ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

夏の牛伏川自然観察会

2024-07-13 | 自然観察

牛伏川流域の自然観察会…一年に4回実施されていますが、今回は夏のものです。夏は花が少ないのですが、それでも興味深い観察ができました。注目の花はこの「クモキリソウ(蜘蛛切草)」…花の形がクモに似ているから付けられた名前のようです。エビネなどの仲間でラン科です。

     

 

もう一つ注目は「ウメガサソウ(梅笠草)」…このような丸みを帯びた花弁を梅弁というのだそうです。そして花が下向きに咲くので笠のように見えるところから付いた名前だそうです。とても小さな花です。

     

     

 

ちょうど咲いていたのは「オカトラノウ(丘虎の尾)」…虎の尾に似ていると言われるこの花は、群生して見事に咲いていました。

  

 

「キリンソウ(黄輪草)」がちょうど満開でした。

  

 

「イタチササゲ(鼬ささげ)」はその花色が鼬の毛色に似ている所から名前がついたようです。

  

 

今年新たに植えたのは「オオルリシジミ」の幼虫の食草である「クララ」です。しっかり根付いて花が咲いていました。「オオルリシジミ」が舞うのを楽しみにしています。

  

 

地味な植物で「コウヤワラビ(高野蕨)」と「ナガホノナツノハナワラビ(長穂の夏の花蕨)」です。

  

 

こちらも地味です…「ウバユリ」の蕾と「エンレイソウ」の種です。

  

 

黄色の花で「キバナノヤマオダマキ(黄花山苧環)」と「キツリフネ(黄釣舟)」です。「キバナノヤマオダマキ」はオダマキの花の最後に咲く感じで、「キツリフネ」はツリフネソウの最初に咲き出す感じです。

     

     

 

「ノハラムラサキ」か「キュウリグサ」か?ですが、とっても小さな美しい花に出会いました。

     

 

木苺の季節でたくさんの赤い実があちこちで見られました。「クマイチゴ」と「バライチゴ」の実です、「バライチゴ」の花は大きくてとてもきれいです。

  

     

 

木の花では同じように白い花で「マタタビ」の花が咲いていました。虫を呼んで受粉してもらう為に葉が白くなってきていました。

  

     

 

「ヤマアジサイ」が咲いていました。色は白やピンクでした。「タマアジサイ」はまだしっかり蕾でした。

  

     

 

色の少ない夏のこの時期、「シモツケ」のピンクが目立っていました。

     

 

木々の様子では「ブナ」の実を見つけました。「ツリバナ」も実を付けていました。

  

  

 

最後に「牛伏川」の様子です。「蓮岳橋」からと「フランス式階段工」からとその少し上流まで行ったのでその様子です。夏らしい緑あふれる流域の涼しげな水の流れをご覧ください。

     

  

     

 

おまけは「ソバ」の畑です。東山山麓線を走るとソバ畑を目にします。ちょうど「ソバ」の花盛りで一面真っ白…とても美しい光景でした。車を停めて、しばしその美しい景色を眺めました。

     

  

  

     

 

四季折々楽しめる牛伏川流域ですが、今年も夏の花に出会うことが出来た観察会でした。山麓線のソバ畑風景も印象的でした。この日の歩数は5831歩でした…歩数は少なめでしたが、坂道の上り下りと暑さで体力を使いました。この後役員の方は作業もされて、本当にご苦労様でした。

     

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6 コメント

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涼しそう~ (take)
2024-07-14 23:50:11
牛伏川流域の自然観察会
私もご一緒したい観察会。
でも こうして居ながらにして「ご一緒」できます。

「おばあちゃんち」の裏山前山を歩いているのを思い浮かべなら・・
あ~ この花はあそこの右手を見れば咲いている、などと。

「クモキリソウ」
よくぞ命名したものですよね。
裏山で初めてこの花に出会った時に「トンボソウ」だとぬか喜び。
夫の友の家に行った時に「ハタケシメジはトンボソウのちかくにある」と案内されました。
あの時に見た姿と同じように見えたもので・・
「ハタケシメジ」のファンになった夫。
裏山にはありません~。

