癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

上ノ国町薮山低山巡り3山

2018年05月16日 | 登山・旅行
 今日は、上ノ国町のいずれも長い林道奥から取り付く天狗岳、大平山、高山の3山を登った。長い林道の奥の山は、積雪期に登ることは無理なので、どうしても夏でなくてはならない。
 詳しい山行記録やGPSトラックログは、明日HPの方へアップするので、簡単な報告のみ。

◎天狗岳(220m)

天の川橋付近から眺める天狗岳

 この山は江差と上ノ国の境界尾根上の山である。上ノ国の道の駅で夜を明かし、まずは江差の椴川林道へ。


 4kmほど入った分岐から右の竜巻の沢林道へ入るのだが、橋を渡ったところが決壊して、その先は廃道化している。分岐の横に車を置いてスタート。
 廃道化してはいるが、薮はそれほど気にならない。右手に谷を挟んで天狗岳を見ながら、この林道が江差と上ノ国の境界尾根を越える所まで進む。そこから、境界尾根に乗って西側の頂上を目指す。


 尾根の上は、予想した通り、薮も薄く、踏み跡や鹿道があり、快調に進むことができた。


途中にシラネオアイの群生があり、そこに、白花のシラネオアイが1株あった。


 頂上には、ここにもピンクテープが下がっていた。そのテープにはイワタと書かれていた。
 やはり、道南の全山踏破を狙っている山の先輩だ。
 三等三角点(点名・勝山)があるはずだが、笹やぶが濃い上に、平坦なので、いくら探しても見つけられなかった。

 登り1時間、下り45分。 下りでは林道でフキを採りながら戻った。

◎大平山(たいへいざん)(364m)
 この山は、天の川の南側のNTTの施設がある山なので、その施設までは車道がある。
 その車道へ続く林道は、小森集落から南へ登って行く林道である。


快適な林道の途中から大平山を望む

 この林道は、大平山の西側を通り、その先の峠から折り返すようにNTTの管理道路が付けられている。


まだ現役の管理道路でゲートも設置されていた。ゲート前に車を置いてスタート。



一面密度の濃い笹で覆われた右の高いところが頂上である。

 車道から直接頂上を狙えば良かったのだが、もしかしたらNTTの施設から刈分け道か踏み跡でもあるのではないかと期待して、施設まで進んだ。


しかし、期待はみごとに裏切られ、強烈な薮漕ぎを強いられた。150mに20分も要した



頂上には木が生えていないので、ピンクテープは笹の茎に結ばれていた。しかも3ヶ所も。

物好きな人間は自分だけではないのだと、自分でも呆れてしまう。ここにも三等三角点(点名・泰平山)があるはずだが、一応探してみたが、濃密な笹やぶでは、飛び出していない限り見つけることは無理である。

登り30分、下り25分。下って行くと管理道路部分の草刈り作業が入っていた。

◎高山(355m)
 この山は、大平山と大安在川を挟んだ真西に位置する山で、頂上直下の西側を通っているので、林道ゲートがなければ簡単に登れそうな山である。


 大安在川の南側の農道から孫八高山林道を進む。進む先に目指す高山が見える。



頂上へ直接取り付いても良かったのだが、高度差の少ない北側から取り付いた。

北側斜面の笹やぶはそれほど濃くないが、尾根に上がると、濃密な薮だった。尾根に上がったあと、何を勘違いしたのか、方向感覚が狂ったのか、頂上と反対側へ進んでいた。その濃い薮を2倍ほどの距離を漕いで頂上へ到着。


ここにも、ピンクテープがぶら下がっていた。

ここにも三等三角点(点名・高山)があるはずだが、一応しゃがんできょろきょろして見たが、とても見つかりそうもなかった。

登り20分、下り8分

◎タイヤパンク、ジャッキ壊れ、JAF要請

 次は、高山の南西にある丸山(点名・汐吹)を考えていた。海岸の国道から地形図上に点線があるので、そこから登るのが正解なのだろうが、もっと楽なコースはないかと、その山の北側に付き上げる小安在川沿いの木ノ子林道へ入ってみた。
 しかし、奥は荒れた林道で、戻ることにした。国道へ出て少し走ったら、車の下から変な音がする。見たら、左前のタイヤがパンクしていた。サイドに直径4cmほどの削れたような傷があったので、林道の崖崩れの岩にでも擦ったのだろう。

 今の車になってから9年目になるが、パンクは初めてだった。ジャッキを掛けて、タイヤのボルトを回そうと体重を掛けたら、サイドブレーキを引いてあったのに、車が後ろへ下がり、ジャッキが曲がってしまった。
 万時窮す。早速JAFを要請。ところが一番近いところで厚沢部町とのこと。1時間ほど待った。タイヤ交換もしてくれた。帰りは湯ノ岱温泉に入って、5時半に帰宅。

木古内町・上ノ国町の藪山低山巡り5山

2018年05月15日 | 登山・旅行
 今日と明日は、車中泊で木古内町・上ノ国町・松前町の藪山の低山巡りに出掛けた。
 今日は、木古内町の富山・屏風山・丸山・焼山と上ノ国町の石山に登ることができた。
 詳しい山行記録やGPSトラックログは、帰宅後にHPの方へアップするので、今日は、簡単に。

⭕富山(160m)

    
 木古内町泉沢の江差自動車道工事現場手前の分岐からスタート。右の道へ入り、江差自動車道のトンネルを潜り、南尾根の林道を辿る。

    
 林道は気がついたら尾根から外れていた。戻って南尾根の林道跡の痕跡を登っていく。
 頂上手前でその痕跡もなくなり、藪に突入。

    
 頂上にはピンクテープが結ばれていたが、平坦な地形で三角点を探したがみつからなかった。

 登り1時間(間違って戻った時間も含む)、下り25分

⭕屏風山(131m)

