田植えが済んでまだ間がなく稲も短いが、急にカブトエビが出現した。カブトエビを見たのは久しぶりである。
カブトエビは淡水性の原始的な小型甲殻類で、いかにも古代動物的な姿かたちであるがエビの仲間ではない。分類学上はカブトエビ科に属していて、同じ鰓脚綱には、やはり時折水田に大発生するホウネンエビや熱帯魚の餌として売られているアルテミア(ブラインシュリンプ、シーモンキー)などがある。
カブトエビは長さ2、3センチ、細長い腹部とその先から伸びた2本の尾がある。腹部は環状の構造でブラスティックのパイプのような感じがする。
背甲の裏側には歩行脚の後ろに多くの鰓脚(さいきゃく)があり、これを活発に動かせて水田の泥の上を泳ぎ回っている。鰓脚は歩行に適した脚ではない。
カブトエビはエビ、カニなどと同じ甲殻類に属するが、甲殻類の中でも原始的な特徴を持っていて、地球上に現われてから現在までほぼ形態が変わっていないので「生きた化石」と呼ばれる。頭部には大きな2つの目があるが、真ん中にも小さな目があって3つ目である。これはノープリウスという幼生の時期の目が成体になっても残っているもので、原始的な形である。
6月から7月にかけて水田に発生するが、水が涸れると泥の中に乾燥に強い耐久卵を残して死滅する。耐久卵は何年も乾燥に耐えるが、水があり適当な環境になると孵化し、雄不要の単為生殖でどんどん増えていく。水田では雑草の新芽を食べたり、泥をかき混ぜて雑草を浮き上がらせるから「田の草取り虫」とも言われているそうだ。
カブトエビは淡水性の原始的な小型甲殻類で、いかにも古代動物的な姿かたちであるがエビの仲間ではない。分類学上はカブトエビ科に属していて、同じ鰓脚綱には、やはり時折水田に大発生するホウネンエビや熱帯魚の餌として売られているアルテミア(ブラインシュリンプ、シーモンキー)などがある。
カブトエビは長さ2、3センチ、細長い腹部とその先から伸びた2本の尾がある。腹部は環状の構造でブラスティックのパイプのような感じがする。
背甲の裏側には歩行脚の後ろに多くの鰓脚(さいきゃく)があり、これを活発に動かせて水田の泥の上を泳ぎ回っている。鰓脚は歩行に適した脚ではない。
カブトエビはエビ、カニなどと同じ甲殻類に属するが、甲殻類の中でも原始的な特徴を持っていて、地球上に現われてから現在までほぼ形態が変わっていないので「生きた化石」と呼ばれる。頭部には大きな2つの目があるが、真ん中にも小さな目があって3つ目である。これはノープリウスという幼生の時期の目が成体になっても残っているもので、原始的な形である。
6月から7月にかけて水田に発生するが、水が涸れると泥の中に乾燥に強い耐久卵を残して死滅する。耐久卵は何年も乾燥に耐えるが、水があり適当な環境になると孵化し、雄不要の単為生殖でどんどん増えていく。水田では雑草の新芽を食べたり、泥をかき混ぜて雑草を浮き上がらせるから「田の草取り虫」とも言われているそうだ。