中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

値上げ

2009-03-04 08:48:01 | 身辺雑記
 毎日牛乳を飲んでいる。有名メーカーのものだが、宅配の200mlの小瓶だ。先日牛乳瓶と一緒に1枚のリーフレットが入っていた。「容量の変更のお知らせです」とある。

 この3月から酪農家から購入する原料乳が昨年に続いて再度引き上げられることになった。これまでコスト削減に向けて鋭意取り組んできたが、もはや企業努力の範囲では吸収できない厳しい状況となった言い、そして「3月からメーカー希望価格を据え置き、容量を変更させていただくことといたしました」(この部分は下線付き太字)とある。私が購入しているものは200mlが180mlになるということだ。
         

 酪農家の経営状態は非常に悪化しているようだ。輸入飼料が高騰し、テレビを見ると、規模は分からないが、ある農家は1ヶ月の飼料代が10万円値上がりしたと嘆いていた。それで3月からの元乳の値上げになったようだ。酪農業者が今回の値上げによって恐れているのは、消費者の牛乳離れだという。

 そのような状況はよく分かるのだが、それでも企業のリーフレットを読んで、いささか違和感を覚えた。要するに10%の値上げではないか。それならそうとはっきりと言えばいいのに「価格を据え置き、容量を変更させていただく」と言うのは素直ではない。どうしても値上げしなければ企業としてやっていけないというのなら、持って回った言い方ではなく、はっきりとそう言って購入者の理解を得ればいいではないか。値上げすると言うことはそんなに憚られることなのか。容量変更と言えば購入者は納得し、値上げと言えば購入を止めるとでも考えているのか。こういう言い方をするのが企業の常識なのか、何かしらあざとくて消費者を侮っているような感じがする。