世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

春の尾道1

2017年03月21日 21時15分04秒 | Weblog
今回の旅は急に決めた。
夏の休暇をお盆以外の時期に取得できる=安く行ける、という前提の賜物。
「だったら夏の旅行以外に、国内旅行でも行こうかな」
と思って、最初は伊勢神宮に行こうかなと思っていた。
だがしかし、
「尾道中毒も尋常ではないぞ」
ということに気付く。
そう、7回も尾道に行っていながら、最後に尾道に行ったのは2009年。
毎年夏の旅行には必ず盛り込んでいた尾道観光。
「もっと他にもいいところがあるよ」
という母ヨーコたんのアドヴァイスに従い、近年ではNY,香港、北海道、台湾、東北、ホーチミン、ハノイを夏旅に選んでいた。

しかし、8年も尾道に行っていないので、私の尾道に対する中毒症状は最近、本当にひどかった。
Googleのストリートビューを操作し、せめて尾道に行った気になるということをしていた。
だが、味や空気や喧騒を味わうこと、人との交流はストリートビューではできぬ。

行きたい・・・行きたい・・・尾道に行きたい!!!

気づいたら2月の末に尾道のホテルをポチっていた。
駅前のグリーンヒルホテルは、残り1室だった。セーフ。
続いて新幹線の手配などをし、待ちに待った3/18を迎えたんである。

ここずっと節約をしていたので、たまにはいいよね、という「自分にご褒美」的な旅行でもある。




3/18(土)
朝4時50分に目覚める。
カーテンを開けて外を見てみると朝日がまだ出ていなくて薄暗い。
でも晴天っぽい感じで安堵。
スマホの充電器などをトランクに詰めて、いざ出発。

東京駅の新幹線ホームは三連休初日なので大混雑。


7時10分東京発ののぞみで福山へ向かう。
久々の東海道新幹線。
昔は年に一度、尾道に行くために使用していたのだが最近ではさっぱりである。




のぞみの喫煙ルームがヲサレすぎて、感激!ずっと入り浸っていた。
ヤニLOVE。


富士山も見えて、ヒデキカンゲキ。
いつも通勤時に小さく見える富士山がこんなに大きく見えるだなんて!!
迫力あるなあ~。




10時40分すぎに福山に到着し、ドトール横のコインロッカーにトランクを収納。
バスの時刻まで時間かあるので福山城を徘徊。白亜の可愛らしいお城である。




11時20分発のバスで鞆の浦を目指す。


尾道のガイド本で鞆の浦の名前をよく見たが、来るのは初めてだ。


ガチャガチャを発見。


船着き場まで歩き、ハロン湾で乗ったかのような船で仙酔島へ。
弁天島を横目に、仙酔島を目指す。








仙酔島の船着き場から浜辺へと歩く。
国民宿舎がある島である。

浜辺に座り込み、「♪サウダージ」をジャイアンの如く歌っていた。
♪寂しい 大丈夫 寂しい
すると
「大丈夫デスカ?」
とフィリピン人男性四人に声をかけられた。


どんぐり@仙酔島

すっかり彼らと仲良くなり、一緒にしばらく歩いた。どうやら、日本の会社に研修に来ている若人らしい。
今日は福山から鞆の浦までチャリで来たんだそうだ。(「チャリで来た」に反応してしまう)

片言の英語、日本語で互いの文化や身の上話をする。
私が「39歳独身の自分がここで一人旅をしている」というと、彼らはすんごい勢いで吃驚していた。
彼らの数人は結婚していて、家族を現地に残している。
「寂しくない?」
と聞くと、きっぱりとした声で
「寂しくないです」
と言われた。
そのきっぱりとした口調に、今度は私の方が吃驚した。




小一時間ほど5人で島を回った。


展望台まで目指す彼らと別れた。
すっごく楽しかった。
別れ際、寂しくて少し泣きそうになった。
寂しい 大丈夫 寂しい…。

互いの姿が見えなくなるまで、ずっとずっと手を振っていた。







山道に迷い込む・・・。




どんぐり発見。どんぐり、どんぐり!!!!


