中国嫌いの日本人が増えているらしい。食の安全問題も絡んで中国に嫌悪感を持つようになった人も多いのだろうが、マスメディアの「役割」も少なくないように思われる。
時々行く書店の本棚に、ジャンル別に本が並べられ、その中に「中国」があったので覗いてみた。数はあまり多くないが、それがほとんど反中国、嫌中国感情を煽るものなのに驚いた。日本人はもちろん台湾人や大陸出身者の著書もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/b3/27597b1b36e940382242809eae503907.jpg)
いくつか題を拾い上げてみると、『世界が仰天する中国人の野蛮』、『日本人よ、やはり中国は危ない』、『中国がうまくいくはずがない30の理由』、『中国の崩壊が始まった』、『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』、『中国が目論む世界支配の正体』、『中国大虐殺史 なぜ中国人は人殺しが好きなのか』などなど、これでもかという感じである。右派言論人として著名な女性の本ももちろんあり、『異形の大国 中国 彼らに心を許してはならない』だ。
中国関係書と言えばいろいろあるだろうし、現に私はかなり持っている。それなのにこの程度の、しかも偏ったものを並べるのは、この書店の方針なのか、選択力の貧しさなのか。
このような著書が、どのような資料に基づいて書かれているのかは知らない。彼らなりに何か危機感のようなものを感じているのかも知れないが、これほどまでに中国を貶め、反中国、嫌中国感情をかきたてようと煽る目的は何なのか。わが国としては本来は無視できない一衣帯水の国のはずだ。付き合いの歴史も長い。しかし、これらの著者にとって日中友好などは歯牙にもかからない瑣末な問題なのだろうか。
これらの本がどれほど売れているのか、少なくともこの書店では、この1月ほどは時々覗いてみるがまったく売れている様子はない。しかし全国的には一定の読者を得ていることはあるだろう。元からの中国嫌いの者は我が意を得たりと思うのだろうし、そうだったのか、やはり中国は嫌だと思う者もあるだろう。
中国と仲良くしてはいけないのか。浅はかなのか。中国、中国人に心を許しては取って食われてしまうのか。私は今の中国には人権問題や、はなはだしい貧富の格差、役人の腐敗など、近代的な大国となるために克服してほしいことは多いと思う。しかし、過去に中国に対して行ってきたことには口を拭い、日本にもさまざま問題があるのにそれには目を逸らし、中国に対して居丈高に高所から見下すような視線は持ちたくない。
この10年ほどの間に増えた中国の若い友人達と彼らとの心温まる交流を思うにつけ、やはり日本と中国とは信頼関係を根気よく築いていかなければならないと強く思う。反感や憎しみ、嫌悪を克服していかなければ、真の友好は生まれない。中国や中国人の「真の姿」、「本質」に精通しているかのように反中国、嫌中国的言辞を得々と振りまく一部の「言論人」が疎ましい。
時々行く書店の本棚に、ジャンル別に本が並べられ、その中に「中国」があったので覗いてみた。数はあまり多くないが、それがほとんど反中国、嫌中国感情を煽るものなのに驚いた。日本人はもちろん台湾人や大陸出身者の著書もある。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/20/b3/27597b1b36e940382242809eae503907.jpg)
いくつか題を拾い上げてみると、『世界が仰天する中国人の野蛮』、『日本人よ、やはり中国は危ない』、『中国がうまくいくはずがない30の理由』、『中国の崩壊が始まった』、『中国がたくらむ台湾・沖縄侵攻と日本支配』、『中国が目論む世界支配の正体』、『中国大虐殺史 なぜ中国人は人殺しが好きなのか』などなど、これでもかという感じである。右派言論人として著名な女性の本ももちろんあり、『異形の大国 中国 彼らに心を許してはならない』だ。
中国関係書と言えばいろいろあるだろうし、現に私はかなり持っている。それなのにこの程度の、しかも偏ったものを並べるのは、この書店の方針なのか、選択力の貧しさなのか。
このような著書が、どのような資料に基づいて書かれているのかは知らない。彼らなりに何か危機感のようなものを感じているのかも知れないが、これほどまでに中国を貶め、反中国、嫌中国感情をかきたてようと煽る目的は何なのか。わが国としては本来は無視できない一衣帯水の国のはずだ。付き合いの歴史も長い。しかし、これらの著者にとって日中友好などは歯牙にもかからない瑣末な問題なのだろうか。
これらの本がどれほど売れているのか、少なくともこの書店では、この1月ほどは時々覗いてみるがまったく売れている様子はない。しかし全国的には一定の読者を得ていることはあるだろう。元からの中国嫌いの者は我が意を得たりと思うのだろうし、そうだったのか、やはり中国は嫌だと思う者もあるだろう。
中国と仲良くしてはいけないのか。浅はかなのか。中国、中国人に心を許しては取って食われてしまうのか。私は今の中国には人権問題や、はなはだしい貧富の格差、役人の腐敗など、近代的な大国となるために克服してほしいことは多いと思う。しかし、過去に中国に対して行ってきたことには口を拭い、日本にもさまざま問題があるのにそれには目を逸らし、中国に対して居丈高に高所から見下すような視線は持ちたくない。
この10年ほどの間に増えた中国の若い友人達と彼らとの心温まる交流を思うにつけ、やはり日本と中国とは信頼関係を根気よく築いていかなければならないと強く思う。反感や憎しみ、嫌悪を克服していかなければ、真の友好は生まれない。中国や中国人の「真の姿」、「本質」に精通しているかのように反中国、嫌中国的言辞を得々と振りまく一部の「言論人」が疎ましい。