

(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成29年 第12回但馬検定(1級)問題より
【79】岩津ねぎは根深ねぎと葉ねぎの兼用種であり、柔白部分から葉先部分ま
で食べられるのが特徴です。何というねぎの改良種といわれているでしょうか。
フレッシュさとうの野菜売り場にも「岩津ねぎ」は置いてありました。朝来市の特
産品として栽培されている「岩津ねぎ」は、今では全国に出荷されるブランド野菜
として有名なのです。
江戸時代、生野銀山に働く労働者へ貴重な冬野菜を供給するため、生野代官所
は支配下の農民に栽培を奨励します。時の代官所の係員が京都に出向いた際に、
京都の九条ネギの種子を持ち帰ったのが始まりと言われています。
朝来市岩津地区で多く栽培されている、白い部分も葉の部分も食べられるとても
美味しいネギが「岩津ねぎ」なのです。どのねぎの改良種かと言いますと、もちろ
ん京都から持ち帰った「九条ネギ」だったのです。答は 【九条ネギ】 です。
『どくだみ』
昔ね、どこのおうちの裏庭の少しジメジメとしたところに、「どくだみ」って草が
生えてたの。「どくだみ」は匂うととても臭い植物で、何ともきつい感じの草だった
の。きつい筈なんよ、とても匂いがきついだけあって、薬草としての効能はとっても
あったそうだよ。「どくだみ」を採ってよく洗ったあと乾燥するの。乾燥したものを
「どくだみ茶」として飲んだんよ。弱った胃腸にとても良いと、食あたりなんかにも
解毒に良いとかで、よく「どくだみ茶」を飲んだんよ。
そうそう、学校の夏休みの宿題で「げんのしょうこ」を採っての提出があったのだけ
れど、「どくだみ」も提出してもよかったの。「どくだみ」の方が価値があったかな、
少なくても「どくだみ」の方が褒められたかな。夏の蒸し暑い日陰のジメジメしたと
ころで、臭い臭い「どくだみ」採りもしたんだよ、頑張って。