再度、船に乗り、鞆の浦へ。




歩くと潮待ちの町らしい風情のある景色が広がる。

















物産センターみたいなところで、タコのコロッケを食した。



対潮楼
座敷からの海の眺めが最高。
絵を見てるような錯覚を覚える。
坂本龍馬 が「いろは丸事件」の際に立ち寄った場所らしい。







太田家。

元は福山藩の御用名酒屋を務めた保命酒の蔵元「中村家」の屋敷で、明治時代に太田家の所有となった歴史的建造物。
ちょうどお雛様のイベントが開催されていた。














江戸時代から鞆の浦では男児が生まれると、最初の八朔の日に白馬の模型を作り、女児には人形などを贈っていたらしい。






鞆の浦のシンボルである常夜燈。




梟(?)を散歩させている人がいた。かわいかった~。





医王寺まで登ってみた。

尾道級の坂道に音を上げそうになったが、なんとか登りきる。
そこには絶景が広がっていた。

遠くで、とんびが「ひゅ~ひょろろ~」と鳴いていて、なんとも風雅だ。






帰りに、ゾウと遭遇。







地元のお酒「保命酒」。








バスの時間になるまで、お店の喫煙所で一服。そして徘徊。

時が止まったかのような静けさ。








車に乗ったおじさんに
「ポニョじゃろ?」
と声を掛けられるが、私はまだあの映画を観たことがない。
そう、鞆の浦は「崖の上のポニョ」の舞台になった町だ。




福山駅まで30分のバスの旅。
段々と薄暗くなってきた。

空腹MAXだったので福山駅前で福山ラーメンを食した。
醤油味のさっぱりとした味。
ドトールで一服しながら時間を潰す。



19時40分、山陽本線で尾道へ。


福山駅にて、くまなく&たびにゃん撮影用パネルを激写。



車窓の進行方向左手を凝視。
暗闇に港のともしびが見えてくる。


海が見える 海が見えた 五年振りに見る尾道の海は懐かしい

って書いたのは林芙美子だが、


海が見える 海が見えた 八年振りに見る尾道の海は懐かしい

って思わず叫びたくなるほどであった。
鳥肌が立つ!!

嗚呼、夢にまで見た尾道がこの先にあるのだ~!!

っつーことで、尾道なう。


駅に降り立つと、海と船の匂いがした。


ホテルはグリーンヒルホテル尾道。
禁煙室しか空いていなかったので、6階の部屋から、都度、2階の喫煙所まで行かなければならなかった。


スマホの万歩計を見たら20,000歩ほど歩いていたらしい。
因島のはっさくゼリーをコンビニで求めて食した。
ジューシーで美味。


疲れている筈なのにまったく寝付けず。
尾道にいるという興奮が私を寝させない。
マイスリーを増量させて寝た。



春の尾道2

2017年03月21日 21時10分38秒 | Weblog
9時に目覚め、支度をして尾道を徘徊。

尾道観光でいつも感じるのは、映画のロケ地めぐり、そして古寺めぐりをしていると時間がいくらあっても足りないということである。
というのは、やはり細く急斜面の坂道が突如目の前に出てきて、つい行ってしまうからだろう。
時間の大幅なロスになることはわかっているのだけれども、「何か素敵な風景があるのかもしれない」という好奇心に抗うことができないのである。そこが、また尾道の魅力なのだが。
関東平野の海なし県で育った私には、細い路地や急こう配のある地形が新鮮に映る。

私に多大な影響を与えた映画「ふたり」



毎年尾道には盛夏に来ていたのだが今日も十分暑かった。
コートがいらぬほどであった。
てか、もう桜が咲いていた。

尾道水道をバックに、春の日を浴びながら可憐に咲き乱れていた。








熊野神社。

細い路地の向こうにある小さな神社。
か、かわえええええ!!
くまくま熊野神社!!!





