香が散る

本を読むのが大好き、少し前からノロノロですが走るのも好き
そんな、代わり映えのしない、でも大切な日々を書き綴っています

たゆたえども沈まず

2017-11-05 16:44:50 | 本のこと
また、随分と時間が空いてしまった
もう11月。札幌の秋はすっかり深まった



先週末、ひとりでひだまりロードとエルフィンロードを走った時
葉が落ちてすっかり晩秋の装い。綺麗で気持ち良かった



見上げた空は高くて、想定していたよりちょっとだけ
長く走れた
もうすぐ雪が降るのかな
雪道を走るのも気持ちが良くて好きだけど
ちょっと寒さに身が縮むことも多いのだよな

火曜日に読み終わった
原田マハさんの
『たゆたえども沈まず』



誰も知らない、ゴッホの真実。
天才画家フィンセント・ファン・ゴッホと、
商才溢れる日本人画商・林忠正。
二人の出会いが、〈世界を変える一枚〉を生んだ。
1886年、栄華を極めたパリの美術界に、
流暢なフランス語で浮世絵を売りさばく一人の日本人がいた。
彼の名は、林忠正。
その頃、売れない画家のフィンセント・ファン・ゴッホは、
放浪の末、パリにいる画商の弟・テオの家に転がり込んでいた。
兄の才能を信じ献身的に支え続けるテオ。
そんな二人の前に忠正が現れ、大きく運命が動き出すーー。
『楽園のカンヴァス』『暗幕のゲルニカ』の著者による
アート小説の最高傑作、誕生!


頭の中からフィンセント・ファン・ゴッホと
弟のテオが消えずに、忘れられずに
他の本を読む気になれない
ずっとずっと余韻が続いている
どのように死んでしまったのか
有名な話だったので、知っていただけに
読み続けるのも苦しかったけど
忘れられない小説となった

この本を読んでからは、読書は進んでいないけど
その前には色々と読んでいた

坂木司さんの
『肉小説集』



凡庸を嫌い「上品」を好むデザイナーの僕。
何もかも自分と正反対な婚約者には、
さらに強烈な父親がいて――。(「アメリカ人の王様」)
サークルで憧れの先輩と部屋で2人きり。
「やりたいなら面白い話をして」と言われた俺は、
祖父直伝のホラ話の数々を必死で始めるが……。(「魚のヒレ」)
不器用でままならない人生の瞬間を、
肉の部位とそれぞれの料理で彩った、
妙味あふれる傑作短編集。


坂木司さんは、好きなミステリー作家さん
男性なのか女性なのかわからないんだけど
わたしの心の中では男性かなって思ってる
今回の短編集は、最初は「ナンジャコリャ」
なんて思いながら読んでいたけど
クスッと笑えて、他にはない肉料理だった

渡辺淳子さんの
『東京近江寮食堂』



定年退職を間近に控えた妙子は、
十年前に消えた夫の行方を探すため東京にやってきた。
慣れない土地でのひょんなトラブルから、
谷中にある宿泊施設、近江寮にたどりつく。
個性的な管理人や常連客の貧しい食生活を見かねた妙子は
彼らの食事を作り始めるが、
その料理はやがて人々を動かし、運命を変えていく。
そして彼女自身も――。おいしくてせつない感動長編


いつも行く本屋でずっと平積みになっていたので
なんとなく買ってみた
人情2時間ドラマっぽい感じかな
キャストを考えると楽しいし、いいドラマになりそう

そして、大好きな益田ミリさん
『美しいものを見に行くツアー ひとり参加』



一回きりの人生。行きたいところに行って、
見たいものを見て、食べたいものを食べるのだ。
ツアーに申し込めば、どこにだって出かけられる!
41歳 北欧でオーロラを見た
42歳 ドイツのクリスマスマーケット
44歳 世界遺産モンサンミッシェル
45歳 ブラジル・リオのカーニバル
48歳 台湾で平渓天燈祭に参加 旅じたくからお土産、
団体旅行での身の処し方まで。 40代の旅は自分仕様。
エッセイとイラストと写真で構成


『心がほどける小さな旅』



遠くに行きたい。そう思うときは心がカチコチに固まっている。
南国の青い海や大自然に飛び込めれば何よりだけど、
もっと気軽に、季節に合わせてお出かけすれば、
気分はぐんと上昇。
春の桜花賞から鹿児島の大声コンテスト、
夏の夜の水族館、湿原カヌー体験、雪の秋田での紙風船上げまで。
北から南、ゆるゆるから弾丸旅まで。元気が湧く旅エッセイ。


ミリさん2作連続読書
なんか、わたし、旅に出たいのだわ、間違いなく。
旅というと大げさに身構えちゃいがちだけど
もっと気楽に、ふらっと行けばいいんだなぁと思う
心のガチガチを解いて、ふわっと出かけていいんだよね
そんな風に思わせてくれた

3連休、走ったり、買い物したり、母と出かけたり
いつもよりはゆっくり過ごして、今日やっと机に向かって
久しぶりにブログをアップして、
なんだかスッキリした気持ちになったなぁ
あと少しの休み、さて、ゆっくりお風呂の中で本でも読もうかな