時間をあざやかに瑞々しく描く、珠玉の作品集


長い時間をかけて少しずつ読んでいた短編集
なんだか”死”が身近に感じてしまう
深い湖の底にいるような気持ちになる本だった
心の中が少し透明になって緩やかに流れるような気持ちで
静かに静かに読んでいられるいい時間だったようなきがする

365日、1日1日の積み重ねて
年末だからって、特別なことはないんだと思っても
やはり、年の変わり目は特別な気持ちにもなるんんだな
今年は、職場が変わり、生活環境がガラッと変わってしまい
また、昨年からの故障が悪化して、ジョギングすらできない状態が続き
そのまま、練習不足の毎日が通常になってしまって、すごいストレス
そんな中でも、楽しいこと、嬉しいこともあったけど
なんとなく、悔しかったこと、辛かったこと、不甲斐なかったことが
心に残る1年だったような気がする
年末に、母の母、祖母が亡くなり、まあ、あまり縁の深くない祖母だったし
年齢も年齢だったので、お疲れ様でしたと素直に見送ったが
10歳年下のいとこが東京で一人で心不全で亡くなったのは胸に刺さった
わたしと弟と、いとこである姉と亡くなった弟と
小学生、中学生の頃の夏休みはいつも一緒に遊んでいたんだよね
死は誰にも平等に訪れるものではないんだと、心から思う
いつかは訪れるけど、みんなそれぞれなんだよね、こわいな
なんて思ってしまう年の瀬

来年は、もう少し自分のペースを上手に掴んで
ストレスをためずに、笑顔で毎日を過ごして、
またたくさんの本を読んで、たまにふらっと旅にでて
そして、スマイルランをするんだよん!
来年もよろしくお願いします

小説のことだけ

2017-12-21 05:27:52 | 本のこと
ブログを更新するタイミングが作れず
なんだか、どんどん時間だけが過ぎていってるみたい
夜中に目が覚めて、読みかけの本を読み終わって
朝活の前に、まずパソコンに向かおうと。。。

塩田武士さんの『罪の声』



逃げ続けることが、人生だった。
家族に時効はない。
今を生きる「子供たち」に昭和最大の未解決事件
「グリ森」は影を落とす。

「これは、自分の声だ」
京都でテーラーを営む曽根俊也は、
ある日父の遺品の中からカセットテープと黒革のノートを見つける。
ノートには英文に混じって製菓メーカーの「ギンガ」と「萬堂」の文字。
テープを再生すると、自分の幼いころの声が聞こえてくる。
それは、31年前に発生して未解決のままの「ギン萬事件」で
恐喝に使われた録音テープの音声とまったく同じものだった――。

未解決事件の闇には、犯人も、その家族も存在する。
圧倒的な取材と着想で描かれた全世代必読!
本年度最高の長編小説。

昭和最大の未解決事件―「ギンガ萬堂事件」の
真相を追う新聞記者と「男」がたどり着いた果てとは――。
気鋭作家が挑んだ渾身の長編小説。

評判が良く、気になっていた小説だった
Kindleで安くなっていて、思わず購入
フィクションではあるけれど、実際の事件も忠実に描かれていて
本当にこんな物語があったかもしれない
こんな悲惨な人生を送った人たちがいるのかもしれないと思うと
胸が締め付けられる思いがした
読んでよかった

浅田次郎さんの『おもかげ』



忘れなければ、生きていけなかった。

浅田文学の新たなる傑作、誕生――。
定年の日に倒れた男の〈幸福〉とは。
心揺さぶる、愛と真実の物語。

商社マンとして定年を迎えた竹脇正一は、
送別会の帰りに地下鉄の車内で倒れ、
集中治療室に運びこまれた。
今や社長となった同期の嘆き、
妻や娘婿の心配、幼なじみらの思いをよそに、
竹脇の意識は戻らない。
一方で、竹脇本人はベッドに横たわる自分の体を横目に、
奇妙な体験を重ねていた。
やがて、自らの過去を彷徨う竹脇の目に映ったものは――。

「同じ教室に、同じアルバイトの中に、同じ職場に、
同じ地下鉄で通勤していた人の中に、彼はいたのだと思う」(浅田次郎)