浄土寺
ここは「ふたり」でピアノの発表会が行われた場所だ。


お寺でピアノの発表会だと!?って当時の私は驚いたが、さすが大林マジック。しっくりと馴染んでいた。



海を眺めつつその脇の道を登っていく。




急こう配でへたりそうになりながらも登っていく先にあるのは、やはり「ふたり」のロケ地。
姉・千津子が亡くなった事故現場である。




全国から来るファンがお花を供えるという、聖地中の聖地。
その場所には椿が生けられていた。




そっと合掌。

初めて来たときは、私もお花を供えたっけ。

千津子にさよならをして、また歩く。




小腹が空いたので、こもんのワッフルを食した。
ブルーベリーとカスタード、さくさくのワッフルはとても美味でほっぺたが落ちそうだった。
お店の人に
「こもんさんは、大林監督の『ふたり』で出ていましたよね」
と訊くと、奥の席まで案内してくれた。
ここで実加演じる石田ひかりが
「10月27日姉は死にました」
と神永青年に姉の死を告げるのである。嗚呼。





それにしてもだな、ロープウェイの大行列よ。
じゃあ、自分の足で登ってみようか、千光寺。
ということで頭の片隅に残っている地図を頼りに千光寺まで登ってみる。
普段、駅の階段も避ける(エスカレータ使用)な私が、標高140m、尾道港を一望する大宝山に登るのである。
夏だったら躊躇するが、春の柔らかい陽気が背中を押してくれた。


汗をかきながら、千光寺を目指す。

途中、天寧寺に寄る。
三重塔の造りにはいつも下から見入ってしまう。





五百羅漢に圧倒された。



まだまだ歩く。



ここでも桜が咲いていた。多くの人が写真を撮っていた。


ようやく到着。
やっほー!!

この眺め!!


遠く霞んで見える瀬戸内海の島々にうっとり。



リア充、発見。


文学の小路。


鐘の下で涼んでいたら、住職さんに声を掛けられた。
尾道の歴史、千光寺のことなど、たくさん話してくださった。
「どちらから来たのですか?」
と尋ねられたので
「東京からです。8年ぶり8回目の尾道です」
と言うと、
「ええええ?!」
と驚かれた。

貴重なお話をたくさんしてくださった。

住職さんと別れ、坂を下っていく。


ドビンちゃん!!


さりげなく井戸。




西国寺の巨大わらじ!



大山寺の猿さん。


その横に梅が咲いていた。


そして私が大好きな御袖天満宮へ。


55段の階段の最後の一段は継ぎ目が入っている(あとは全部一枚岩)。
物事、すべて完璧がいいというわけじゃないという教えらしい。



境内の「さすり牛」を激写。
さすりながら・・・さすりながら・・・気付いたら泣いている俺!!

この8年、まあ色々あって、私もだいぶ変わってしまった。
でも牛さんは前回来た時同様、口角をキュッと上げて鎮座していた。
その慈しみ溢れる表情に、涙が出てきた。



少し下って、桃咲稲荷神社へ。
名前も素敵なのだが、全体的にこじんまりしていてマジで可愛い。






トイレの横で一服。



ようやく下に降りて朱華園に並ぶ。


30分ほど並んだだろうか。
ずっとコートを脱いでいたのだが、歩くのを止めるとちと肌寒い。

中華そば。
背脂がぽにょぽにょしている。
あっさりした醤油ベースに小魚のダシが生き生きしている。
美味しい~!!美味しい~!!!!
生きていて良かった。





商店街を歩く。
商工会議所。



Qちゃん、発見!!