    
 木古内町中野川の橋から、屏風山を望む。右奥のピーク。

    
 木古内町下中野の集落の道々605号から、直接北北東尾根に取り付く。

    
 尾根には鹿道が続く。

    
 三等三角点は、頂上のピンクテープの下の枯れ葉の下ににあった。

 登り14分、下り13分。

⭕丸山(188m)

    
 木古内町瓜谷橋から望む丸山。

    
 東尾根の末端の採石場の上に車を置いてスタート。

    
 採石場の上の尾根から、瓜谷地区に集落を見下ろす。

    
 ここの尾根も鹿道があり、薮はそれほど濃くなかった。

    
 頂上はぽっこり盛り上がった地形で、三等三等点がすぐに見つかった。

 登り25分、下り20分。

⭕焼山(380m)

 この山は、木古内町と上ノ国町の境界尾根の上にある。
当初の計画では、上ノ国町の神明林道の先に、この山の西側に突き上げている点線の林道跡が手がかりだった。しかし、なぜか用意した地図を忘れた。記憶を頼りに神明林道を進み、GPSを頼りに登ったが、結果的には計画していたルートとは別だったようだ。

     
 神明林道を8kmほど進んだ分岐の左側の決壊していた林道を、焼山の西側に繋がる記憶の点線のルートだと思い、その前に車を置いてスタート。そこからはGPSを頼りに登って行く。

    
 快適な林道跡が続き、途中に右手の境界尾根に向かう林道跡もあったが、直進して最後まで進んだ。
 薮中の林道跡の終点から右の藪尾根に取り付いた。

    
 すぐ上で人工林に出て、その尾根を登る。やがて、濃密な笹薮の尾根へと突入。
 境界尾根に出たら下から続く林道跡に出た。しかし、それは、まもなくして境界尾根から外れたので、再び境界尾根上の藪尾根を登る。

    
 頂上に着いたら、刈り払い道があり、ピンクテープも付けられていた。しかし、ここも平坦な地形で、三角点はいくら探しても見つけられなかった。
 刈り払い道は境界尾根の奥へと続いていた。
 下りは、境界尾根の林道跡から藪尾根を回避して、藪の薄い人工林の斜面を下り、下の林道跡終点に出た。

 登り1時間10分、下り45分。

⭕石山(106m)

    
 上ノ国町中須田の市街地から茂刈山と右手前の石山を眺める。

    
 石山の南西尾根の下に続く道を入り、そこに車を置く。
 すぐに登れると思ったので、空身で南東尾根に取り付いた。
 この山は石山の由来にもなっている採石場の山だった。しかし、地形図はそんな感じでなく、なだらかな山のようである。
 最初は人工的な急斜面を登り、南西尾根に取り付いた。しかし、藪が濃いし、地図上の南西尾根が削られて、狙っている頂上にはかなり遠い。
 どうも、車を置いた所から奥に続く道の先の南尾根の方が楽に登れそうなので、30分以上のアルバイトをしたが、車の所まで戻って仕切り直しをした。
 どうやら、ここの地形図は採石場ができる前の古い時代のままのようで、採石場として削られた人工的な地形が反映されていない。

     
 人工的な南尾根を登り、振り返ると中須田の集落が見える。
 
     
 南尾根を登ってからが大変だった。高い所へ登ると地形図上の頂上から外れている。
 削られた崖の上の平坦な地形の地形図上の頂上を探して、右往左往する。
 
    
 結局、地形図上の石山の頂上は崖の上の空中にあることがわかった。
 これまで全国1000山ほど登ってきたが、このような山は初めてだった。
 帰ったら国土地理院に連絡をしなくてはならない。

 仕切り直し後の登り30分、下り15分。

 下山したら、16:30になっていたので、今日の予定はここまでにする。上ノ国町の花沢温泉へ行ったら、臨時休業だった。

     
 仕方ないので、江差町の緑ヶ丘ゆっこの湯へ。
 
 このあと上ノ国へ戻り、セイコーマートで夕食を調達し、上ノ国の道の駅で車中泊。 

 藪山はどこでもそうだが、5山も登ったのに、頂上からの展望がないので、登頂感が全くない山行だった。 

道南の未踏の山を考える

2018年05月14日 | 登山・旅行

09,6,14、故Ko玉さんこと児玉さんと2人で往復11時間の薮漕ぎで登った松前町原口の神ノ山(734m)

 北海道の国土地理院の1/25000の地形図に山名が掲載されている山や通称が定着している山全山1594山を踏破した翌年に癌で亡くなられた札幌の故Ko玉さんこと児玉保則さんの偉業と記録をまとめた著書『ついにやった!前人未到の1594山・北海道「Ko玉の全山登頂記」』が、「地図がガイドの山歩き」の西條さんが中心となって編集が進み、近々発刊の予定である。
 当初は、児玉さんが生きているうちの発刊予定だったが、間に合わなかったので、時間を掛けてよりよいものをという編集方針に変えて、今年まで延び延びになった。

 自分も道南の山を中心に何度も一緒に登っているが、その中から児玉さんの希望で、雨の中の強烈な薮漕ぎ登山だった上ノ国の「大滝山~初神山」の思い出の原稿を寄せてある。

 とても真似のできることではないが、せめて道南地域だけでもと思って、自分の記録を精査してみた。渡島・檜山の地形図に山名が掲載されている山は225山あり、そのうち、今日現在で踏破しているのは178山で、未踏は47山である。 
 http://sakag.web.fc2.com/dounanyamaitiran.xls
※この中には、山名が載っていないが、多くの岳人に登られている今金町の通称・利別岳(1022m)と、一等三角点の上ノ国町の三角山(649m)(踏破済み)と同じ一等三角点の今金町の烏賊付山(75m)も含まれている。

 未踏の山を市町村別で整理すると、下記の通りである。
 函館市・北斗市・鹿部町・厚沢部町・江差町・乙部町の6市町はすべて踏破済みである。
 <松前町>15、<福島町>2、<木古内町>4、<鹿部町>1、<森町>1、<八雲町>3、<長万部町>1、<今金町>3、<せたな町>8、<奥尻町>2、<上ノ国>7