やはり浅田次郎さんの小説はいいなと思った
結末は書けないけれど、最後まで読んで本当に思う
悲しいけど、優しい
一生懸命、自分の人生を生きる人の美しさに涙が出る

この頃は、じっくり読書をすることも少なくなっていて
この2冊しかちゃんと読んでいない
年末年始のお休みに、ゆっくりじっくり読書したいな

先月、横浜、東京にプライベートでいってきたことも
またブログにアップするつもり
そうそう、続けていきたいな。このブログも

一気に真冬

2017-11-19 19:48:44 | 本のこと
今日の札幌は一気に雪景色
このまま今年は冬に突入かなぁ

先週の日曜日、めちゃくちゃ忙しい1日過ごしたんだけど
ちょっとした時間の合間に、スタバでコーヒータイム
札幌のスタバの中では、旭ヶ丘店とグランドホテル店でだけ飲める
1杯づつコーヒー豆を挽いて、専門の機械で入れてくれる珈琲を飲んでみた
何種類かの中からサンドライド ブラジル セラード ボネ



珈琲を淹れるところを説明付きで見せてくれて
お味もなかなかおいしかった 時間とお財布に余裕があればまた

約2週間で読んだ本。。。少ないなぁ
なんか、時間の使い方が下手になった気がする
天気のせいにして、あまり走っていないしね
走った方が、気持ちがスッキリしていいんだけどなぁ

小川糸さんの
『キラキラ共和国』



「ツバキ文具店」は、今日も大繁盛です。
バーバラ夫人も、QPちゃんも、守景さんも、みんな元気です。
みなさんのご来店をお待ちいたしております。
店主・鳩子 亡くなった夫からの詫び状、川端康成からの葉書き、
大切な人への最後の手紙……。 伝えたい思い、聞きたかった言葉、
「ツバキ文具店」が承ります。


鎌倉のツバキ文具店のシリーズ2作目
ぽっぽちゃんが結婚した♬
人生って色々、人の見る方向、温度でくるっと変わることもある
悲しいこと、切ないこともあるけど、生きているうちは前を向いていたいな
そんなん風に思いながら、気持ちが優しくなりながら、読んでいた

お笑い芸人、カラテカの矢部太郎さんの
『大家さんと僕』



1階には大家のおばあさん、2階にはトホホな芸人の僕。
挨拶は「ごきげんよう」、好きなタイプはマッカーサー元帥(渋い!)、
牛丼もハンバーガーも食べたことがなく、
僕を俳優と勘違いしている……。
一緒に旅行するほど仲良くなった大家さんとの
“二人暮らし”がずっと続けばいい、そう思っていた――。
泣き笑い、奇跡の実話漫画。


朝日新聞の「著者に会いたい」で読んで、
エッセイだと思って開いたら、漫画だった
絵も内容も、ほのぼのとして、正直で、
思いがけず、癒されたというか、ニコニコ笑って読んでいた
いつまでも二人暮らしが続くといいな

北村薫さんの
『太宰治の辞書』



新潮文庫の復刻版に「ピエルロチ」の名を見つけた《私》。
たちまち連想が連想を呼ぶ。
ロチの作品『日本印象記』、芥川龍之介の「舞踏会」、
「舞踏会」を評する江藤淳と三島由紀夫。本から本へ、
《私》の探求はとどまるところを知らない。
太宰治「女生徒」を読んで創案と借用のあわいを往き来し、
太宰愛用の辞書は何だったのかと遠方に足を延ばす。
そのゆくたてに耳を傾けてくれる噺家、春桜亭円紫師匠。
そう、やはり私は「円紫さんのおかげで、本の旅が続けられる」のだ……。


『円紫さんと私』シリーズは15年以上ぶり
《私》は、大学生から中学生の息子がいる編集者になった
好きなシリーズだったので、単行本が出た時に読もうかと思ったけど
シリーズ本全てを文庫本で保存しているので、文庫になるのを待っていた
しかし、《私》の知識についていけず、???の部分多し
考えてみたら、芥川龍之介は「蜘蛛の糸」位しか読んでいないし
三島由紀夫は1冊も読んだことがないんだから、話についていけない
ちゃんとそういう本も読まないとなぁと反省
太宰治は好きだったので、ほとんど読んでいたので少し救われた

益田ミリさんの
『こはる日記』



10代をくぐり抜けてきた、すべての人に贈るコミック

中学から高校へ、何気なく過ぎていくこはるの毎日。
揺れ動く感情を切り取った1コマ1コマが、
大人になりたくない/なりきれない、
誰もの胸にしまわれた「あのころ」を揺り起こす。


そうそう、中学、高校生の時ってこうだったな
いや、こはるさんよりずっとワガママでダメな子だったよ
そんな風に思いながら、懐かしく、心揺れながら読み終わった

読みたい本はたくさんあるのに、すぐ眠くなる
ついついテレビをぼーっとみている
そんな生活、ちょっとダメだなぁ
もうちょっと腰を落ち着けて本を読んだり
ゆっくり走って気持ち切り替える生活にしていきたいな