香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

旅の果てと旅の空

2016-01-11 22:02:19 | 本のこと
柴田よしきさんの
『夢より短い旅の果て』



四十九院香澄は、大学入学と同時に
「鉄道旅同好会」の扉を叩いた。
根っからの鉄道好きが集うこの会に入部して、
3年前に起きたある事件の真相を探りたいという
切実な動機があったのだ。
こどもの国線、氷見線、飯田線===
列車に揺られ、旅先で出会った人々と話し、
土地の名物を味わううち、ゆっくりと変わりはじめる。
読めば旅に出たくなる、叙情豊かな鉄道ミステリ第一弾。


鉄道には全然、詳しくないわたしですが
何故か手に取ってしまったこの本。
読み始めは、ミステリーなの?という感じで
なんとなくテンポをつかめずに読んでいたのですが
途中から、鉄道と旅と人の心の機微とに
心をぐっと掴まれました

そして第二弾
『愛より優しい旅の空』



鉄道の旅を愛し、突然姿を消した叔父。
そのゆくえを探し、一心に列車に乗り続ける香澄だが、
いつしか各駅停車旅の醍醐味を味わっていた。
京急の歌う電車に秘めた技術者の願い、
小海線の大カーブをめぐる考察…
やがて、新たな情報に導かれ、
今なお震災の爪痕が残る東北へ向かうことになるのだが===
線路がつなぐ人々の想いが心揺さぶる、
鉄道みすてり第二弾。


第一弾より、ぐっと厚くなった文庫本
登場人物が近くに感じ、先が気になり
震災の話し、叔父の行く末に胸を痛めながら
あっという間に読み終わりました
確かに、旅に出たくなります
自分を大切にしなくちゃなと思う本



連休3日は、天気が荒れる予報だったのに
そんなに雪も降らなかった…けど、寒かった
なんだかんだとやっておりましたが
今日は1日、ゆっくりと過ごして、外も走ってきました
青空だったけど、いやいやもう、寒かった