 圧倒的に多いのが松前町である。この中には渡島大島と松前小島の3山も含まれる。函館から遠いせいもあるが、アプローチが難しい奥深い山が多いからである。児玉さんもこの山域に非常に苦労していた。
 次に多いのがせたな町と上ノ国町である。これも函館から遠いこともあるが、せたな町は、旧大成町の太櫓山塊の山が多い。上ノ国町は、比較的海岸に近い山が多いので、割と楽に踏破できそうな気がする。

 さらに、標高別でみると、下記の通りである。
 <700m以上>3/76、<700m未満500m以上>11/67、<500m未満300m以上>19/52、<300m未満>15/36
 500m以上が14/133で、それ未満が33/88で、標高の高い山ほど踏破率が高い。これは、高い山ほど登山の対象としてみなして、登山道の有無にかかわらず登って来た結果である。それだけに、500m以上の山で残っている山は、厄介な山が多いということになる。この500m以上の山の中に函館勤務時代の児玉さんと一緒に登った山が多い。

 函館の山仲間の中にも、「せめて道南だけでも」と考えている人がいるので、面倒な山はその仲間と協力することにして、簡単な低山は1人ででも可能な限り登ってみようと思っている。当然、夏は薮漕ぎだが、地形図に載っていない林道も多いので、それらの偵察も必要である。夏が難しい山は積雪期のトライとなるであろう。

「四国遍路の講演会」と「海向山登山会」のお知らせ

2018年05月13日 | 登山・旅行
◎「四国遍路」の講演会のお知らせ

 昨日、蔦屋書店での私の山の講演会が終わったばかりだが、5/26に、今度は四国遍路の講演会も依頼され、下記通り開催することになりました。

1、と き 平成30年5月26日(土)14:00~15:30
2、ところ 蔦屋書店2F(ステージ前)
3、演題・内容 
「一人歩きの四国遍路~挑戦と感謝・心の旅~」
 ①四国遍路とは 
 ②お遍路の目的・方法 
 ③お遍路の装備・日数・費用 
 ④四国遍路の魅力
 ・1200年以上続く歴史と遍路道 
 ・お接待文化 
 ・厳かな霊場
 ・四国ならではの文化・風土・景観
 ・一期一会の出会い
⑤人生即遍路
4、申し込み不要 参加費無料

◎海向山登山会のお知らせ

昨年の山頂での集合写真

1、と き 平成30年6月10日(日)
2、主 催 恵山つつじ祭り実行委員会
3、内 容 ※下記をご覧ください
http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/docs/2017041800535/

昨年度の様子は下記でどうぞ!
https://blog.goo.ne.jp/sakag8/e/d9f5e2ae043b0b376dce76da77ae8729

※私も引率のお手伝いで参加します。

蔦屋書店での山の講演会・盛会にて終了

2018年05月12日 | 日常生活・つぶやき

nakamuraさん提供

 昨年4月に発刊し、蔦屋書店の店頭にも並んだ拙著『ほっかいどう山楽紀行』だが、書店では著者が函館の人間だと分からなかったようだ。秋になって書店から出版元の共同文化社への追加注文のときに、著者が函館の人間だと知ったようだ。共同文化社を通して講演の依頼が入って来た。
 しかし、それはすでに夏山シーズンも終わった11月だった。その時期にやるよりは、夏山シーズンに入る前にやった方が良いだろうと、年明けにもう一度打ち合わせをすることにしていた。

 書店では、当初発刊1周年を考慮して、4月20日(土)を考えていたようだ。しかし、その時はすでに四国遍路に出ることを決めていたので、今日の日程に変えてもらった。

 四国遍路から帰ってきて、プレゼン作りに取り組んだ。書店のイベント案内に次のような文言が記載されていた。
 「ほっかいどう山楽紀行」の著者が語る北海道の山~中高年の一人山歩きの魅力とは~

 それを念頭に、演題を「健康登山と魅了する北海道の山々」として、プレゼン作りをした。内容は次の通りである。

1、一人気ままなエクスター(自分の詩の紹介)
2、登山が生き甲斐となって(山の経歴)
3、山の魅力と楽しみ
4、中高年にとっての健康登山
5、一人歩きの魅力
6、装備・道具
7、北海道の山の魅力
8、画像を基にした、山域ごとの山の紹介
 ・道南の山
 ・道央の山
 ・夕張・樺戸・増毛の山
 ・日高の山
 ・大雪の山
 ・道東・道北の山

 1~7のレクチャーは、前半の30分ほどに抑え、残りの1時間は、厳選した魅力的な山の70枚以上の画像を映しながら、それらの山の魅力について話す計画を立てた。


koenさん提供


 山仲間へのメールや自分のブログやHPでも予告をしたが、北海道新聞のみなみ風の「道南ウィークリー」というイベント紹介欄にも掲載していただいた。

 そして、今日を迎えた。絶好の行楽日和で、集まりは少ないのではないかと心配した。13:30に会場に着いたら、すでに30人ほどの人が座っている。担当の福島さんも驚いていた。「今までずいぶん多くのイベントをやって来たが、始まる前からこんなにたくさんの人がいらっしゃるのは初めてです」と・・・。午前中に山に登って駈けつけた方もいた。

 結果的に110人以上の参加者がいたらしい。椅子に座れなくて立っている人もいた。大半は知っている方々や拙著を購入してくれた方々だった。しかし、初めてお会いする方々も多かった。蔦屋書店のイベントで、過去1,2番を誇る参加者だったそうだ。

 裏から映し出すスクリーンが大きくて、画像も非常にクリアーに映るので、PCで見ているよりずっときれいな景色に見えた。ただ、スクリーンの材質の関係で、せっかく購入して持参したレーザーポインターが反応せず、使えなかったのが残念だった。

 ただでさえ悪声なのに、喉に痰が絡み、最後まですっきりとした声で話すことができなかった。それでも、真剣に視聴してくださるみなさんのお陰で、気持ちよく話すことができた。紹介したい画像が多くて、余裕がなく早口になったが、時間配分は、予定通りピッタリだった。

 すでに拙著を購入してくれていた人が多く、会場に用意された本は、あまり売れなかったのが申し訳ない。しかし、3人から購入後のサインをお願いされたので、もう少し売れたかもしれない?

