いつも通っている歯科医で部分入れ歯を作った。私は朝夕外したり手入れしたりすることが面倒なので義歯が嫌いなことは医師も知っていたが、やはりしたほうがいいと言うことで作った。
私は歯は良いほうだ。これまで抜歯の経験をほとんどない。医師に尋ねたら下が14本、上が12本残っていることが分かった。永久歯は普通上下14本ずつ計28本あるから、私の場合は下顎の歯は無傷、上顎の歯は2本抜いたことになる。もっとも抜かないまでも治療して補填したり冠を被せている歯は何本かあるが、75歳という年齢にしては上々の方だろう。
両親は2人とも歯は良くなかった。父は50歳になる前に歯槽膿漏が悪化して歯が抜け落ち総入れ歯になっていた。歯槽膿漏というのは痛いものだそうで、父は痛さのあまり泣いていたと母は言っていた。その母も7人の子どもを皆母乳で育てたのでカルシュームを吸い取られたためか、やはり40代後半で歯がもろくなっていた。
その両親の子である私は幸いにも少年時代から歯は丈夫で、歯科医に行ったことはほとんどない。しかし、40代に入ってからは努めて歯科医院に行くようになった。早期治療第一と心得て異常を感じると躊躇せずに出かけた。知人にはあの口の中をがりがりされるのがたまらないと敬遠するのが少なからずあったが、私は無頓着だ。今通っている歯科医はなかなか腕はよく、わずかな虫歯の痕跡も見つけて治療してくれるから安心している。
実際、歯が良いことは有難い。少しくらい固いものでも噛める楽しみがある。食べ物の旨さには味や温度はもちろん関係するが、噛んだ時の食感も重要な要素だと思う。例えば沢庵や煎餅を食べる時などがそうだ。それに歯が良いと胃の具合も良いように思う。総入れ歯にすると上顎の表面を覆うから味覚が感じられないと聞いたことがある。総入れ歯だけはしたくない。私の昔のクラスの生徒と同窓会で会ったことがあるが、50代になっていた彼はやはり歯の病気で総入れ歯だったので、話をしても何かフガフガ言う感じで、ずいぶん年を取ったように思われた。
8020ということが言われている。80歳になっても20本の歯は残そうと言うことだ。80歳まで後5年、今のところ目的は達せられそうだが油断は禁物、これからもこまめに歯科通いを続けよう。
私は歯は良いほうだ。これまで抜歯の経験をほとんどない。医師に尋ねたら下が14本、上が12本残っていることが分かった。永久歯は普通上下14本ずつ計28本あるから、私の場合は下顎の歯は無傷、上顎の歯は2本抜いたことになる。もっとも抜かないまでも治療して補填したり冠を被せている歯は何本かあるが、75歳という年齢にしては上々の方だろう。
両親は2人とも歯は良くなかった。父は50歳になる前に歯槽膿漏が悪化して歯が抜け落ち総入れ歯になっていた。歯槽膿漏というのは痛いものだそうで、父は痛さのあまり泣いていたと母は言っていた。その母も7人の子どもを皆母乳で育てたのでカルシュームを吸い取られたためか、やはり40代後半で歯がもろくなっていた。
その両親の子である私は幸いにも少年時代から歯は丈夫で、歯科医に行ったことはほとんどない。しかし、40代に入ってからは努めて歯科医院に行くようになった。早期治療第一と心得て異常を感じると躊躇せずに出かけた。知人にはあの口の中をがりがりされるのがたまらないと敬遠するのが少なからずあったが、私は無頓着だ。今通っている歯科医はなかなか腕はよく、わずかな虫歯の痕跡も見つけて治療してくれるから安心している。
実際、歯が良いことは有難い。少しくらい固いものでも噛める楽しみがある。食べ物の旨さには味や温度はもちろん関係するが、噛んだ時の食感も重要な要素だと思う。例えば沢庵や煎餅を食べる時などがそうだ。それに歯が良いと胃の具合も良いように思う。総入れ歯にすると上顎の表面を覆うから味覚が感じられないと聞いたことがある。総入れ歯だけはしたくない。私の昔のクラスの生徒と同窓会で会ったことがあるが、50代になっていた彼はやはり歯の病気で総入れ歯だったので、話をしても何かフガフガ言う感じで、ずいぶん年を取ったように思われた。
8020ということが言われている。80歳になっても20本の歯は残そうと言うことだ。80歳まで後5年、今のところ目的は達せられそうだが油断は禁物、これからもこまめに歯科通いを続けよう。