カープなクマさん。


薬局のコロちゃんケロちゃんも健在。


商店街で桂馬蒲鉾で晩酌用の蒲鉾を買った。
作家の志賀直哉と縁がある蒲鉾らしい。


林芙美子像を拝む。



土堂小学校西側の電信柱を目指す。
これも「ふたり」の中で重要なロケ地だ。




駅の北西側も魅力的なスポットが多々ある。





これまた「ふたり」のロケ地、ガウディハウスへ。
ちなみに物語の中で、ここでは精神的に残酷なシーンが展開されるんである・・・。



昭和8年に和泉家の別邸として一人の大工さんが3年かけて建てた建物
まるでガウディが設計した家のように複雑かつ不思議で、美しいデザインであることから、このように愛称されている。
ちょうど一部だけ工事中であった。

ガウディハウスを去る。
途中、水仙の花が夕日に染まっていた。


この階段(坂道)、下りるのが難儀だった。
でもこのような「地元の人の生活の香り」がするものに触れられて嬉しい。




日はまだ沈まぬ。
向島まで渡船で渡る。
片道5分間の船旅だ。











深呼吸をして、海の香りを存分に味わう。

高校生が自転車に跨りながらフェリーに乗っていた。

そうだ。
私が珍しいと思っているこの光景は彼らにとってはきっと日常の一コマなのだ。
地元の人の暮らしの一端を見て、色々と考えるのも旅の醍醐味だ。
夕焼けを眺めながら「また尾道に来よう」と誓う。

コンビニで酎ハイとタバコを買ってホテルに帰った。


かんぱ~い!!
柿天、うまー。


この日は25,000ほど歩き、文字通り、足が棒のようになった。
バスソルトを入れたお風呂にゆっくりと浸かった。
精神が昂ぶっているせいか、この日も入眠するのが難しく、マイスリーを追加。


春の尾道3

2017年03月21日 21時06分08秒 | Weblog
この日も華麗に20,000歩ほど歩き、最後の尾道をギリギリまで堪能。


毎日通った喫煙所でいつも通りカフェラテを飲みながら一服。
荷物をフロントに預けて散策を開始。

まずは、映画「ふたり」に出てきた、北尾家を探す。
駅の西側辺り。
前に一度来たことがあるのだが、大林宣彦監督の書いた本を片手にウロウロと迷う。

すると、庭先にいたおばあちゃんが「どこへ行きたいんじゃ?」と声をかけてくれた。
地図を見たおばあちゃんは
「わからんのう・・・」
と言った。
そして突如始まったおばあちゃんの尾道自慢を滔々と聞く。

おばあちゃんは、尾道以外のラーメンは口に合わないらしい。
あと、尾道の魚は何を食べてもおいしい。
景色が綺麗なので、小高い山から海を眺めながらお弁当を食べるのが子供の時からの楽しみだった・・・など。

そして
「おたくはお勤め(仕事)もあるんじゃろうが、またいつか来んさいね、尾道」
と言われて、思わず泣いてしまった。
困惑するおばあちゃん。
「帰りたくないんですぅー」
と号泣が止まらない俺、というシュールな構図が展開。

そう、朝から若干情緒不安定だったのだ。
今日の夕方には尾道をあとにする事実、「やり残したことはないか」という焦り、「次また来られるのだろうか」というプレッシャーなどによって心がしくししくしていたのである。
それがおばあちゃんの言葉で一気に噴き出した。

「やっぱりお山が 恋しいと 泣いてはどじょうを 困らせた」のは、どんぐりだが、私に至っては「やっぱり帰りたくなくて 泣いては おばあちゃん困らせた」という・・・。

涙を拭いて
「きっとまた来ます」
と言うと、
「今度は家でお茶でも飲んでいきんさいね」
と言われて、笑顔で送り出される。


といってもどこへ・・・!?

「こっちかな」
と思しき方向の坂道を登っていく。


屋根の横を歩くというのも尾道ならでは。



北尾家、発見しますた!!!!!!!!!!!!!!!!


あぎゃん!!



