第2回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は日本が韓国を破って優勝した。所用があって詳しくは観ていないが、接戦でなかなかの好試合だったらしい。夜のニュースでは、熱狂する各地のファンの様子が映し出されていた。韓国でのファンの様子も少し映っていたが、負けた瞬間は意気消沈していた。韓国でも日本に劣らずこの試合には熱狂していたようだから当然だろう。
この試合について、韓国の三大紙の1つの「中央日報」はWBCの特集ページで、「勝利したがマナーで負けた“ダーティーサムライ”」との見出しで日本チームを批判したようだ。「韓国との決勝戦で非紳士的なプレーが何回かあり、試合後の記者会見場では一部の選手が高慢な態度をみせまゆをひそめさせた。優勝チームらしいマナーとはほど遠い」と書いているそうだ。
「非紳士的」と言うのは、決勝戦での日本のショートの中島選手の2つのプレイで、六回の守備で二盗を試みた走者の顔に膝が当たったプレーと、七回の攻撃で一塁走者の中島が選手が併殺を避けようと二塁手に体当たりしたプレーを指しているとのことだ。また、「高慢な態度」とはイチローを指していて、「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。答える途中で一人で笑った。勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じているという。
私は野球のルールには疎いし、テレビを見ていないから、指摘された中島選手のプレーが非紳士的でダーティーなものなのかどうかは知らないが、野球の試合中には故意でなくても起こりうるもののようにも思う。イチローの記者会見の様子もニュースで観たが、それほど高慢な態度かどうかだったかは記憶に残っていない。韓国は決勝戦でイチローのタイムリーヒットで敗れた。おそらくは韓国の国民の悔しさを意識して、ことさらにイチローを槍玉に挙げたような気もする。しかし、この「中央日報」も別の記事では「イチローが、『新・日本キラー』として浮上した奉重根を高く評価した。得意の直球が称賛の対象だ。イチローは24日、『奉重根の直球の最後は変化が激しい』と述べた」と報じているのを日本語版で読んだ。
このような韓国の大新聞の記事を見ると、WBCについての韓国の熱狂ぶりが日本以上だったように想像するが、その熱狂の結果としての敗戦の悔しさをなだめているようで、その裏にはいまだに韓国の国民の屈折した対日感情があるように思う。とても日本で言われているような、「日本と韓国とは(野球での)よきライバルになった」などとは思えないのだろう。もし今回、日本が負けたなら、日本の大新聞はどのように書くだろうかと、ふと考えた。おそらくは韓国の選手のプレーや、態度についてことさらにあげつらうようなことはあまり書かないのではないか。国柄、国民性の違いなのかも知れない。
私はスポーツはできないが、どれでも観るのは好きだ。野球も同じで、プロ野球にも好きなチームはあるが、熱狂的なファンとは程遠い。負けると悔しい思いをしても、後に引きずることがない。それに、「日の丸を背負って」とか「国民的・・・」などと表現し、煽られると腰が引けてしまうほうだ。今度の試合でも「日本のチームが日の丸を背負って出かけているのに、仕事なんかしておれますか」と言って飲食店でテレビ観戦をしている若い男がテレビに映っていたが、そこまで言うかと滑稽に思った。
外国では負けたチームの選手がファンに殺されたり、サポーターが暴動を起こしたりするような物騒なことが時々あるが、しょせんはスポーツではないか。楽しめばいいのだ。強いほうが勝つし、それでも時の運というものがあって、時々意外な結果になることもまたスポーツの面白さではないか。熱しやすく冷めやすいと言われようと、試合中は熱狂し、勝とうが負けようが、終わればさっぱりすると言うわけにはいかないものか。狭い愛国心に凝り固まったり、ひいきの引き倒しにならずに、もっとおおらかになりたいものだ。
この試合について、韓国の三大紙の1つの「中央日報」はWBCの特集ページで、「勝利したがマナーで負けた“ダーティーサムライ”」との見出しで日本チームを批判したようだ。「韓国との決勝戦で非紳士的なプレーが何回かあり、試合後の記者会見場では一部の選手が高慢な態度をみせまゆをひそめさせた。優勝チームらしいマナーとはほど遠い」と書いているそうだ。
「非紳士的」と言うのは、決勝戦での日本のショートの中島選手の2つのプレイで、六回の守備で二盗を試みた走者の顔に膝が当たったプレーと、七回の攻撃で一塁走者の中島が選手が併殺を避けようと二塁手に体当たりしたプレーを指しているとのことだ。また、「高慢な態度」とはイチローを指していて、「イチローは試合後の記者会見場でいすのひじ掛けに片方の腕を乗せ、斜めにもたれかかるように座りながら、質問に答えた。答える途中で一人で笑った。勝者としての喜びや余裕と見るには見苦しい」と報じているという。
私は野球のルールには疎いし、テレビを見ていないから、指摘された中島選手のプレーが非紳士的でダーティーなものなのかどうかは知らないが、野球の試合中には故意でなくても起こりうるもののようにも思う。イチローの記者会見の様子もニュースで観たが、それほど高慢な態度かどうかだったかは記憶に残っていない。韓国は決勝戦でイチローのタイムリーヒットで敗れた。おそらくは韓国の国民の悔しさを意識して、ことさらにイチローを槍玉に挙げたような気もする。しかし、この「中央日報」も別の記事では「イチローが、『新・日本キラー』として浮上した奉重根を高く評価した。得意の直球が称賛の対象だ。イチローは24日、『奉重根の直球の最後は変化が激しい』と述べた」と報じているのを日本語版で読んだ。
このような韓国の大新聞の記事を見ると、WBCについての韓国の熱狂ぶりが日本以上だったように想像するが、その熱狂の結果としての敗戦の悔しさをなだめているようで、その裏にはいまだに韓国の国民の屈折した対日感情があるように思う。とても日本で言われているような、「日本と韓国とは(野球での)よきライバルになった」などとは思えないのだろう。もし今回、日本が負けたなら、日本の大新聞はどのように書くだろうかと、ふと考えた。おそらくは韓国の選手のプレーや、態度についてことさらにあげつらうようなことはあまり書かないのではないか。国柄、国民性の違いなのかも知れない。
私はスポーツはできないが、どれでも観るのは好きだ。野球も同じで、プロ野球にも好きなチームはあるが、熱狂的なファンとは程遠い。負けると悔しい思いをしても、後に引きずることがない。それに、「日の丸を背負って」とか「国民的・・・」などと表現し、煽られると腰が引けてしまうほうだ。今度の試合でも「日本のチームが日の丸を背負って出かけているのに、仕事なんかしておれますか」と言って飲食店でテレビ観戦をしている若い男がテレビに映っていたが、そこまで言うかと滑稽に思った。
外国では負けたチームの選手がファンに殺されたり、サポーターが暴動を起こしたりするような物騒なことが時々あるが、しょせんはスポーツではないか。楽しめばいいのだ。強いほうが勝つし、それでも時の運というものがあって、時々意外な結果になることもまたスポーツの面白さではないか。熱しやすく冷めやすいと言われようと、試合中は熱狂し、勝とうが負けようが、終わればさっぱりすると言うわけにはいかないものか。狭い愛国心に凝り固まったり、ひいきの引き倒しにならずに、もっとおおらかになりたいものだ。