Hさんの記念すべき第一作目の日本画です。
「白馬大雪渓」 日本画 F6
旅で訪れた夏の白馬岳。紺青の空に高山植物のお花畑、
残雪の白の対比が美しく何とも清々しい作品です。
水彩画で培った繊細な筆遣いと色遣いはそのままに
よい発色が得られるまで忍耐強く岩絵の具を重ねました。
作品は先月初めには仕上がっていたものの、手彫りで印を
作られていたので今の完成となりました。
近づいてみました。
中間の山肌は太陽光が雲にさえぎられて複雑な影色になっています。
山肌はもちろん雲と残雪のさまざまな白色も幅広く表情豊か。
納得がいくまで緻密に描きこまれ、味わい深い作品となりました。
3年間水彩画に取りくんだのち昨年11月より日本画を始めた
Hさん。透明水彩では得られなかった発色と画面の堅牢さなど
素材の違いを楽しみながら理解を深めてきました。
研究熱心なHさんのこれからの作品も楽しみです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Hさんのページに、制作年順に掲載してあります。
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