中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

厚底靴

2010-07-16 08:58:06 | 身辺雑記
 最近の若い女性は背が高いのが目立つ。若い時から4センチくらいも背が縮んだ今の私には羨ましいくらいだ。彼女達は実際に背が高いが、ヒールの高い靴を履いているのが多いからなおさら高く見える。

 ハイヒールの靴の履き心地はどんなものだろうとよく考える。中にはずいぶん高いものがあり、そういうのは踵から爪先まではかなりの急角度で、前につんのめりそうに思うのだが、馴れると何でもないのか。かつてはヒールの高い靴を履いた女性は、少し前屈みになり脚を曲げてチョコチョコと歩くから、格好が良くないのが少なくなかった。今頃は美しい歩き方と言うことがよく言われるし、脚もすらりと真っ直ぐで美しいのが多いから、歩き方が悪いのはあまり見かけない。こう言うといかにも熱心に女性の脚を眺めているようだが、街に出ると嫌でも目に付く。

 より背が高いように見せたいのか、格好がいいと思うのか、若い女性の靴のヒールにはずいぶん高いものがある。中には厚底靴などと言うものがあって、まるで江戸時代の吉原の花魁が、花魁道中で履くときの下駄を思わせるものもある。軽めにつくってあるのだろうが、見た目は何か重そうで、私のような年寄りは格好が悪いと思ってしまう。

              

 厚底靴というのは普通のハイヒールとは違って踵だけでなく爪先も厚いもので、しかもハイヒールよりも高い。15センチ以上のものや20センチを超えるものもあるそうだ。ハイヒールは10センチ以下のものが大半のようだ。


 このほど米国のある女性シンガーが厚底靴を履いていて、空港内で転んだという記事と写真を見た。その厚底靴は「超」が付く代物で、しかも太ももの付け根あたりまであるもので、プラットフォームブーツと言う。ブーツと言うよりもパンツのような感じだ。このシンガーは奇抜なファッションで有名らしいが、さすがにこれは歩きにくかったようだ。このブーツは日本人のデザイナーによるものだそうだ。

 「厚底靴」や「プラットフォームブーツ」を検索してみると実にさまざまなものが通販されている。もちろん街の靴屋でも見られるのだろう。プラットフォームブーツと言うのはこのようなものだ。こんな代物は到底実用的なものではないが、それでも若い女性の心をくすぐるのだろう。

              


 女性シンガーが履いていたプラットフォームブーツ。

              

 このようなものを見ていると野暮の骨頂の化石人間の私は、結構な世の中ですなあとつくづく思ってしまう。