延長戦男の独り言

浦和レッズを応援し それらの話を中心にインターネットで楽しむ中年男の独り言

4K

2018-07-19 17:31:14 | 黒澤明監督
この日朝 「七人の侍」の脚本に参加された橋本忍さんが亡くなられたとのことですので追記します。


久しぶりに「七人の侍」を映画館で見ました
4Kデジタルリマスター版というのがきっかけですが
やっと実現しました

セリフが聞き取れるのでは と期待していたのですが
意外と聞き取れない箇所があって集中が切れ始めたら
映画の質で引き込まれていました

勿論
耳障りな音が消え音がクリアに聞こえとか
雨も降らない映像などで
4Kは映画への集中しやすさを感じました

この映画10何回か映画館で見ているのですが
それぞれの立場での生きる重さが伝わるシーンだったと思いますが
今回ウルウルくるシーンが三度くらいあり
そのことに驚きました
これは4Kの影響もあるのか
または単純に涙腺が緩くなっているのかも知れません

兎に角久しぶりに映画館で見られてよかったです

おまけ
最近はテレビですが「乱」を4Kデジタル修復版で見ました
映像から受ける雰囲気はフィルムの方がよかったかなと思いました
ただ 衣装はくっきりと見え 存在感が伝わりましたし
音もクリアでした
4Kはまた違った印象を与えてくれました

「私の好きな黒澤映画」

2018-05-27 15:39:14 | 黒澤明監督
朝日新聞が 5月26日付けのbeランキングで「私の好きな黒澤映画」を載せています
一位は「七人の侍」でした
二位の「羅生門」の513票に対して370多い
883票獲得しています
流石というか矢張りという印象です

この映画
一昨年4Kデジタルリマスター版が上映されましたが
見た方の評判がいい様です
私はまだ見ていませんけど
普通のフィルム版のは10数回見ていますので
今回のでは映像は勿論音にも期待しています
何言っているか伝わる映画になっていることを
特に菊千代のしゃべりシーン


今年の「午前10時の映画祭9」でも上映されるとのこと
是非足を運ぼうと思います
また
今回は「用心棒」「椿三十郎」も4Kデジタルリマスター版での上映とのことです
先ほどのbeランキングでは
「用心棒」は448票で三位
(構成も見応えありましたが本物感伝わってきていいですね ただし血がついた刀で あんなに人が切れるのかしらんと思ってはしまいますが)
「椿三十郎」は401票で七位
(若い衆とか女性との絡みが楽しいですが 最後の決闘シーンはかなりの迫力でした)
でした

フィルムの劣化が懸念されますので
黒澤監督の全作品の4Kデジタルリマスター化を望みますが
特に「白痴」「蜘蛛巣城」を望みたいものです


私の好きな黒澤映画としては
復員時同じ様にリュックを取られた二人のその後の人生の違いと
最後はどちらかわからなくなる取っ組み合いの「野良犬」(beランキングでは140票の十六位)でしょうか

黒澤明監督没後十年 川崎ミスタウン

2008-09-06 21:43:22 | 黒澤明監督
黒澤明監督没後十年です

黒澤監督で思い出したことがあります
川崎のミスタウン(現チネチッタ)では、夏になると 映画館は特集を組んでオールナイト上映を行っていた時期があります
そこで選ぶ特集で落とせないのが黒澤作品

開場まで 外で座って待っていると隣の人たちと会話が始まり 自分の持っている情報・経験を語り始めます

もちろん 初めて見る作品で楽しみ という方もいましたが 黒澤作品の場合は何度も見るのが当たり前 という雰囲気でした

確かに 黒澤監督の作品は 何度見ても そのたびに発見があって 何度も見る人たちの気持がわかります

私の場合は 「七人の侍」しか十回を超えていません
最近は名画座も多くはなくなり 黒澤作品が映画館で上映されることが少なくなって もう十回超えて見る作品はないかも


by しゃらく

揺れるカメラ

2008-01-05 21:47:12 | 黒澤明監督
先月のクリスマス・イブにテレビのチャンネルを廻すと黒澤明監督の「赤ひげ」が放送されていて その重さに引き込まれたものですが 今夜も「蜘蛛巣城」の放送があり その雰囲気に引き込まれました
ただ「蜘蛛巣城」は不明瞭なセリフが多く イマイチ集中できないのが欠点でした

黒澤監督作品のカメラワークの特徴として 
カメラだけが動くことはない
映像サイズがアップになるほどカメラは望遠になる様な撮り方がありますが
望遠での映像は結構揺れて見難いものになることがあります
「蜘蛛巣城」(’57年)、「赤ひげ」(’65年)は勿論、「八月の狂詩曲」(’91年)では顕著に出ていました
時には邪魔になるくらいです

演技者にカメラを意識させない距離での撮影のためだったと思いますが もう少し滑らかなカメラの動きであって欲しかった
でも揺れる映像を使ってでも表現する・・・そこいら辺が大胆な黒澤監督という感じでしょうか

by しゃらく

9月6日 黒澤明監督 没

2005-09-16 23:20:56 | 黒澤明監督
久々に書き込む時間をとれました
で先週のことから
先週は9月6日の故黒澤明監督の話と
9月10日の浦和対大分戦の話を書くつもりでした
仕事と非常事態発生により 今になりました

9月6日は黒澤明監督が亡くなった日です
黒澤さんとは映画「ナポレオン」のNHKホールでの上映時一緒の空間にいたことで
一緒の時代に生きていることに喜びを感じていました
作品ではリアルタイムで見た映画はカラー作品でした
でも白黒で作った作品に感動させてくれることが多いと思います
赤ひげ」を見て この後この監督は何を作るのだろうと思ったほどです
教育映画っぽいですが絵作りも描かれたことも素晴らしいと思った記憶があります
なので「デルス・ウザーラ」の淡白(だったかな)の様な迫ってこない作品も止むを得ないと思いました
私が気に入っているのは「野良犬」です

大分前 映画仲間では 彼の作品は見たかではなく何度見たかが話になりました
七人の侍」は10回台は見ていますが
一番美しく」「続 姿三四郎」はシナリオは読みましたが
劇場で見たことがありません
このご時世 これから見る機会は少ないでしょう

今年黒澤さんの命日を伝えたマスコミに気づきませんでした
残念なことです・・・ただ私が見過ごしただけでしょうか

by しゃらく

白痴

2005-03-25 01:02:25 | 黒澤明監督
気になることがあるので書き留めておきたいと思いカテゴリーを起こしました
それは 故黒澤明監督の映画「白痴」のことです

当初の予定は上・下の二回に分けて公開されるはずだったのが 
松竹の方針変更により短くして一本にまとめて公開した映画です
「フィルムを切るなら縦に切れ」と監督は怒ったといわれています

で 数年前のキネマ旬報に 完全版なるフィルムがあるというリポートが載りました
ただ当時は公にできない旨書かれていましたが
未だに公開できないということなのでしょうが・・・見たいですねぇ
ただ心配なのは 劣化です
まず音が心配です・・・早く手を加えないと字幕付きが必要になります

映画は、ソン・イェジンさんとか、ソン・スンホンさんみたいな 
綺麗な目をしたヒトは出てきません めん球映画とか言われるくらい 鋭い眼差しの映画です
三船敏郎、原節子森雅之、そう森さんが良い演技をしていました


by しゃらく