年のせいか、世事に疎いからか、近頃はよく「これは?」と思う言葉や表現に出くわすことがある。電車のドアに小さい広告が貼ってあり、このようなコピーが目に入った。
まるで1DAYエクステ!なのにケア!!
何のことやらさっぱり分からない、イラストを見ると付け睫毛を極端に誇張して描いた女性の横顔がある。どうも付け睫毛のケアの宣伝なのらしいが、その図に付けてある文面も私には意味不明だった。
気になったので家に帰って検索してみると、エクステとは、ヘアーエクステンション(hair extension)の省略形で「化学繊維(ファイバー・アクリル)や人毛で作られた毛束であり、付け毛・部分かつらの一種である。単にエクステンション、あるいはエクステと略することが多い」とあった。そのほかにもエクステに関するサイトは多くあるから、もはや女性たちにとっては当たり前の言葉なのだろう。
試みに大学生の孫娘に尋ねようと思って電話したが、学校に行っていたので母親に聞いてみると、いともあっさりと「知ってます。付け毛でしょう」と答えた。髪や睫毛のエクステは孫娘もしているそうだ。つくづく自分が物知らずということを思い知った。
それにしても、エクステは分かったが、「まるで1DAYエクステ!なのにケア!!」の意味はまったく分からない。それでもう一度「まるで1DAYエクステ」で検索してみると、これも出てきて、電車の広告と同じ写真がついていた。
どうやら睫毛につけるマスカラの広告だったようだが、私の性分でもうひとつすっきりしないのでまた孫娘に電話した。さすがに年頃だけあって私の質問にすらすら答えてくれた。睫毛のエクステは「まつエク」と言うらしく、最近は特殊な接着剤を使って1ヶ月くらい保たせるものもあると言う。広告の企業も知っていて、化粧品会社で、睫毛に付けるマスカラが主要製品だそうだ。「まるで1DAYエクステ!なのにケア!!」は、そんなに難しくとることじゃなくて、要するに、「潤い成分も入っていて長持ちするマスカラ」くらいのことじゃないのと孫娘は言った。改めてあるサイトを見ると「簡単2ステップで、プロビタミンケアしながら、24時間キレイな180%ロングまつ毛に仕上げます」とあった。マスカラだがエクステのようにするものらしい。
広告のコピーは感覚に訴えるものが多いから、私のように理屈っぽく考えるのは、いかにも旧弊で年寄りじみたことなのだろう。それにしても、このような広告のコピーを見ると、つくづく今の若い人たちの文化を理解することは難しいと思う。とりわけ使われる言葉や表現は英語よりも分かりにくい。これををすらすらと理解できるのは、私にとっては異星人のようにも思えるが、若者からは私などは化石のように見えるだろう。
「でも、オジイの年でこんなことに興味を持つのはすごい」と孫娘が言ったので、好奇心が強いからねと答えたが、何の役にも立たないような雑学的なことをどんどん取り込んでいくようではあっても、これからも好奇心を盛んにして、いろいろなことを見ていきたいと思う。
まるで1DAYエクステ!なのにケア!!
何のことやらさっぱり分からない、イラストを見ると付け睫毛を極端に誇張して描いた女性の横顔がある。どうも付け睫毛のケアの宣伝なのらしいが、その図に付けてある文面も私には意味不明だった。
気になったので家に帰って検索してみると、エクステとは、ヘアーエクステンション(hair extension)の省略形で「化学繊維(ファイバー・アクリル)や人毛で作られた毛束であり、付け毛・部分かつらの一種である。単にエクステンション、あるいはエクステと略することが多い」とあった。そのほかにもエクステに関するサイトは多くあるから、もはや女性たちにとっては当たり前の言葉なのだろう。
試みに大学生の孫娘に尋ねようと思って電話したが、学校に行っていたので母親に聞いてみると、いともあっさりと「知ってます。付け毛でしょう」と答えた。髪や睫毛のエクステは孫娘もしているそうだ。つくづく自分が物知らずということを思い知った。
それにしても、エクステは分かったが、「まるで1DAYエクステ!なのにケア!!」の意味はまったく分からない。それでもう一度「まるで1DAYエクステ」で検索してみると、これも出てきて、電車の広告と同じ写真がついていた。
どうやら睫毛につけるマスカラの広告だったようだが、私の性分でもうひとつすっきりしないのでまた孫娘に電話した。さすがに年頃だけあって私の質問にすらすら答えてくれた。睫毛のエクステは「まつエク」と言うらしく、最近は特殊な接着剤を使って1ヶ月くらい保たせるものもあると言う。広告の企業も知っていて、化粧品会社で、睫毛に付けるマスカラが主要製品だそうだ。「まるで1DAYエクステ!なのにケア!!」は、そんなに難しくとることじゃなくて、要するに、「潤い成分も入っていて長持ちするマスカラ」くらいのことじゃないのと孫娘は言った。改めてあるサイトを見ると「簡単2ステップで、プロビタミンケアしながら、24時間キレイな180%ロングまつ毛に仕上げます」とあった。マスカラだがエクステのようにするものらしい。
広告のコピーは感覚に訴えるものが多いから、私のように理屈っぽく考えるのは、いかにも旧弊で年寄りじみたことなのだろう。それにしても、このような広告のコピーを見ると、つくづく今の若い人たちの文化を理解することは難しいと思う。とりわけ使われる言葉や表現は英語よりも分かりにくい。これををすらすらと理解できるのは、私にとっては異星人のようにも思えるが、若者からは私などは化石のように見えるだろう。
「でも、オジイの年でこんなことに興味を持つのはすごい」と孫娘が言ったので、好奇心が強いからねと答えたが、何の役にも立たないような雑学的なことをどんどん取り込んでいくようではあっても、これからも好奇心を盛んにして、いろいろなことを見ていきたいと思う。