江戸糸あやつり人形結城座×ベトナム青年劇場 日越国際協働制作『野鴨中毒』ハイフォン・オペラハウス公演、まもなく開幕である。
ハイフォンは、ハノイから百キロの港町。ベトナム北部第二の都市、日本で言えば横浜か神戸か。名古屋っぽいと言う人もいる。
フランスの植民地だった時代にはヨーロッパとの窓口であり、今も港町として、造船業でも流通でも栄えている。市場界隈は延々と続く露店も凄い。店というか、見える場所には笊や籠に物を載せて並べているだけだったりするのが、ほとんど。
今朝は明かりづくりの朝9時の小屋入り以前に、五時台に早起きして(目が醒めてしまうのだ)、ドックや船着き場、水上生活者のエリア、市場に至る水辺を回ってみた。物書きの端くれとしては、半月の演劇漬けの日々の中に、そういう時間も一度くらいはあっていいだろう。と言いつつ、まだ書けぬ次回作の構想ばかりが頭の中をぐるぐる巡るのだが!!
水辺の風景は、やはり川を辿って海に至るルートをよく走った少年時代を思い出してしまう。
ハイフォン・オペラハウス劇場は、街のど真ん中。
100年以上前に建てられた、歴史的建造物。フランスから持ち込まれた内装で、パリ・オペラ座の一回り小さい版のようである。客席天井には、シャガールじゃないが、絵画とシャンデリア。
そうした空間との馴染みに、時間をかけすぎず、場当たり終了。いろいろ思いがけぬことも起きるが、しっかりしたチーム。ちゃくちゃくと課題を片付ける。
ただいま開場。後は開演を待つのみ。
物心ついたときに「ベトナム」という場所については、「ベトナム戦争」という概念を通して知ることばかりだった。
今こうして、その、アメリカと闘った「北ベトナム」の地で、演劇人たちと協働している。こういう日が来ることを十代の私は想像していなかったはずである。
過去からものを考えることもできるが、今からまた新たに別な枠組みで考えればいいとという自由もある。当たり前のことだが、そんなことを思う。
…………
原作:イプセン
脚本・演出:坂手洋二
人形美術・衣裳:寺門孝之
音楽・生演奏:太田惠資
出演:十二代目結城孫三郎、レ・カイン、グエン・タイン・ビン(ベトナム青年劇場) ほか
舞台美術:島次郎
照明:齋藤茂男
音響:島猛
舞台監督:森下紀彦
<ベトナム青年劇場スタッフ>
Dang Minh Tuan(舞台美術・舞台監督)
Nguyen Anh Tuan(音響)
ハイフォンは、ハノイから百キロの港町。ベトナム北部第二の都市、日本で言えば横浜か神戸か。名古屋っぽいと言う人もいる。
フランスの植民地だった時代にはヨーロッパとの窓口であり、今も港町として、造船業でも流通でも栄えている。市場界隈は延々と続く露店も凄い。店というか、見える場所には笊や籠に物を載せて並べているだけだったりするのが、ほとんど。
今朝は明かりづくりの朝9時の小屋入り以前に、五時台に早起きして(目が醒めてしまうのだ)、ドックや船着き場、水上生活者のエリア、市場に至る水辺を回ってみた。物書きの端くれとしては、半月の演劇漬けの日々の中に、そういう時間も一度くらいはあっていいだろう。と言いつつ、まだ書けぬ次回作の構想ばかりが頭の中をぐるぐる巡るのだが!!
水辺の風景は、やはり川を辿って海に至るルートをよく走った少年時代を思い出してしまう。
ハイフォン・オペラハウス劇場は、街のど真ん中。
100年以上前に建てられた、歴史的建造物。フランスから持ち込まれた内装で、パリ・オペラ座の一回り小さい版のようである。客席天井には、シャガールじゃないが、絵画とシャンデリア。
そうした空間との馴染みに、時間をかけすぎず、場当たり終了。いろいろ思いがけぬことも起きるが、しっかりしたチーム。ちゃくちゃくと課題を片付ける。
ただいま開場。後は開演を待つのみ。
物心ついたときに「ベトナム」という場所については、「ベトナム戦争」という概念を通して知ることばかりだった。
今こうして、その、アメリカと闘った「北ベトナム」の地で、演劇人たちと協働している。こういう日が来ることを十代の私は想像していなかったはずである。
過去からものを考えることもできるが、今からまた新たに別な枠組みで考えればいいとという自由もある。当たり前のことだが、そんなことを思う。
…………
原作:イプセン
脚本・演出:坂手洋二
人形美術・衣裳:寺門孝之
音楽・生演奏:太田惠資
出演:十二代目結城孫三郎、レ・カイン、グエン・タイン・ビン(ベトナム青年劇場) ほか
舞台美術:島次郎
照明:齋藤茂男
音響:島猛
舞台監督:森下紀彦
<ベトナム青年劇場スタッフ>
Dang Minh Tuan(舞台美術・舞台監督)
Nguyen Anh Tuan(音響)