 最後に予告をしておいたが、2週間後の5/26(土)14:00~15:30に四国遍路の講演も依頼されている。明日から、そちらのプレゼン作りをしなくてはならない。


koenさん提供

久しぶりの焼肉 & クロフネツツジ

2018年05月11日 | 食べ物

 四国遍路に出るときに、自分がいない3月分の食費を旅費としてもらって行ったが、4月分は、帰ったら、2人で寿司と焼肉を食べることにしていた。
 寿司は食べたが、焼き肉は花見で食べたりして、しばらく忘れていた。今日、ふとそれを思い出し、妻がよけておいた食費を持って、焼肉屋さかいに出掛けた。


このほかにいろいろな種類の肉を食べた

 
クッパとデザート


帰り道の歩道と車道の間の生け垣に咲いていた、透明感のあるピンク色がきれいなクロフネツツジ

 名前が気になって、帰宅後調べて見たら、次のようなことが分かった。
 「ツツジの女王」とも呼ばれる美しいツツジだそうだ。安土桃山時代から来航する外国船は黒船と呼ばれその黒船で持ち込まれたつつじということでクロフネツツジという名前になったようだ。
 日本には江戸時代の1668年に朝鮮半島から渡来とのこと。

薮山登山のススメ(積雪期以外)

2018年05月10日 | 登山・旅行

最近でもっとも強烈な薮漕ぎ登山だった昨年10月のエガミ山

 「薮山」とは、一般的には登山道がない山をいう。北海道でも登山道のある山は、250山ほどであろう。自分の記録をみても、670山以上登っているので、400山以上はその薮山を登っているはずである。しかし、それらのピークに立つための楽な方法は、薮を漕がなくても済む積雪期の登山である。ここでは、その積雪期を除く、いわゆる薮漕ぎ登山に限定して述べてみたい。

 自分の記録でも、正確に数えていないが、登山道のない山の1/3は薮漕ぎで登頂しているはずである。拙HPの「山域別目次」 「五十音別目次」の茶色の文字で書いてあるのが、登山道のない山で、山名の後ろに(薮)と記入しているのがそれである。ちなみに、(雪)と書いているのは、積雪期の記録である。
 
1、薮山とはどんな山か
 これまでの経験からすると、「道がない=藪がある」というわけではなく、たまには、道はないけど薮のない山もある。一括りに「薮」といっても、植生によってさまざまである。単なる草付き斜面から、一番多い笹薮や灌木帯、さらに、もっとも厄介なのは、背丈を超えるようなネマガリダケとハイマツ帯である。それも、密度の濃さによってはさらに厳しさが増す。

 概して積雪の多い日本海側はネマガリダケが多く、大雪山系や日高山系ではハイマツが多い。日高山系でも、南の方の海岸近くの山は膝丈より低いミヤコザサに覆われた楽な所もある。また、北向き斜面や尾根の方が薮が薄いことが多い。

 これまでの経験からすると、最初から薮に突入する場合もあるが、多くは、車で入れるところまで入って、林道や踏み跡を利用してできるだけ頂上に近づき、そのあと薮に突入する場合が多い。そのほかに、薮を漕がないで済む沢登りで源頭近くまで登り、そのあと薮を漕ぐ場合も多い。この場合、難しい沢登りにはそれなりの技術が必要である。
 また、薮山だと思っても、国有林境界管理歩道の刈分け道や送電線の管理歩道などがあって助かる。これについては、情報収集によって、予めそれらを利用しての登山も多い。

2、薮山の能力と技術 
 薮山に一番要求されるのは、技術以前に気力と体力である。最後は根性と言っても過言ではない。
 薮山に必要な技術としては、ルートファンディング能力(ルート探し)であろう。地形や植生を読みながら安全で登りやすいルートを探しながら歩くことが望まれる。
 自分も、以前は地形図と磁石で歩いたが、今は、ハンディGPSが最高の武器である。

3、薮山のアイテム
 今は、方位磁石もついた地形図内臓のGPSが最高の武器である。地形図上に現在地が表示され、進んできたトラックログが残るのが心強い。迷った場合や、同じコースを戻る場合は、そのトラックログを辿って歩けばよい。
 しかし、2万5千の地図は絶対必要である。自分の場合は、国土地理院のweb地図を必要部分だけ切り取って、プリントアウトして、A4版の透明袋に入れて持参している。GPS画面に表示されるのは狭い範囲だし、広範囲の地形を読むためにも絶対必要である。
 また、使うことは少なくなったが、GPSの故障に備えて、方位磁石も持参している。


 激藪の中で、頂上を示す三角点を見つけたときには最高の喜びである。(三角点の周りを刈払っての撮影)

4、服装
 薮山の場合、薮を掻き分けて歩くので、長袖、長ズボンは必須である。それも、汚れるし、裂けたりもするので、着古したシャツやズボン、安い作業ズボンやジャージーで十分である。 
 靴は、自分の場合は、圧倒的にスパイク長靴である。滑らないことが一番の強みである。あとは小沢の渡渉や濡れた薮には強みを発揮する。
 濡れた薮(雨上がりや露)を漕ぐときには、ゴアテックスはすぐに劣化するので、使い古したゴアテックスの雨具を薮漕ぎ専用に使っている。
 手袋は、軍手よりは濡れないで、木の枝などを掴んでも滑り止めの付いた薄いゴム手袋が有効である。登山ポールは邪魔になるので、使うことはない。目の保護のために、透明のサングラスもお勧めである。
 特にネマガリダケを漕ぐときは、黒カビでドロドロになるので、リュックも古いものを薮山専用にすることが望ましい。