「ウメガサソウ」は「おばあちゃんち周辺」では見たことはありません。
「オカトラノオ」は繁茂しても許す。
「ホソバノキリンソウ」はあちこちに咲くのですが「キリンソウ」は一か所だけに咲いています(私のウォッチング範囲は狭い)
ほんとは 義母が子どもの頃に遊んだように「葉笛」にするのには肉厚な「キリンソウ」のほうがいいのですが・・

などと見て歩き(歩いてはいませんが)

☆「キツリフネはツリフネソウの最初に咲き出す感じです」
に そうそう裏山でもそうだゎ

先日 「おばあちゃんち」に一緒に行った義妹を裏山だけでも案内できなかったのが残念です。
「アジサイ街道」・・やはり「ヤマアジサイ」の咲く姿とタマアジサイの蕾の様子を見せたかったこと。義妹は山歩きクラブに入っていてをしてお花にも興味があるのです。

「フランス式階段工」は涼しげ
「東山山麓線」から見る 「あの」ソバ畑は もうこんなに花盛り。
いい景色ですね~
返信する
takeさんへ (タッジーマッジー)
2024-07-15 22:26:06
こんばんは。
この観察会…それほど特別なものはなくても
身近な植物や昆虫たちをじっくり観察するいい機会…
四季折々、もう10年以上参加しています。

ここは「おばあちゃんち」の裏山前山と似ているのですね。
似た場所があるなんてとっても嬉しい気がします。
「クモキリソウ」にも出会われたのですね。
「トンボソウ」も検索して見ると似た感じですね。
これは出会ったことがありませんが…
クモやトンボの名前がついていて植物、面白いです!
そのそばにハタケシメジですか、いいですね。
とっても美味しいキノコだと聞いています故…

ウメガサソウはこちらでも数少ないもので
毎年出ているかとっても気にして見ています。
オカトラノウは放っておいても増えるので
今や増えすぎてしまって、場所を限定しています。
キリンソウは減ってしまったので保護してようやく咲いています。
これは葉笛にしたのですね。
こうした野の花遊びの伝承も素敵なことです!

キツリフネはツリフネソウより先に咲きますね。
ツリフネソウはあと一月位後でしょうか…
そんな植物の変化も面白いものです。
アジサイにも順番がありますもの、
タマアジサイは一番最後ですね。
長いことまあるい蕾でいるところも可愛らしいのですが…
義妹さん山歩きクラブに入られているのですね。
それは裏山に案内されたら喜ばれることでしょう!

この時期のフランス式階段工は涼し気でした。
山麓線のソバ畑も気持ちのいい景観…
良い道だといつも思いながら通ります。
返信する
Unknown (おちゃ)
2024-07-16 06:29:49
シモツケは原村ではよく見かけますが、ブナの実
を私は見ているでしょうか?

「見ているでしょうか?」ってタッジーマッジー
さんに尋ねることではないでしょうけれど(笑)、
私自身は見た記憶がないですねえ。

トラノオは両親が一時期住んでいた三重県の
山の中の家の敷地にたくさんありました。
母が好きだったようです。おそらく山から
持ってきたんだと思います。適度に増えて
いましたよ。

ここのそば畑はずいぶん広いですね。
信州ではそばをよく見かけますが、隙間
というか、ところどころ植えているのが多くて
広大な畑が、ここのように、全部そばというのは
あまり見かけ無いように思います。

川の工事すごいですね。
昔はもっと不規則なコース、岩がごろごろした
川床だったのでしょうが、それをきれいに
石を敷き詰めてあって見事。これがコンクリート
だと味気ないのですが、丁寧に敷き詰められた
石が美しいです。

