中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

アイガモ

2010-07-12 09:49:27 | 身辺雑記
 すぐ近くにある田の稲も伸びてきた。雨に打たれている稲の葉の緑が美しい。そんな稲の中を、多分アイガモと思われる2羽の水鳥が歩き回りながら餌をあさっていた。毎日姿を見せるわけではないから、この田の持ち主が飼っているものではないだろう。どこからやって来るのだろう。







 この田にアイガモが姿を見せたのは、まだ妻がいた頃だから、もう10年以上前のことだ。そのときも2羽だった。その後毎年ではないがいつも2羽が姿を見せた。初めの頃から10年以上もたつのだから、同じ2羽とは思われない。雌雄の番なのかも分からない。きょうだいか、ともだち同士なのか、いったいどこからやって来るのだろう、夜を過ごす場所で朝になると、「あそこに行ってみようか」、「そうしようか」などと言い合ってやって来るのだろうかなどと他愛もないことを考えたりする。



 「合鴨とは、カモ目カモ科の鳥。野生のマガモとアオクビアヒルとの雑種。肉食用とするほか、狩猟のおとりに用いる。
 合鴨は、鴨類のいない夏季にアヒルでは満足できず、より野生の味を求めてアヒルを掛け合わせて作られた雑種である合鴨は「間鴨」とも表記するように、アヒルとマガモの間の鳥であることからこの名があり、」 (インタネット版『語源由来辞典』)

 日本では1990年代ごろから、アイガモを水田に放して雑草を食べさせ除草剤の使用を減らす合鴨農法が行われている。私のある知人もこの合鴨農法を仲間と一緒にしているが、「アイガモクン」などと愛称で呼びながらシーズンが終わるとつぶして肉にするので何だか哀れにも思っていた。しかし、アイガモは自然には存在しない雑種だから、放鳥は厳禁されているので仕方がないことのようだ。そうすると近くの田で見るのはアイガモではないのかも知れないが、一応アイガモとしておこう。

 舗装した畦道で休んで、羽をつくろったりしている。







 しとしとと降る梅雨の水田にアイガモがいる風景は、ちょっと心休まるものだ。