世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

ヴィトンの接客が凄い件

2014年02月11日 | Weblog
昨日、仕事帰りに愛用している鞄ヴィトンのルコの持ち手が壊れた。
これは、妹が大学時代にニューヨークに行った際に二回目の夏のボーナスで買ったもの。
以来、十年以上、私の通勤用鞄として苦楽を共にしてきた。

気付けば、バレッタ、スカーフ、ペンケース、名刺入れ、手帳、財布、化粧ポーチ、定期入れは全てモノグラムである。
ファーストヴィトンは大学2年生のときに青山本店で買ったペンケース。あのときの興奮はいまだに忘れられない。

その中で一番活躍しているのがルコである。
そのルコがまさかのギブアップ。


まぁねぇ。使い始めて十年以上。仕方がないよなーと思うと同時に、もっと丁寧に使っていれば…と後悔の念がないわけではない。検定のテキストやら何やら、ルコには重力的な負担を掛けていた。この心情、突然、妻を失った寡の気分に似ているのかもしれない。昨日は通夜ばりに落ち込んでいた。

今日、仕事帰りに直営店に持ち込んだ。
店員さんは、
「突然壊れてしまって驚かれたでしょう?」
と、まずこちらを労った。
物を修理に出す際、こんなことを言われたことがないのでひどく感動してしまった。

見積もりを出してもらったのだが、やはり新しいヴィトンの小物が買えそうなほど高い。ちょっと悩む価格である。しかし背に腹はかえられぬ。これがないと仕事に行くテンションが上がらない。仕事にしか待っていけない特異なデザインのこのルコを買った十数年前、永く仕事を続けるんだという覚悟に似たようなものを決めた。走馬灯のようにルコとの思い出がよみがえる。

「こちらは廃盤のお品ものです。今はどこにも売っておりません貴重なデザインです。今直していただきますとまた長く使っていただけます」
店員さんのその一言で、決めた。

「お願いします」


入店したときは、沈んだ気持ちだったのだが、彼女の接客で、罪悪感や悲しい気持ちが払拭された。
正直、修理代は高いが、すんなりと納得させる接客態度だった。
すげーよ、ヴィトンの接客。
品物ばかりか客の心を再生できるだなんて。
心療内科みたいだ。

海外で直してもらい、桜が咲く頃、ルコはまた私の手元に戻ってくるらしい。
それまで、バケツに頑張ってもらおう。


元気になったルコと、また手を繋ぎたい。