5、藪山の基本は尾根歩き
 尾根は狙った頂上へ繋がっているし、地形が読みやすい。また、細い尾根は藪が薄いことが多い。
 特にネマガリダケの場合は、斜面では下に向いて傾いて生えているので、尾根の方が歩きやすい。また、背丈を超える薮の場合は先が見えないので、尾根の方が足元の地形を見ながら高い方へ登って行けば良いので、迷うことはない。
 それも、安全そうな尾根を選ぶ・・・とんでもない傾斜の尾根やゲジゲジマークに囲まれた尾根は敬遠する。特に尾根の途中で崖マークが出てくる場合、突破できずに撤退の危険性もある。
 
6、鹿道や踏み跡の利用
 尾根の上には、鹿道や人の通った微かな踏み跡があることが多い。それらを上手く見極めて、利用すれば楽である。ただし、自分が進みたい方向へ続いているとは限らないので、常に読図が大切である。
 また、微かな踏み跡を見極めるコツも、藪山を多く歩いているといつの間にか一般登山者よりもルートを見分ける力が付いてくるのは確実である。

7、下山が最大の難関
 薮山の場合は、登りは高い方へ向かって登れば良いし、尾根はすべて収束するので、迷うことはほとんどない。迷うのは圧倒的に下りである。特に見通しのきかない幅広の尾根は、下る方向を間違ったり、尾根の分岐で別の尾根を下ってしまうことが多い。自分もGPSのトラックログに助けられたことが多い。
 下山で迷ったら、よく言われるようにここまでは正しいルートだと確信できるところまで戻ることが重要だ。
 そのためにも、自分の場合はGPSがあるのでしないが、登りで目印を付けていくのが非常に有効な手段である。ピンクテープも良いが、北海道の名前のある山全山踏破した故Ko玉さんは、木の枝や笹を折り曲げながら登ることが多かった。
 
 最後に
 今までの経験から学んだことを簡単にまとめてみた。まだまだ書き足りないことは多いし、異論があるかもしれないが、多少でも参考になれば幸いである。くれぐれも自分のレベルにあわせて無理のない藪山に挑戦していただきたい。
 なお、異論や付け足したいこと、問い合わせたい等があったら、遠慮なくコメントやメールをいただければ幸いである。


 薮でも、胸より低い場合は、密度が濃くても歩きやすいし、下りは登りよりずっと楽だ。
(故Ko玉さんの在りし日の後ろ姿)

乙部町と厚沢部町低山巡り<竹森(193m)・茅森(131m)/丸山(175m)・丸山(142m)>

2018年05月09日 | 登山・旅行
 本来なら登山の対象にはならない低山だが、国土地理院の1/25000の地形図に掲載されている山なので、登ってみようと考えた。この4山を登ると、乙部町と厚沢部町の地形図に掲載されている山を全山踏破することになる。

 先日の松山で会った「道南登山単独行」のjyunさんの最近の記録を参考にさせていただいた。

◎乙部町の竹森と茅森へ

竹森(193m)


茅森(131m)


 この2つの山は、姫川を挟んで、直線距離で1.3kmしか離れていない。jyunさんの記録によると、どちらも地元の里山的な信仰の山でもあり、参拝道や登山道があるようだ。

 まずは、竹森を目指した。厚沢部町の小黒部から、江差町の鯎川を抜けて、乙部町の旭岱へ抜ける道路を走り、竹森の南側の林道を進む。


 途中から竹森の西尾根の麓まで伸びる舗装道路を進む。「竹森ロード」の標識がある。
 その突き当たりに駐車場があり、そこが竹森龍神神社の参拝道の入口になっていた。


 車も通れるような広い参拝道が続く。


 10分ほどで、頂上の下の竹森龍神神社に到着。つい4日前にお祭りが行われたようだ。
 その前に設置されていた説明板によると、この竹森は、乙部沖から見える三角形の目立った山で、昔から漁業の目標として利用され、大正13年に北海道に3ヶ所しかない「航行目標保安林」に指定されている。この神社も、古くからこの山を活用してきた漁師の信仰を集めているとのこと。


神社の右側から、尾根の上に登山道が続いていた。

 
神社から5分も掛らないで、頂上標識と三等三角点(点名・竹森)のある頂上に到着。


頂上から乙部町の中心部や乙部漁港が見えた。その先の海からこの山が目標になったのだろう。
東側には乙部岳が見えた。

登り15分、下り10分

 次に、茅森へ。竹森を下山して、茅森の北側を通る農道へ。


 この山にも鳥居が建ち、その入口に「名馬越之浦の碑」の説明板が設置されている。
 名馬越之浦は、明治天皇の明治14年の北海道行幸のお召し馬で、その後、この下の品川牧場で余生を過ごしたそうだ。


頂上のすぐ下に、「名馬越之浦の碑」が立っていた。

 
 5分ほどで頂上へ。獣魂碑が立ち、四等三角点(点名・千岱野)が設置されていた。

登り5分、下り5分。そちらも低山ながら、地元の生活と密着している山だったことが新鮮な感動だった。

◎厚沢部町の丸山2山へ

 丸山という名前の山は、北海道で最も多く、60山ほどもある。しかし、同じ町内に、2.9kmしか離れていないところに2つもあるのは珍しい。


北側の丸山(175m)


南側の丸山(142m)


この2つの丸山は、うずら温泉を挟んで、直線距離で2.9kmしか離れていない。


 まずは、北の丸山へ向かった。国道から、うずら温泉入口の看板の立つ北側の鶉稲見線の林道へ入る。


1.5kmほど舗装された林道を進むと、右に林道との分岐があり、その奥に頂上が見えている。
その入口に車を置いて、林道を進む。


5分ほどで送電線の管理道へ。その管理道を5分ほど歩き、南西尾根の藪に突入


さらに5分ほど薄い笹やぶを漕いで頂上に到着。

 
 この頂上にはニ等三角点(点名・丸山)が設置されていた。
展望は樹間から残雪を抱いた乙部岳の東斜面が見えるだけ。葉を広げたばかりのブナの柔らかい新緑が美しい。

登り15分、下り10分。

次に、うずら温泉の前を通り、南の丸山へ向かう。
 

舗装された林道から、鎖のゲートがあったが、頂上へ向かって舗装道路が続いていた。
その手前に車を置いて、その道路を登って行く。
側溝には水が流れている。川などない山の頂上から流れているのが不思議な感じだ。


