錆鉄人と天女の感動人生

幸福度日本一の福井で一番幸せな夫婦の登山や温泉旅行、ガーデニング・Doit等の楽しい日々の記録です。

老梅の涙

2018-05-09 08:15:29 | 本歌取り
かつては山のように花を咲かせ、バケツに何杯もの実が収穫出来た裏庭の梅の木

やがてコケに覆われ、幹は腐り、樹皮だけになって、その樹皮も所々穴が開いているまでになったのですが・・・

錆鉄人が数年前にコケを取ってやった所、元気が復活し

去年は大量の実を付けましたがそれを収穫出来るまでの大きさにする体力はなく、大量の小さな実を降らせました。


今年は裏作なので小さな実も去年と比べたら数分の一、もしかしたら十分の一以下かもしれません。

今年の老梅の花盛り



今朝、いつものパトロールをしながら老梅の下を通ると、ポトッと小さな実が落ちてきました。

下を見ると今年も老梅の涙が転がっていました。



去年は足の踏み場がなかったほど落ちていたのですが・・・

見上げると、いくつかの実が・・・




風流人の錆鉄人はここで一首浮かびました。

   花の色は うつりにけりな いたづらに わが実地にふる ながめせしまに

            錆 小町

元歌は有名な小野小町

花の色は うつりにけりな いたづらに わが身世にふる ながめせしまに


久しぶりの本歌取りですが、

たった2文字、音にすれば1音を替えただけの究極の本歌取りが出来ました!
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春の庭

2018-04-01 07:23:06 | 本歌取り
毎日の庭巡りが楽しい春です。

去年植えた行者ニンニクが成長し、播いた種からは次々と芽が伸び出す為に1日に何回も数を数え、

カタクリのつぼみは毎日大きくなっているので開花が待ちきれず何度も訪れ

二輪草はつぼみを付けだし今朝はほんのりピンク色がにじみ出し

(わが家の環境が厳しいためか、一輪が咲く頃までもう一輪が確認出来ないのは例年通り)

水芭蕉は遅々とした成長でやきもきしながらまだ花の株が見えないと心配し

フキノトウはそろそろ終わりを迎えるので懸命に伸び出していて

アサツキは次は自分の番だと風になびき

地面を覗き込めばミズブキ(ミズ)が一斉に頭を持ち上げ・・・

白梅は満開、奪いも遅れじと花を開かせ、狼狽はマイペース

枝をほとんど切った桜も残った枝に花芽が付き、

切らなかった枝垂れ桜はつぼみが分化してピンクのつぼみが日々成長して

天女が植えたチューリップは数日前からつぼみが見え出して

雪に痛めつけられたアーモンドやリンゴや栗の木も芽が膨らんで・・・


という事で、本歌取りを一句

  春の庭 ひねもすぐるり ぐるりかな

          錆 蕪村

いえ、ちゃんと畑仕事もしていますから!
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我が胸の燃ゆる想いと比ぶれは

2017-12-06 17:55:05 | 本歌取り
わが胸の 燃ゆる想いと 比ぶれば 味は淡泊 スーパードライ


いやー、11日もの荒行に耐えて飲むビール!

禁酒を続けている間にそのうまさが想像の限界を超えていた為か

いまいち感激が薄く感じましたが・・・

(エビスを買っておけば良かった・・・)

すでに4本を飲んでしまいました。


という事で、これからは焼酎のお湯割りに移行します。


今日もちゃんと自転車漕ぎをしました、30分ですが・・・

エッヘン!
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はたらけどはたらけど・・・

2017-11-23 18:45:47 | 本歌取り
今日も働き者の錆鉄人は時雨模様の天気をものともせずに、

畑仕事をして、薪割りをしてヘトヘトです。

という事で、久しぶりに本歌取り!


