癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

6/21、滝ノ沢岳

2011年06月21日 | 登山・旅行
この山は、夕張岳山体の一番北側に位置する鋭峰で、夕張岳登山道上の望岳台と稜線で繋がっている。登山道はない。

18日のオロエン川でお世話になったヤマちゃんの記録を参考に、南西面沢ルートを、やはり夏は未踏のエバさんの同行を得て登ることができた。

ヒュッテの前の涸れ沢をスタート。直ぐに水流は現れたが、その水流に惑わされて、涸れ沢の南西面沢の700二股を見落として直進してしまう。GPSに救われて、薮を濃いで正規のルートへ移動することができた。

はっきりしないながらも踏み跡もあるし、ところどころに赤テープもあった。標高800mから頂上まで、とにかく凄い急登が続く。沢は途中の滝の前後で水流が現れて以外は涸れ沢である。1240で岩壁にぶつかり、西尾根へトラバース。距離は短かったが、周りの灌木がないと登れないほどの急登。ハイマツに古いのこ目も残っていて、昔から登られているルートのようだ。

飛び出すように狭い頂上に到着。目に飛び込んできたのが、昨日登ったことが信じられない鋭峰の前岳と夕張岳(画像)と北側に連なる芦別岳方面の山並み。

それらの展望をのんびり満喫し、下山開始。登りが急だったので、下りは速い。登りの半分でゴールしてしまった。

6:00スタート、登り2時間45分、下り1時間25分、11:00ゴール。

予定通り、夕張岳3ピークを踏破し、大満足でヒュッテを後にした。この後、この3ピークが見えるところを探して走りまわったが、諦めて日高町へ向う途中の穂別ダムの上に架かる穂別大橋の上から見ることができた。

明日は、南富良野町の金山湖畔にあるゼロの山の予定なので、日高高原荘の温泉に入り、日高道の駅で泊まることにした。
《追加画像》
1、頂上から望む芦別岳方面の山並み
2、頂上で迎えてくれたウコンウツギ


大歓待の夕張岳ヒュッテ

2011年06月21日 | 登山・旅行
ユーパリコザクラの会がボランティアで管理している築40年ほど経過している登山口近くの山小屋。現在、カンパを募って建て替えの計画が進んでいる。設計図もできていて、とりあえず来年は基礎工事が始まるとのこと。

この日の管理当番は、HYML仲間で函館出身で何度か懇親会で会っているかわ健さんと何度か山もご一緒してエバさん(画像)。ビールやジンギスカン鍋も腹一杯ご馳走になったが、びっくりしたのが、かわ健さんが中心となって手作りした五衛門風呂(追加画像)。まさか、ここで風呂に入れるとは思わなかった・・・サプライズに大感激。
すっかりお世話になったので、ユーパリコザクラの会の会員となり、心ばかりのヒュッテ建て替えのカンパをした。


6/20、夕張岳~前岳

2011年06月21日 | 登山・旅行
今回の山旅のメインは、この時期ならではのユウバリソウ(画像)やユーパリコザクラなどの固有種が咲く花の山・夕張岳の再訪と登山道のない前衛峰の前岳と滝ノ沢岳の踏破であった。夕張岳ヒュッテに泊まって、歓待を受けた上に、これらの目的を全て果たすことができた。

ヒュッテに荷物を預けて馬の背コースを登る。翌日予定の滝ノ沢岳とそのルートを眺めながら・・・。石原平の一面のシラネアオイの群落が見事。前岳には帰りに寄ることにして、先へ進む。

前岳湿原はまだ多くの雪渓に覆われていたが、最初の目当てのがま岩の先の蛇紋岩崩壊地には、ユーパリコザクラが待っていてくれた。ユーパリコザクラの会がロープを張ったりの努力が実り、これまでで最も株が多いとのこと。確かに、前回は数株しか見ることができなかった。

次の楽しみは吹き通しに咲くユウバリソウを初めとする多くの花々である。ちょうど咲き始めたばかりで、これも前回より株がずっと増えていた。このほかに、やはり固有種と言われるが日高の山でも見たことがあるナンブイヌナズナ(ユウバリナズナ)、珍しいアポイタチツボスミレ、大千軒でも目にしたミヤマアズマギク、ミヤマオダマキ、ミヤマキンバイ、エゾハクサンイチゲなどが咲いていて、しっかりと足を止められてしまった。

一番乗りの頂上でゆっくり休むが、下山時の楽しみだった前岳は、疲れて登れないと思った。しかし、取り付きの近くまで戻って、途中で一部切れているが、雪渓の詰まった東コルまで突き上げる沢と、薮漕ぎで登る急な東尾根をじっくり眺める内にモチベーションが高まってきた。実は、このルートは、ユーパリコザクラの会の岳友エバさんからいただいた情報である。

登山道からの標高差150mなので、薮の具合にもよるが、往復1時間30分もあればと予想してスタート。尾根ではハイマツ帯にもぶつかったが、40分で登頂できた。東側以外は垂直に切り立つ崖なので、尻が落ち着かない。しかし、タイミング悪くガスに覆われてしまった夕張岳が見えるまで40分も粘った。なんとかその願いがかなった。下りは、ハイマツを避けて20分で下った。

6:10、ヒュッテスタート。登り3時間40分、下り3時間30分(前岳ピストンを含むが、頂上での休憩は除く)、14:40、ヒュッテゴール。

下山後、ヒュッテ管理当番のHYML仲間の函館出身のかわ健さんとエバさんからサプライズ歓待を受けたが、項を変えて、次に記載する。
《追加画像》
1、株が増えていたユーパリコザクラ
2、ユーパリコザクラのアップ
3、ナンブイヌナズナ
4、前岳から辛うじて見えた夕張岳と前岳湿原
5、前岳から翌日登った滝ノ沢岳を望む