3分ほどで、人工的な施設の階段があるので登って行く。

 頂上直下に貯水施設があり、バルブに「鶉配水路」の表示がある。
たまに、山の頂上にこのような施設があるが、水はどこからどのように取り入れているのか不思議でならない。
 翌日、厚沢部町の土地改良区に問い合わせてみたら、ここよりもっと高い鶉ダムから水を引いて、高いところに一度貯めて、農業用水として配水するファームポンドという施設とのこと。

 
頂上はそのすぐ後ろなので、右側から藪へ突入。1分ほどで、三等三角点(点名・館ノ沢)が設置された頂上に到着。
 降りて行くと、施設の先に展望台のようなものがある。先には館方向の集落と農地が広がる。


南西方向には、これまでに登った幌内山、五郎助山、その奥には八幡岳~笹山~元山が見える。


登山口から、乙部岳を望む。

登り5分、下り5分。

 これで、今日の低山巡りは終了。行動時間は、トータルで1時間半も掛らない空身登山だったが、それぞれに、地域の生活と密着した山ばかりで、その存在感が感じられる山だった。



昼は、厚沢部町市街地の、前から気になっていた明治30年創業の前井食堂へ初めて入店。
結構広い食堂だが、空席がないほど混んでいた。

 
テレビでも取り上げられていた名物の黄色いカレーライス(600円)を食べてみた。
美味しかったので、レトルト(630円)も買ってきた。
1.5人前だそうだが、それにしても高いレトルトカレーだ。


もっと詳しい山行記録は、下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com(アップ完了)

中央図書館前のサクラ

2018年05月08日 | 花・紅葉だより

 ジョギングに五稜郭公園へ行ったら、ソメイヨシノがすっかり散って葉桜になっているが、それと入れ替わるように、道路を挟んだ中央図書館の前の遅咲きのいろいろな八重桜が見ごろを迎えている。


鬱金(ウコン)~ピンク色が多いサクラの中で異彩を放つ。
もう少し緑色っぽい感じの御衣黄(ギョイコウ)は、巴中学校(旧的場中)の校庭にあるのだが、まだ見ていない。


ウコンの全体


陽光~四国で見て来た、松山誕生の平和の象徴のサクラが函館にもあったのには感激。

 第2次世界大戦中に学校教員であった高岡正明が、戦後、戦死した生徒たちの冥福を祈って各地に桜を贈ることを思い立ち、25年の試行錯誤の後に誕生させた桜。


左の白いのは雨宿?、右の赤いのは紅紫、後ろは枝垂桜


糸括?


すっかり葉桜になってしまった五稜郭公園のソメイヨシノ


堀の水面に浮いている花筏

キングベークのカツ丼ほか

2018年05月07日 | 食べ物

 同じ町内会のパンの老舗キングベークは、主商品のパンは大人気だし、パンを主体としたランチセットなども非常に好評である。
 しかし、最近は、イートインコーナーでの30年前のカレーの復活に始まり、卵かけごはん、かつ丼、昔風ナポリタンなどを始めた。 


 四国遍路へ出ている間に、かつ丼も始めたという。それも普通のカツ丼と味噌カツ丼。ともに、税込みで538円。
 そこで、今日の昼食に2人で食べに行ってみた。前に食べたカツカレーのカツが柔らかくて、美味しかったし、これまで毎月のように食べて来た月替わりランチセットも美味しいので、期待して、それぞれ1個ずつ注文し、半分ずつ食べることにした。


普通のカツ丼


味噌カツ丼

 見た目は、肉もとても厚くて美味しそうだった。ところが、肉は硬いし、肉の味もあまりしない。前に食べたカツカレーのカツとは違うカツだった。さらに、どちらの味付けもイマイチの感じで、2人の共通の評価は「1回だけでいいね」だった。

 この値段は確かに安いが、最近はあちこちのとんかつ専門店でもこの値段で食べられるし、ラッキーピエロの方がもっと安くて美味しい。大好きな店だけに、ちょっと残念な感じだった。
 卵かけごはんと昔風ナポリタンはまだ食べていないが、「どこへ向かっているの?キングベーク」と心配になる昨今である。
 この店のファンだけに辛口になりましたが、ご容赦を!

◎道新「みなみ風」にも講演会の予告掲載


 北海道新聞夕刊「みなみ風」の題字の下に、毎日その週のイベント紹介の「道南ウィークリー」という欄がある。
 そこに、5/12の蔦屋書店での講演会の予告が載っていた。

 今日は、プレゼンの原稿書きをした。レクチャーは前半の30分くらいにして、残りの1時間は、厳選した山域ごとの山の写真を映しながら、その魅力をふんだんに味わってほしいと考えている。

1日中PCに向かっての作業

2018年05月06日 | PC・HP・ブログ

5/12の講演会のプレゼンのトップページ

 世の中は、GWも今日で終わりだ。後半は、ずっと雨に祟られて、寒い日が続いた。
 そんな中、雨の合間を突いて、結構あちこち出歩いたが、今日は、1日中雨が降り続いたので、家で、朝からPCの前でいろいろな作業に明け暮れた。
 幸い、何時間PCに向かっても目が疲れるとか、肩が凝るといったことがないので非常に助かる。しかし、午後からTVで日ハム戦を観ていたら、途中で眠ってしまった。

◎道新みなみ風の連載の原稿校正と送付
 次回の掲載日は、5/15である。いつも10日前に原稿等を送付することになっている。次回は37回目の「黒松内岳」である。ブナの新緑が魅力の山なので、その少し前のタイミングでの掲載とした。
 この山は、札幌版の連載にも掲載しているし、拙著でも取り上げている。内容的には、ほとんど同じだが、ほんの少し手を加えて、送付した。

