2日にわたり「マツモト建築芸術祭」を巡ったのですが、両日ともに公開がお休みの会場があって見学できなかったので、別日に(辰野のお雛様を見た後、善知鳥峠越えで松本行き)見てきました。レトロな建物を見ながら上土通りへ行きました。会場は「割烹 松本館」です。
この「松本館」は明治時代から続く老舗料亭…この建物は昭和10年に建てられたものだそうです。ここの大広間に展示されていたのはアーティスト「福井江太郎」…ダチョウをテーマに数多くの作品を発表されていますが、ここでは会場の雰囲気と共に躍動するダチョウの姿に注目でした。
この大広間は豪華絢爛…目黒の雅叙園に倣って作ったそうです。床の間も天井も見ごたえありました。
書院も凝った造りになっていましたが、何故か雪見障子の上の欄間に諏訪大社のお札が挟まれていました…
こちらは格子窓…これもまた趣きある佇まいでした。
照明も当時のまま使っているそうです。レトロな雰囲気の素敵な照明でした。
大広間の舞台の背景は松の絵ですが、この絵の裏には梅の絵があって、入れ替えられるのだそうです。
廊下にあった「思う壺」と階段の縁にいた彫り物の亀にも注目でした。
歪みのあるガラス窓は当時のままだそうです。「葡萄の間」を見せていただきました。このお部屋も豪華な雰囲気でした。
ここのお手洗いは異国情緒あふれるものでした。この丸い窓は水を入れて金魚鉢として使ったのだそうです。
廊下にはお雛様や花が飾られ、おもてなしの雰囲気溢れる料亭の雰囲気でした。
見学を終えて外に出たら、夕暮れが迫るような空でした。街灯にも灯りがともっていました。老舗の「鯛萬」の前を通り、「縄手通り」を横に見て中町を通って帰ってきました。
これで「マツモト建築芸術祭」の全18ヶ所を巡ることが出来ました。建物とアートが素敵に出会っていた松本の街でした。この日は半日で辰野と松本を歩き、歩数は6451歩でした…