京都の古刹、臨済宗の建仁寺で、1月に江戸時代の作の木造十一面観音坐像が盗まれたが、その犯人が捕らえられた。三重県四日市市の自営業の59歳の社長で、建仁寺の仏像のほかにも20体の仏像が押収されたそうだ。他の寺でも盗んだと供述していて、昨年盗まれた東寺の不動明王立像や毘沙門堂の毘沙門天像も発見された。京都では昨年来、仏像などの盗難事件が十数件発生していたという。
調べではこの男は、1月31日の午後の拝観時間中に建仁寺の本坊内に侵入して、厨子に安置されていた高さ約70センチ、重さ約3キロの観音坐像を盗み出したが、その様子が寺の防犯カメラに映っていた。警察はこの画像と、近くの駐車場の防犯カメラに映っていた車の特徴から容疑者を割り出したようだ。
調べに対して、「仏像が好きで、信仰心から持ち帰った。毎日拝んでいた」と供述したそうだが、とんでもない信仰心があったものだ。本当に毎日拝んでいたとしたら、どんな心境だったのだろう。信仰心から盗んだり、盗んだものを拝むということが理解できない。信仰心はともかくとして蒐集マニア的なところがあったのではないか。
それにしても、京都から四日市まではかなりの距離があるが、防犯カメラに映った画像から、遠いところにいる犯人がよく割り出されたものだと感心した。インタネットで防犯カメラに映っている男の画像を見たが、素人にははっきり判別できるものではない。専門家が解析すると詳しく分かるものなのだろうが、たいしたものだと思う。天網恢恢疎にして漏らさずと言うか、仏罰覿面と言うことだろう。
調べではこの男は、1月31日の午後の拝観時間中に建仁寺の本坊内に侵入して、厨子に安置されていた高さ約70センチ、重さ約3キロの観音坐像を盗み出したが、その様子が寺の防犯カメラに映っていた。警察はこの画像と、近くの駐車場の防犯カメラに映っていた車の特徴から容疑者を割り出したようだ。
調べに対して、「仏像が好きで、信仰心から持ち帰った。毎日拝んでいた」と供述したそうだが、とんでもない信仰心があったものだ。本当に毎日拝んでいたとしたら、どんな心境だったのだろう。信仰心から盗んだり、盗んだものを拝むということが理解できない。信仰心はともかくとして蒐集マニア的なところがあったのではないか。
それにしても、京都から四日市まではかなりの距離があるが、防犯カメラに映った画像から、遠いところにいる犯人がよく割り出されたものだと感心した。インタネットで防犯カメラに映っている男の画像を見たが、素人にははっきり判別できるものではない。専門家が解析すると詳しく分かるものなのだろうが、たいしたものだと思う。天網恢恢疎にして漏らさずと言うか、仏罰覿面と言うことだろう。