はたらけどはたらけど猶わが貯金減るばかりぢっと通帳を見る

   錆 啄木


まあ田圃や畑など全くお金にならない仕事ばかりしてますから・・・

(本当は「増えざり」としたかったのですが、増えるような事は何一つしていないものですから・・・)

しかも遊び呆けている上に

明日は一番上の姉を守山市の病院に連れて行くのですが、

そういうお人好しな事ばかりしていますから・・・

(娘が大津市にいるので世話をする為に滋賀の病院で手術を受ける事になったのですが、実家に不幸が起きたので代わりに連れて行く事にしました)

第一、通帳ってここ数年見たことないし・・・


(本歌】

はたらけどはたらけど猶わが生活(くらし)楽にならざりぢっと手を見る

   石川 啄木
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涸沢は遠きにありて思ふもの

2017-09-30 20:12:36 | 本歌取り
涸沢の紅葉を見に5年連続で行ってきました。

週末の大混雑を予想して、28日激しい雨の中で涸沢に先着して滅多にない「良場」でテント2泊
そんな雨の中でも最終的にテント数は約300張り
そして昨日は600張り越え、
とてもテントを張るには適さないガタガタの岩の堆積の上にもテントを張っていました。

さらに今日はその倍以上という予想、

事実、幕営装備のたくさんの人が続々と歩いてきていました。

涸沢に着いてもテントを張れる場所があるとは思えないのですが・・・



それを承知で行く人、知らずに行く人・・・

どちらも阿鼻叫喚のがれきの上のテント場

トイレに行けば大行列

生ビール飲むにも売店も大行列

名物のおでんも生煮え

ヒュッテに泊まれば布団1枚に5人?(あの大雨の28日でも布団1枚に3人!)

部屋中に轟く大いびきの生き地獄!



それでもあなたは行きますか?

(って、錆鉄人は行ってきましたが・・・ピークを外して)


という事で、久々の本歌取り


  紅葉異情

涸沢は遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしや間違えてテント担いで行くとても
泊まるところにあるまじや

   錆 犀星


(本歌 小景異情)
ふるさとは遠きにありて思ふもの
そして悲しくうたふもの
よしやうらぶれて異土の乞食となるとても
帰るところにあるまじや
   
   室生 犀星
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ゲリラ来襲

2017-08-23 07:43:33 | 本歌取り
昨日も酷暑の中で田圃(30年以上ずーっと米は栽培していません)の草刈り



よそのそういう田圃はススキや葦が生え放題ですが、錆鉄人はずーっと草刈りをして守って来ました。

ここ数年は雑草の根をなくすために耕して(普通の耕運機でするので超大変なのですが・・・)

太い茎の雑草は少なくなったのですが、

逆に細くて長く伸びた雑草が倒れて地面を覆い、そこから頭をもたげているので刈りにくい事といったらありません。

同じ面積を刈るのに普段の数倍も時間が掛かる上、

力を込めて草刈り機を振り回さなければならないので

たちまちのうちに全身はバケツの水を被ったように汗だくになります。

もう数週間前に刈るべきでしたが、今ここを刈るのは・・・



だいぶ前に、天女が土手に彼岸花を植えて毎年増えてきているのですが、

雑草を刈って彼岸花がきれいに見えるようにする為です。

9月初めには伸びだすので、その前に草刈りをしなければならないのですが、

下の田圃を刈ってからでないと土手の草刈りができません。


燃えるような暑さの中で30分毎に給水していたのですが、

11時ごろに「バーン、バーン」とロケット花火の音

すでにヘトヘトだった事もあって作業を中止して屋敷の守りを固める為に帰宅。


すぐに水風呂に入ってビールを飲みながら屋敷を巡回警護

(って、早くビールを飲みたかったから帰ったような・・・)

