長崎琴遊び

長崎でのお琴の活動や、普段の生活を気が向くままに更新しています。

ひとひらの桜によせて

2015年11月05日 | 楽曲・CD紹介

たまたまですが、今年の春に大阪で演奏され
youtubeにUPされているのを見つけました。
https://www.youtube.com/watch?v=-1Qvo9HVCcA

この曲は、夫の追悼の意味も込めて、私が最初に水野先生に
委嘱して作曲してもらった曲です。

初演が2003年11月チトセピアホール、(尺八 坂田先生)
2004年5月オペラシティリサイタルホール(尺八 田辺先生)
そして3度目に2005年1月にカナリーホール(尺八 田辺先生)
で演奏して以来しまっているのですが、沢山の方に気に入ってもらって
色んな場所で演奏して下さっていることを聞き、嬉しく思っています。

歌の曲でお願いをしたのですが、歌は叶わなかった曲です。
後になって、先生が「黒川はこの曲気に入らないかもしらないけど
一生懸命作ったんだ・・・」そんな風に言われた。
私は「先生、気に入らないなんて思っていません、私はこの曲と
心中したいくらいです」
先生~絶句!
涙無くては弾けない曲でした~娘達といつか弾けたらと、思います。
もう少しで14回目の夫の命日がきます。

楽譜 解説より
2003年 1月 作曲      黒川公子 委嘱

委嘱者の友人である歌人の歌集より 桜の歌を一首選んで、
そのイメージを音に択
して一気に書き上げた作品である。
桜が舞い散る華やかさ、そして散りゆくさみしさを現代的な
感覚で表現したものであ
る。
曲中、『さくらさくら』の旋律を織り込み、日本的な情感を高めている。

  ~はるかなる君の胸へと飛んでいけ
                桜ひとひら春風に乗り~

           『二十歳の頃の我に向かいて』 佐藤彰子歌集より

コメント
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