層雲峡公共駐車場に連泊し、上川三山で登り残していた天幕山(1056m)へ。天塩岳の南麓にあり、近くの突角山、摺鉢山と共に上川三山と呼ばれている。その中では、一番東に位置する山だ。
天幕山の山名は麓の地名「天幕」に依る。地名の由来は、 明治20年代に 清水三次郎がこの地で天幕生活をしていて、 天幕三次郎と呼ばれたことに依るとのこと。
登山道がないので、積雪期に登られていて、結構人気の山だ。おもに南東尾根ルートかシビナイ林道ルートが利用されているようだ。
この時期、南東尾根の下の方には雪がなかったので、800m付近を通過している林道から登ることにした。そこまで登ったら雪は大丈夫だろう。
5:30、スパイク長靴で、林道ゲート前を出発。とっくに除雪がされていて、作業車も走っているようだ。
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雪解け水を溢れんばかりにゴーゴーと音を立てて流れるシビナイ川を左に見ながら進む。
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対岸の岩壁に咲くエゾノリュウキンカが美しい。
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700m付近で、真っ白な山肌の天幕山が見えてくる。
約5kmの林道を1時間10分で進み、800m付近の頂上までの最短距離の地点で、雪の斜面に取り付く。古いスキーやスノーシューのトレースも多い。下から雪があるときでも、林道を進み、ここから取り付くのだろう。
急な斜面をひたすら直進する。
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最初は急だったが、900mを越えると緩やかになってくる。
右後ろにニセイカウシュペ山や表大雪の山が見えるが、上空には薄雲が広がり、遠望は霞んではっきり見えないのが残念。
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7:15、わずか1時間45分で平坦な頂上に到着。割りと近いのではっきり見える天塩岳をバックに記念撮影。珍しく頂上を示すテープも標識もなかった。
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平らな山頂の西へ進むと、昨年の同時期に登った摺鉢山が見えた。突角山はその陰で見えなかった。
あとは来た道を戻るだけ。
8:50、3時間20分であっけないゴール。こんなに簡単に登れるなら、昨日のうちに登れば良かったと思ったが、あとの祭り。
それでも、昨年、天候が悪く、ひとつだけ残してしまった心残りの山を踏んで、すっきりした。
明日の予定はロングコースなので、今日は、これだけにした。このあと、ゲートが開いた愛山渓へ入ってみた。これから白川尾根から登られることの多い愛別岳は上半分は真っ黒だった。
その後、旭川へ向かう。昼にラーメンを食べたくて、旭川ラーメン村へ。聞いたことのない店で野菜味噌ラーメンを食べた。はっきり言ってまずかった。基本的に旭川ラーメンはあまり好きではないのだが、とても損した感じ。
◎嵐山公園散策
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20年振り?くらいに嵐山公園へ。目的は、この時期いろいろな花が見れそうな「北邦野草園」と「嵐山展望台」までの歩き。
山肌が芽吹きやヤマザクラとコブシの花などで色付いていた。
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公園入口に「嵐山公園センター」が建ち、とても整備された感じだった。中の展示は「北邦野草園」の「アイヌ方文化資料館」関係。
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アイヌの藁葺き小屋とエゾノリュウキンカの群生。
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広い敷地の北邦野草園の中に遊歩道があちこちにあり、1時間コース、2時間コースなどがあった。
一番目に付いたのはピークを過ぎたエゾエンゴサクとカタクリだが、それ以外にも多くの春の花が咲き乱れていた。
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特別展示室で初めて目にしたタッタソウ(これは北海道に自生する花ではない)
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早くも咲いていたシラネアオイの群生
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遊歩道の途中から見えたエゾヤマザクラと忠別川ぞいの眺め
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非常に多く咲いていたオオバナエンレイソ
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久しぶりに目にしたオクエゾサイシン
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最近整備された嵐山山頂展望台から旭川の町を見下ろす。
あとは、旭川の道の駅でのんびり過ごした。明日は、小旭岳~後旭岳~旭岳の周回予定