ゲリラの来週は3時過ぎでしたが、

錆鉄人がずっと外で警戒していた為か、我が家には近づかずに

100mほど離れた近所の畑に来襲し、ロケット花火が何発も発射されていました。


という事で、久しぶりの本歌取り

  泰平の 暮らしを破る ロケット弾

      たった4発で 昼寝も出来ず
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サルが来る

2017-07-26 21:32:19 | 本歌取り
またまたサルが近づいて来ました。
夕方、姉から電話があってサルがいっぱい来ているとの事でした。

という事で本歌取りが出来ました。


  「サルが来る」

サルは来る たすけは来ない
サルは来る 庭に畑に
むなしい野菜 青いトマト
サルは遊ぶ 夜は更ける
たすけは来ない いくら呼んでも
悪いサルが ただ食うばかり・・・

      錆 かずみ


(本歌)安井かずみ 

雪は降る あなたはこない
雪は降る 重い心に
むなしい夢 白い涙
鳥は遊ぶ 夜は更ける
あなたはこない いくら呼んでも
白い雪が ただ降るばかり
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人無心知道

2017-07-25 17:39:40 | 本歌取り
葬儀場に大書してあった掛け軸の言葉です。


帳場担当の女性に「どういう意味ですか?」聞いたら、

下に説明が書いてありますよ」


「人無心になれば道を知る」

と読み、意味はそのまんま。


葬儀場は様々な宗派の葬儀を行うけれど、

わが浄土真宗では

「善人尚もて往生をとぐいわんや悪人をや」

と説かれているので(何故悪人のほうが往生出来るのか分かりませんが・・・)

真宗風に読めば・・・

「人心無くても道を知る」

が正しいと担当の女性を説教しました?

(ゴメンナサイ!)
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少年老い易く

2017-05-20 22:22:07 | 本歌取り
朱子はこう述べた。

少年易老學難成
一寸光陰不可輕
未覺池塘春草夢
階前梧葉已秋聲


錆鉄人はこう言いたい。

中年易禿髪難生
一本抜毛不可輕
未覺頭髪春草夢
鏡前頭髪已秋聲

  錆 朱子

ちゃんと七言絶句にしたぜよ!
(最近は朱子の作ではないと言われているようですが・・・)

【音読】
中年禿易く髪生え難し
一本の抜け毛軽んずべからず
未だ覚めず頭髪春草の夢
鏡前の頭髪已(すで)に秋聲

【意味】
説明するまでもないと思うので省略


【天女の感想】
なんか良く分からないけれどカッコイイわ!
(天女は漢文がチンプンカンプンなものですから)
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サルは来ぬ

2017-05-13 19:27:09 | 本歌取り
昼前でした。
やられました。

錆鉄人は晴耕雨大工で玄関先の下地の整備
天女は二階で6月に我が家に泊まる台湾の高校生の為に布団の準備をしていたのですが・・・

「おとうさーん、いるわよ!」
と言いながら階段を駆け下りてきました。


天女は外にサルがいたといふ
ほんとにサルがいたといふ
錆鉄人は驚いて庭を見る
桜若葉の間に在るのは
切つても切れない
むかしなじみの電柵線だ
どんよりはげた畑のぼかしは
黄緑色のいもの若芽だ
天女は遠くを見ながら言ふ
あそこの電柵の向こうに
さっきは確かにいたのといふ
(といふ事で、錆鉄人はその辺りめがけてロケット花火を打ち込んだのでありましたが、
時既に遅く畑のネギが壊滅状態・・・)
頭にくるサルの話である。

   錆 光太郎
(最後の方がうまくまとめられなかったので本歌は省略します)



こんな所までネギが食べ散らかされていて



でも、エンドウはまだ花も咲いていなかったので無事
他にはサツマイモが1本引っこ抜かれていただけで、
タマネギもニンニクも無事で、今までと比べれば被害は「軽微」




終わりかけの菜の花も無事に種が出来そうです。

という事で、

菜の花の揺れる畑にサルの群れ、早も来去りて葱食い散らす、 サルは来ぬ

   錆 信綱


卯の花の、匂う垣根に 時鳥、早も来鳴きて忍音もらす、 夏は来ぬ
   佐佐木信綱
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