先日、お風呂の湯に浸かりながら読んでいた「恋愛の国のアリス」(嶽本野ばら)の「プロ、諦めぬ」で、衝撃を受けた。
お風呂に入ったときに溢れ出る水を見てアルキメデスの原理を閃いたアルキメデスみたいになった。お湯、ざぱーん!ってなった。
以下、抜粋
僕がプロフェッショナルと認めるのは、自分が任された、或いはやろうとしたお仕事をどんな困難があろうと決して投げ出さない、結果は失敗に終わることになろうとも妥協せず、最後まで成功することに向かって全力で取り組む人です。取り組んだものの、途中で難問がふりかかり「上手くいかないのなら、やーめた。別に目標達成ならずとも、趣味でやっていけるのだから、誰にも迷惑かからないしね」と手をつけたお仕事を投げ出してしまう人は、たとえ技術的にプロを上回っていてもアマチュアではありますまいか。
何度も読み返している作品なのに、今回はこの部分で後頭部をバールのようなもので殴打された気分になった。
やはり野ばら先生が仰るように、「同じ作品でも読むタイミングでその作品は違うものになる」のかもしれない。
今、パートさんが辞めることで大部分を私が引継ぎ、他部署から「〇〇さん(私)、大変そう」と好奇心を含んだ言葉を投げかけられる。
その話の流れに身をゆだね、「そうなんですよぉー」って悪口を吐くのはとても楽ちんなのを知っている。
でも、私は野ばら信者。
上記の一節に惹かれるピュアな読者なのだ。
読者には読者のプライドがある。
乙女はハードボイルド、硬派であらねばならない。
そんな一般的な話の流れに身をゆだねてはいけないと、思う。
だからこの件に関しては聞き流すようにしている。
馬耳東風というか熊耳東風。
今日は無印のカレーにしようと思っていたのだが、コンビニの豆乳うどんに惹かれたのでやめた。
上記のハードボイルド、どこ行った!?
あと先日買って読んでいる最中の「BUTTER」(柚木麻子)。
バターご飯の描写が飯テロってて、バターご飯も近々食べたいなと思う。
登場人物の女囚・梶井真奈子曰く、エシレというブランドのバターがいいそうだ。
以下抜粋
バターはエシレというブランドの有塩タイプを使いなさい。
……バターは冷蔵庫から出したて、冷たいままよ。本当に美味しいバターは、冷たいまま硬いまま、その歯ごたえや香りを味わうべきなの。ご飯の熱ですぐに溶けるから、絶対に溶ける前に口に運ぶのよ。冷たいバターと温かいご飯。まずはその違いを楽しむ。そして、あなたの口の中で、その二つが溶けて、混じり合い、それは黄金色の泉になるわ。ええ、見えなくても黄金だとわかる、そんな味なのよ。バターの絡まったお米の一粒一粒がはっきりとその存在を主張して、まるで炒めたような香ばしさがふっと喉から鼻に抜ける。濃いミルクの甘さが舌にからみついていく……
こんなの読んじゃったら、バターご飯が食べたくなるじゃないか。
読んだのがやはり深夜のお風呂タイムだったので、食欲を刺激されて我慢するのが辛かった。
人生のありかたを学んだり、飯テロの被害を受けたり、お風呂で読書タイム、なかなか奥が深い。
お風呂に入ったときに溢れ出る水を見てアルキメデスの原理を閃いたアルキメデスみたいになった。お湯、ざぱーん!ってなった。
以下、抜粋
僕がプロフェッショナルと認めるのは、自分が任された、或いはやろうとしたお仕事をどんな困難があろうと決して投げ出さない、結果は失敗に終わることになろうとも妥協せず、最後まで成功することに向かって全力で取り組む人です。取り組んだものの、途中で難問がふりかかり「上手くいかないのなら、やーめた。別に目標達成ならずとも、趣味でやっていけるのだから、誰にも迷惑かからないしね」と手をつけたお仕事を投げ出してしまう人は、たとえ技術的にプロを上回っていてもアマチュアではありますまいか。
何度も読み返している作品なのに、今回はこの部分で後頭部をバールのようなもので殴打された気分になった。
やはり野ばら先生が仰るように、「同じ作品でも読むタイミングでその作品は違うものになる」のかもしれない。
今、パートさんが辞めることで大部分を私が引継ぎ、他部署から「〇〇さん(私)、大変そう」と好奇心を含んだ言葉を投げかけられる。
その話の流れに身をゆだね、「そうなんですよぉー」って悪口を吐くのはとても楽ちんなのを知っている。
でも、私は野ばら信者。
上記の一節に惹かれるピュアな読者なのだ。
読者には読者のプライドがある。
乙女はハードボイルド、硬派であらねばならない。
そんな一般的な話の流れに身をゆだねてはいけないと、思う。
だからこの件に関しては聞き流すようにしている。
馬耳東風というか熊耳東風。
今日は無印のカレーにしようと思っていたのだが、コンビニの豆乳うどんに惹かれたのでやめた。
上記のハードボイルド、どこ行った!?
あと先日買って読んでいる最中の「BUTTER」(柚木麻子)。
バターご飯の描写が飯テロってて、バターご飯も近々食べたいなと思う。
登場人物の女囚・梶井真奈子曰く、エシレというブランドのバターがいいそうだ。
以下抜粋
バターはエシレというブランドの有塩タイプを使いなさい。
……バターは冷蔵庫から出したて、冷たいままよ。本当に美味しいバターは、冷たいまま硬いまま、その歯ごたえや香りを味わうべきなの。ご飯の熱ですぐに溶けるから、絶対に溶ける前に口に運ぶのよ。冷たいバターと温かいご飯。まずはその違いを楽しむ。そして、あなたの口の中で、その二つが溶けて、混じり合い、それは黄金色の泉になるわ。ええ、見えなくても黄金だとわかる、そんな味なのよ。バターの絡まったお米の一粒一粒がはっきりとその存在を主張して、まるで炒めたような香ばしさがふっと喉から鼻に抜ける。濃いミルクの甘さが舌にからみついていく……
こんなの読んじゃったら、バターご飯が食べたくなるじゃないか。
読んだのがやはり深夜のお風呂タイムだったので、食欲を刺激されて我慢するのが辛かった。
人生のありかたを学んだり、飯テロの被害を受けたり、お風呂で読書タイム、なかなか奥が深い。