私が住んでいた地域(神戸の東端~芦屋~西宮)
は昔からお酒が有名です。灘の酒ですね。
そこを南北に流れる川の多くは川床が石に
なっていました。このように(↓)

https://kobe-journal.com/archives/9988672257.html/4

地下水を浸透させるための工事と学生の頃本で
読んだことがあります。そのことを思い出し
ました。
返信する
牛伏川流域の自然観察会 (ran1005)
2024-07-16 07:56:27
牛伏川流域の自然観察会・何時も拝見していますが色々な植物を観察出来て楽しそう!
梅雨の終わり頃が一番、野の花の種類が多く、観察し甲斐が在りますネ。
10年参加されていても、年々で新しい発見が在るでしょうネ。
ウメガサソウ・私も見た事が在りますが・・・
小さな植物ですから、インストラクターが居ないと見逃しそうでした。
マタタビの花を見るのも久しぶりです。
植物への興味は限りなく在るのですが・・・
自力では出かけられませんので、見せて頂いて楽しんでいます。
緑あふれる「フランス式階段工」涼感溢れて素敵ですね。
返信する
おちゃさんへ (タッジーマッジー)
2024-07-16 19:35:39
こんばんは。
ブナの木は原村でも見かけることがあるかと思いますが、
この実がついている状況はあまり気付かないかもしれません。
というのもこの時期は葉が生い茂っていて
実が隠れてしまっているからです。
これで秋になって葉が落ちたり実が落ちたりすると
その茶色い実の存在に気づくのですが…
私もこの時期のブナの実をじっくり見たのは初めてでした(笑)

トラノオはお母様のお好きな花だったのですね。
丈夫なので居つくと増えますね。
その白い花が群生する様はみごとです!

山麓線には年々ソバ畑が増えています、
広い畑一面にしかも周囲にいくつもソバ畑というのは
最近のことかと思います。
遠くに北アルプスも眺められ、白いソバ畑がとっても素敵でした。

この川は「あばれ牛伏」と呼ばれるほど大変な川だったそうです。
それを明治~大正にかけて大掛かりな砂防工事をして
このフランス式階段工もできました。
この川の上流の山に「石切り場」があって、
そこの石を運んで来て川に敷き詰めたそうです。
なかなか美しい佇まいになっています。

六甲山から流れる住吉川…
この川床も石が敷き詰められていて素敵ですね。
水を大切にされる地域だと感じました。
灘のお酒が有名なのはその水にもよるのでしょう。
そういえば先日「灘の酒粕」を買ってきました。
キュウリが採れ始めたので粕もみを作って食べたのですが、
今年初めての季節の品が美味しくていただいたら何とホンワカ!
この酒粕がどうも水っぽいと感じつつ調理したのですが、
その水っぽいのはお酒かも…と思い至りました。
いつもの酒粕はしっかり絞った後の感じがあるのですが、
これは絞り切っていないような…
アルコールを残しての酒粕…
おおらかな灘の酒粕だと感じたことでした!
関係ない話でスミマセン(笑)
返信する
ran1005さんへ (タッジーマッジー)
2024-07-16 19:37:03
こんばんは。
毎度同じような記事になってしまいますが、
恒例行事に参加してもう10年以上になります。
身近な植物からここでしかお目にかからないものまで、
いろいろじっくり観察できる機会はありがたいことだと感じます。
年々変化しているものもありますし…

ウメガサソウはranさんも出合われたのですね。
本当に小さいのでいつも出る場所を覚えていないと
見過ごしてしまいそうです。
マタタビの花も久しぶりでしたか、
なかなか素敵な花ですね。
私もいつまで出かけられるか分かりません。
だんだん坂道を上るのも億劫になってきています(笑)

今週後半は暑くなるようですので、
少しでも涼感をお届けできればと階段工の写真を載せました。
緑と水の風景の涼しさを感じていただけたのでしたら嬉しいです。
返信する

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