◎昨日の「松山」の詳しい山行記録をHPの方へアップ
 昨日のこのブログにもアップしているが、それより写真を増やして、少し詳しい記録としてアップした。

◎1/25000に山名が掲載されている「道南の山一覧 」で自分の登った山を精査
 HPの北海道の山の「山域別目次」の「道南の山」の左欄から「道南地域の1/25000の地形図(国土地理院)記載全山リスト」(標高順)のページが見られるようになっている。その表の右の欄に、これまでに自分が登った山に○印を付けてあるが、数年前から更新していなかった。

 昨日、山の先輩であるIさんが、その全山制覇を目指していて、あと残り30山強と聞いた。そこで、自分はどのくらい登っているのか精査してみた。

 更新して改めて数え直してみたら、225山の内、登頂済みが174山で、未踏が51山だった。 もちろん残りはすべて藪山ばかりである。それらを踏破するには、夏の藪こぎか冬の尾根歩きしか方法はない。簡単に登れそうな山もあるが、最も厄介なのは、アプローチが遠く奥深い山が多い松前半島部分である。未踏の山は、ここに集中していると言っても過言ではない。
 前人未到の道内全山・1594山を踏破した故Ko玉さんも、この松前半島部分は非常に苦労していた。

 物理的に無理と思われる山は、上陸には文化庁の許可がいる渡島大島の山だ。自分は最高峰の江良岳は登っているが、残りの寛保岳と清部岳は、再度上陸のチャンスがなければ無理である。また、松前小島の南山もそのために船をチャーターする必要がある。
 
 いずれにしても、故Ko玉さんは、それらも含めて全山制覇しているのだから、こちらは、道南の山だけなので、やってやればいことはないのだが・・・。特にこれと言って目標がないので、同じ目標を持っている仲間と協力しながら「やれるだけやってみようか?」という思いも湧いてきた。

◎5/12の講演会のプレゼン作成
 5/12の蔦屋書店での講演会のプレゼンは大半はできているのだが、今日は、多くの写真の映し方に変化を持たせるためのアニメーション付けをした。
 明日以降は、それぞれのページでの説明の原稿書きをして、時間の配分を考えるつもりだ。

松山(432m)<八雲町・せたな町>

2018年05月05日 | 登山・旅行

 320付近から望む松山


GPSトラックログ

 SHOさんからお誘いを受けるまで、この山の存在すら知らなかった。SHOさんの得た情報では、せたな町と八雲町(旧熊石町)の境界尾根上にあり、関内川河口西側の段丘面の73.4ピークの車道の先から、ずっと刈払い道が続いているとのこと。地図で確認したら、確かに存在する。ただし、三角点はないようだ。

 電波塔の印のある73.4ピーク(三等三角点・関内)の舗装道路を登って行くと、その先の送電線の鉄塔の下まで車で入ることができた。


 目指す尾根にくっきりと刈払い道が続いている。


昨年に整備されたと思われる快適な刈払い道を少し登って振り返ると、関内川河口の集落と日本海が見える


この刈払い道は、良くある国有林境界管理歩道だった。


足元には、テングスミレ(ナガハシスミレ)の群生があった。


オオサクラソウの群生も。


ミヤマスミレ?
このほかにシラネアオイ、ヒトリシズカ、アズマイチゲなどの花やヤマシャクヤクの蕾なども見られた。


途中の320ポコから眺める松山


280コルまで下り、山頂への登り返し


山頂近くは太いギョウジャニンニク畑だったが、葉が開き過ぎていた。
1週間ほど前なら大収穫だったろう。帰りに、太い茎の部分だけを少し採取した。

 管理歩道は、松山のピークを通過していなかった。まずは、管理歩道を少し進んで、その先を眺めた。帰宅後に確認した地図では、八雲とせたなの境界稜線は白水岳~遊楽部岳へ続いているが、この国有林境界歩道はどこまで続いているだろうか?今は廃道で登頂できない白水岳まで続いていたら、新しいコースとして使えそうだ。いつかは、その先へ進んでみたいものだ。

 山頂への北西尾根まで戻り、100mほど藪こぎで登頂。山頂の木の枝に「I-H」と書かれたピンクテープが結ばれていた。高さからして積雪期のものと思われる。


山頂での記念撮影。三角点はないことが分かっていたので、探すことはしなかった。ちょっと寂しい。

 関内川を挟んだ南側には白水岳へ続く尾根が見えるはずだか、ずっとガスで覆われていた。


 下って行ったら、登って来る人がいて驚く。まさか、この山で人と会うなんて考えてもいなかった。
なんと、昨年岩部岳とエガミ山に一緒に登った「道南登山単独行」のjyunさんだった。
彼は別ルートでこのコース情報を得ていたようだ。
しかし、スタート地点は違ったので、244ピークでこの道に出るまでは藪こぎだったそうだ。

7:55スタート、登山2時間、下山2時間(山菜採取)、ゴール12:10。
山の標高は432mだが、アップダウンが大きく、往復での獲得標高差は、その2倍くらいはあったのでは?
 

