露天風呂の配管が落雪で折れてしまいました!
(チーズにねじ込んであったニップルを外したあとの写真です)
折れた配管部分から水が勢いよく噴出するので、井戸水の中間バルブを閉めて水を止めました。
そして、修理に取り掛かりました。
まずは、コンクリートを鏨で根気よく割って、配管をむき出しにしました。
(すっごく窮屈な場所なので大変でした。)
配管をむき出しにしたのは、そこにソケットを差し込めば簡単に修理出来ると思ったのですが・・・
ソケットは「パイプ」に差し込むものなので、こういうソケットやエルボ等の外径に合うものはありませんでした。
折れたソケットは16サイズ(4分)なので、普通なら13サイズの塩ビ管を中に挿して接続出来るのですが
これはネジ付きのソケットなので、ネジを切るために内径が太くなっている為に差し込めません。
という事で、若干ネジが残っているのでニップルをねじ込めないかと考えました。
しかしながらネジはわずかしか残っていなくて、そのままでは全くねじ込めませんでした。
タップ(PT1/2)を買ってネジを繰るしかないと考え、ホームセンター3店を回りましたがありませんでした。
こうなれば折れたソケットの穴をやすりで削って13サイズのパイプを接続するしかありません。
狭い場所で泥だらけになって拡げました。
ソケットの穴はテーパー状になっていてパイプが止まる構造になっているので
それを意識して削っていましたが、ポジション的にきれいに削ることは困難なので方針転換
13サイズ(3分)の塩ビ管の外径をテーパー状に削って差し込むことにしました。
これは作業台の上で行えるので簡単な作業ではありますが、
残念ながらすり減ったヤスリしかなく、なかなか削れません。
ある程度削って7~8mm入るようになったので、接着剤を塗って差し込み、抑える事数分
さらに接着剤が固まるのを待って待つこと1時間
元栓を開けると・・・
数秒後にバシューン!
差し込んだ時、結構グラグラだったので止むをえません。
こうなれば、やすりを買ってくるしかありません。
新しいヤスリ、さすがに良く削れて数分で理想の形に削れたので、差し込んでみるとグラツキもありません。
という事で、接着剤を付けて再チャレンジ
接着剤の取説には「冬季は2分間押さえる」ように書いてあるのですが、前回よりも長く押さえ続けました。
そして、今回は2時間待ってから、ゆっくりと元栓を開けると・・・
5秒・・・10秒・・・
やったー!
と思ったのもつかの間、1分ほど経った所で
バシューン!
しかしながら、諦めるわけにはいかないのです。
というのは、天女さんちは井戸水と水道水を併用していて、
水道が駄目なら水道の元栓を締めて、井戸水と水道水を接続するバルブを開ければ全ての水栓で井戸水が使え
井戸水が駄目な場合はその逆にすれば水道水が使えるのですが・・・
この露天風呂の配管は、井戸水の元栓と水道水と井戸水を分離するバルブの間にあるので、
そういう使い方が出来ないのです。
問題なのは、台所が普段は井戸水になっているので、台所の水が出ない事です。
(ちなみに内風呂とトイレは水道水なので問題なかったのですが・・・)
抜けた3分パイプを見ると、まだ接着剤が固まっていない状況でした。
つまり、極寒の天女さんちなので自然には固まらないのではないかと考え
今度はへアードライヤーで5分ほど温めてやりました。
が・・・数分後に何度目かのロケット発射!
まだ、接着剤は乾燥していませんでした。
「人生とは決して諦めない事」を信条にしている錆鉄人、
最終の解決策を考えました!
3分パイプを指先で安定的に抑え続けるのは難しいので道具を使って押さえ
さらにヘアードライヤーで温める時間を30分以上に伸ばす事です。
長めに材木を切り、下げれば強い力で抑えられます。
続いて、板を敷いた上にドライヤーを置いて温め続けられるようにしました。
ドライヤーを止めて・・・約1時間後
元栓を開けると・・・
材木で押さえたままなのでロケット発射しないのは当たり前ですが
接着剤が乾いていなければ、水漏れしてくるはずですが・・・水漏れはありません。
3日ぶりに台所の水が使えるようになりました!
それまで、天女はお風呂場の蛇口から水を汲んできて炊事をしていたのでありました。
おかあさん、ありがとう!