癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

ゼロの山

2011年06月22日 | 登山・旅行
最近発刊された『北海道夏山ガイド』増補改訂版に新しく掲載された南富良野町のかなやま湖畔に聳える743mの低山。

なんと言ってもその山名に興味が涌く・・・地図にも、南富良野町と富良野市の境界線上に一ノ山、二ノ山、三ノ山が並んでいる。確かに、国道にも「三の山峠」の標識がある。その一ノ山の南西に位置するかなやま湖の展望台になりそうな無名の山に登山道を作って、「0の山」と名付けたらしい。

これまで『夏山ガイド』に掲載された山は全て登ってきている者としては、早めに登らねばと思い、今回の山旅の計画に入れた。実は、行けばなんとかなるだろうと思い、肝心の夏山ガイドの立ち読みすらしていなかった。

登山口までの林道は入口近くのホテルで聞いて順調に進むことができた。入林届の箱の下に貼られている登山道の地図を見て、森林コースを登り、尾根コースを下り、林道を戻る計画でスタートし、林道跡の道を進む。

ところがその森林コースは全く手入れがされておらず、廃道はおろか踏み跡すら消えていた。鹿道や作業道跡に振り回され、あちこち徘徊した。最後の送電下から頂上までは、正規なルートらしいが、背丈もある強烈な笹薮漕ぎの末、汗だくになってなんとか到着できた。整備されていれば30分も掛からないで登れるはずだったのに、1時間も要した。

頂上は標識もなかったが、まさにかなやま湖の展望台だった(画像)。下山に利用した尾根コースはきちんと整備されていて、こちらだけが利用されているようで、わずか10分で林道に出た。そこには駐車スペースまで設けられていた。さらに10分の林道歩きでゴール。

そこに貼られている登山道地図を確認したが、その道は完全に痕跡すらなくなっている道だった。悔しいので、入林届に文句を書いたメモ用紙を貼り付けてきた。下山後、富良野市の書店で、夏山ガイドを立ち読みしたが、その森林コースが載っていた。しかし、登る前に読んでおけば、右往左往しなくて済んだかもしれない・・・。

富良野市へ出る途中に高倉健主演の映画「鉄道員(ぽっぼや)」のロケ地だった南富良野ね幾寅駅へ寄った。まわりにはロケに使われた建物が残り、駅舎の中は映画の記念館のようになっていた。

明日は、富良野市と芦別市の境界にある尻岸馬内林道の先の北面直登沢からの中天狗の予定。『HO』の無料パスポートが使えるふらのハイランドの温泉でまったり中。今晩はトイレがきれいだった近くの島ノ下駅前で泊まる予定。
《追加画像》
1、かなやま湖畔からゼロの山を見上げる
2、映画「鉄道員(ぽっぽや)」のロケ地として「幌舞駅」となった幾寅駅
3、駅舎の中は、記念館となり、いろいろなものが展示されていた