◎帰路、乙部の滝瀬海岸のシラフラとクグリ岩へ

 SHOさんが、まだ見たことがないので、案内した。


シラフラ


クグリ岩
このシラフラとクグリ岩の詳しい記録は、下記でどうぞ!
https://blog.goo.ne.jp/sakag8/d/20170724




今日の収穫物


左はギョウジャニンニク茎の卵合え、中はタラの芽とウドの芽の天ぷら、右はギョウジャニンニク茎のめんみ漬け


詳しい山行記録は下記でどうぞ!
http://sakag.web.fc2.com(アップ完了)
 

松前花見ドライブ~花も団子も大満足~

2018年05月04日 | 花・紅葉だより

松前城と手前の赤い桜は南殿(ナデン)、白い桜は雨宿(アマヤドリ)

 例年、妻の休みのこの時期は松前半島ぐるりドライブが多い。昨年は松前公園には寄らなかったので、今回のメインは、松前公園で花見と、レストラン矢野の「松前海苔だんだん」。

 まずは、お決まりの当別トラピストでソフトクリームを食べて、木古内町サラキ岬のチューリップ公園へ。薬師山のシバザクラは、あまり咲いていなかったのでパス。


福島町の吉岡漁港の、4/27に除幕されたばかりの「伊能忠敬北海道測量開始記念公園」に寄る。

 「大日本沿海輿地全図」を作成した伊能の蝦夷地測量は福島町吉岡から始まったとする記録が残っており、伊能の功績を後世に伝えるため、町は記念公園と銅像整備を計画。2016年度に伊能忠敬北海道測量記念碑建設基金を創設し、全国から約1100万円の寄付を集めた。

 松前のレストラン矢野で昼食を食べるつもりで寄ったが、混んでいたので、公園を廻ってから食べることにして、駐車場に車を置いたまま、天神坂入口から公園へ。


 天神坂の上に生えている「夫婦桜」~夫が染井吉野(左)で妻が南殿(ナデン)(右)


光善寺境内に生育している「血脈桜」(ケチミャクザクラ)

 品種は「松前早咲(マツマエハヤザキ)」という早咲きの八重桜。樹齢は200年以上または280年以上といわれ、北海道有数のサクラの名木として評価され、1973年(昭和48年)に北海道指定記念樹木に選定されている。このサクラには桜の精と「血脈」証文にまつわる伝説があり、「血脈ザクラ」という名称はその伝説にちなんだものである


八重咲き枝垂桜


この時期一番多く咲いているのは、中咲きの南殿(ナデン)


ほのかなピンクが可憐な雨宿(アマヤドリ)


色合いは南殿に似ているが、花弁の数が多い糸括(イトククリ)

このほかに、松前で生まれた「松前育成品種」のいろいろな花が咲いている。その中から2種類を。

花都


松前紅紫


龍光院の境内に咲く、四国でたくさん目にしてきた白花タンポポ。北海道ではここだけ。


金子 鴎亭記念「北鴎碑林」


 今までこちら方向を歩いたことがなかったので、気付かなかったが、平成20年、松前公園内に金子鴎亭先生の生誕100年を記念して。鴎亭先生の石碑13基、先生の仲間や門人であり、 著名な書家の石碑71基の計84基の碑林が完成したそうだ。
北海道の「北」と鴎亭先生の「鴎」をとり、それに数多くの石碑を碑林と称することから、「北鴎碑林(ほくおうひりん)」と名付けられた。平成25年には、新たに著名な書家の石碑36基を増設し、計120基となり、国内最大級の碑林と云えるものだそうだ。


松前神社の前から繰り出した神輿

広い公園の中をぐるっと回って、遅い昼食を摂るために、レストラン矢野へ

矢野旅館に併設のレストラン矢野


今回のお目当てだった「松前岩海苔だんだん」(1350円)
手摘みした松前の天然岩海苔をびっしりと2段重ねに敷いた海苔弁当。
それに、自家製の松前漬け、茎わかめの小鉢、ふのりの味噌汁と山菜の漬物。
この岩海苔、以前松前の道の駅で買ったことがあるが、5枚で3000円もした。
しかし、この岩海苔は臭みがなく、厚くて歯ごたえがあり、最高に美味しい海苔である。
この海苔弁当も、ボリュームがあり、値段は高いが、その値に十分応える大満足の美味しさだった。


にしんそば(1000円)も2人で食べた。


 帰りは、昨年のお目当てだった松前町江良の「中山ケンタッキー」の手羽先狙いで、江差廻りで帰ったが、公園を出てまもなく雨中ドライブになった。

夕食のテーブルに上がった「中山ケンタッキー」の手羽先の唐揚げ(1個60円)

北斗市ライトアップ桜回廊

2018年05月03日 | 花・紅葉だより
 朝から雨が降っていたが、夕方には上がったので、夕食後に北斗市の桜回廊のライトアップを観に行ってきた。

◎法亀寺のシダレザクラ
推定樹齢300年、高さはおよそ15メートル。道内では最大と言われている。





◎大野川沿いの桜並木
 昭和34年に皇太子殿下のご成婚を記念して植樹された。







◎戸切地陣屋跡の桜並木
旧松前藩の戸切地陣屋跡には、約800mにわたり約400本のソメイヨシノの並木がある。
桜は日露戦争の勝利を記念して植えられたといわれている。










蔦屋書店での講演の打ち合わせ等

2018年05月02日 | 日常生活・つぶやき

会場となる2Fステージ前(画像撮影と掲載は蔦屋書店の許可済み)

 5/12(土)にお願いされている蔦屋書店での登山の講演会の、プレゼンの機器の扱い方等の打ち合わせに行ってきた。

 実は、自分の古いPowerPoint 2000で作成したプレゼンが、向こうの最新の機器に合うかということと、当日の参加人数への会場の対応が心配だったからである。

 プレゼンはUSBメモリーに入れて持参するだけで、いとも簡単にスクリーンに映し出され、操作もスムーズにできて、安心した。

 また、会場は、十分な広さがあり、椅子を60脚用意して下さるそうだ。それ以外は立ち席になるので、できるだけ早めにいらしていただきたい。これまでの最高人数は200人とのことなので、収容人数の心配は解消できた。

 なお、講演会の内容は、蔦屋書店の「イベント案内」の下記に詳しく掲載されているので、ご参照いただきたい。
 http://www.hakodate-t.com/event/19772/

 また、近日中の北海道新聞夕刊の「みなみ風」にも、掲載されることになっている。

 なお、対応に当たってくださる書籍部門の責任者・福島様は、こちらの四国遍路のブログもご覧になっていて、「四国遍路の講演もぜひ!」と、すでに仮押さえしておいたという、5/26(土)の依頼も引きうけてしまった。