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男甑山北肩から望む女甑山
鳥海山が近くの山から眺めたくて、鳥海山の東に連なる山形県と秋田県の県境の丁岳(ひのとだけ)を狙って登山口まで行った。しかし、空模様からしても鳥海山の展望は得られそうもない。展望の楽しみがないのなら、面白い山の方が良いだろうと、同じ丁岳山地の東端の甑山(こしきやま)へ転進した。
男甑山と女甑山の岩峰からなる双耳峰で、コブ状の特異な姿が興味がそそられた。循環縦走コースもあるが、名勝沼からコルへ登って、先に男甑山に登り、次に女甑山に登ってT字形に歩いた。コルへ登るコースも両方のピークへ登るコースも、ものすごい急登で、距離の割りに非常にハードな山だった。遮るもののない展望も抜群だったが、鳥海山は案の定ガスのベールにその姿を隠したままだった。
今年はダニとアブには悩まされたが、蚊にはあまり悩まされなかった。ところが、車を降りた途端、まさにゲリラ豪蚊に襲われた。ドアを閉めるまでに20匹ほど車に入ったが、そのままスタート。暑いのに、ジャンバーを着て、軍手をはめて、タオルで頬かむりの完全防備でスタート。常に体の周りにはうようよ飛び廻る。上の稜線に出るとそれほどでなかったが、それでも油断すると寄ってくる。悲劇は下山後の着替え。あっという間に数ヶ所刺された。そして、車の中での蚊退治・・・10数匹退治したが、途中で目に入ると、車を止めて退治。途中の雄物川温泉に寄るが、まだ数匹はいるようだ。山も異様だったが、蚊も異様で、忘れられない山となった。
9:40スタート、男甑山まで1時間10分、女甑山まで45分、女甑山からの下山に1時間、13:00ゴール。
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登山口付近からの女甑山(左)と男甑山(右)
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名勝沼
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男甑山の頂上(左)と女甑山の頂上
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女甑山の下りの途中から望む男甑山
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女甑山から丁岳山地を望む。晴れていれば、その後ろに鳥海山が見えるはず。
残りの日数と天気から、あと登る山を、十和田湖近くのキリスト伝説のある戸来山・十和利山、南八甲田の櫛ヶ峰の予定にして、一路青森県を目指して北上。