北尾家にたどり着き、うっとり。
憧れたなあ、この家。
実加が自室にて神永青年にラブレターをしたためるこのシーン、風が気持ち良さそうだった。




「ふたり」の台詞を一言一句覚えている私はそれらをぶつぶつと念仏のように唱えながら、亜麻色の髪の乙女のように坂を下る。


駅の北側まで歩いた。
猫、発見。にゃ~ん。暫し戯れる。




土堂小学校へ。

ここは教育熱心な小学校だ(100マス計算)。手が込んでいるホームページも有名だ(尾道市立土堂小学校)。林芙美子や大林宣彦監督の母校でもある。映画「ふたり」のロケ地だ。


土堂小学校界隈でもおばあちゃんに声をかけられ、映画「転校生」の一美の家を案内してもらった。尾道の人は総じて地元愛が強く、尾道を好きな人に対して無償の愛を提供してくれることを実感。


「ここじゃ」
と指差すさきにあるのは「転校生」の一美の家。洋館ちっくでハイカラ。しかし木が茂っていて屋根しか見えない。



おばあちゃんに挨拶をして、今日も元気いっぱい千光寺へ。
ワンダーホーゲル部に入部しちゃったのかと錯覚するほどハードである。
足が疲労困憊してて、次の一歩がなかなか踏み出せない。



廃墟である尾道城を凝視。やはり、片方のしゃちほこがない。







吉熊「やっほー」




帰りはロープウェイで下った。
臨時便が出るほどの大盛況であったが、並ばないで乗ることができた。
空を進む様子は、まるで鳥になったかのような錯覚を覚える。



そろそろお腹が空いてきた。
朝ドラ「てっぱん」でモデルになった「村上」というお店で尾道焼きを食べた。
お好み焼きに砂ずりとイカ天が入った名物である(っていうか砂ずりって何なんだろう?)。


鉄板の上で焼かれる尾道焼きと、姉妹だというおばちゃん二人の漫才のようなトークライブを味わえる。
姉妹で誰かをディスってるのだが、軽快なトークなので面白い。
鉄板を囲む客(観光客・常連客)との一体感も素晴らしい。
とても美味しかったし、笑いすぎてお腹が痛い!





「お姉さん、また寄ってな」
とおばちゃん二人に送り出される。
お腹も心も満たされた。
ごちそうさまでした!!!



まだまだ遊び足りないので、「福屋」でお土産を買ったあと、「からさわ」でアイスクリームを買い求め、海を見ながら食べる。
優しい甘さが口の中に広がる。


最後のカラ元気。
ひゃっほ~!!
うぇ~い!!


商店街に戻り、林芙美子先生の生家に潜入。
林芙美子は「放浪記」しか読んだことがない。
慎ましくも凛とした家屋だった。






商店街をぷらぷらした。
有名なおもちゃ屋さん。
キリンの首に猿がぶら下がっている。



毛糸屋さんの看板、かわいい。






持光寺界隈を、これでもかっつーぐらいに散策。













二階井戸。



迫りくる電車の時刻に諦めて・・・ホテルへ。
ホテルの喫煙所で最後の一服を噛みしめる。
潮の匂いと煙草の味を忘れないように、丁寧に吸った。

フロントで荷物を受け取り、駅で、「どんぐり@尾道駅」。


吉熊「また来るね!!」


ホームに「われは海の子」のメロディが鳴り響く。
17時14分、岡山行きの電車が来た。
電車の中で何度も振り返る尾道は「また来んしゃい」と言ってるようで、また少し泣く。


福山駅からお城を見る。

一昨日、福山に来た時は帰るときのこの切なさなんて全然想像していなかった。


17時59分発ののぞみで帰京。後ろ髪を引かれるとはまさにこのこと。

泣いて笑って、食べて眺めて歩いて、そして感じたこの三日間。  
幸せを噛み締める瞬間がたくさんあった。
終始湧き起る「今、尾道にいるんだ、自分」という高揚がたまらなかった。
鳥肌が立ちまくった三日間だった。

『観光の「光」は、そこに住む人が幸せになるために考え出された叡智であり、
観光とは、その「光」を観ること』
だと大林宣彦監督が仰っていた。

尾道ほど「光」が凝縮された町はそう多くはないと思う。
今回の旅でもたくさんの「光」を見ることができた。
思い切って来てよかった。


また来よう。
ありがとう、尾道!!

草の想い~ふたり・愛のテーマ 大林宣彦、久石譲