江戸期の舟運

2018年03月24日 | 但馬の交通
        東京千代田区 皇居二重橋


(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(3級)問題より

【17】1753 年(宝暦3 年)円山川と市川を結んで、播磨や大坂(大阪)へ荷
を運ぶことを始めましたが、そのことを何というでしょうか。

(a)山廻り通船   (b)近廻り通船   (c)川廻り通船    (d)馬車廻り通船


 
 江戸中期、産業の発達とともに但馬沿岸には北前船の出入りが活発になります。

但馬では、北前船のことを廻船と呼んでいました。大型の船で鳥取藩の廻米(かい

まい)を輸送するものや、中、小型の廻船で各港を回ったり円山川を上り下りする

ものもあらわれました。

宝暦3年(1753)には、円山川と市川を結んで播磨や大坂(大阪)へ荷を運ぶ廻

船業者もあらわれます。日本海から瀬戸内海を通る遠い航路よりも内陸を横断する

ルートです。但馬の港から小廻船で円山川を上り、途中陸路で生野峠を越えます。

そして、市川を下る廻船に乗せ換えられた荷物は播磨や大阪湾から浪華の港に行き

来します。円山川と市川を結ぶ運送を「近回り通船」と言いました。答は(b)の

近廻り通船となりますね。


『な~あ』

 ミオちゃんは、母ちゃんに「な~あ、な~あ」っておねだりする時に使うね。

「な~あ」って言葉は、人に呼び掛ける時に使うね。但馬の方言では「な~あ」は、

話しかけて「~ですね」と締めくくるときに使うんよ。

例えば「ミオちゃん、春になっていろいろ花が咲いたね。この花ごっついきれ~だ

な~あ」なんて話すね。そうしたらミオちゃんは「そうだな~あ」って応えるね。

但馬の人は「何々だな~あ」、「そうだな~あ」と「な~あ」を付けて相づち打つ

んだよ。

ミオちゃんの使っている母ちゃんにおねだりする時の「な~あ、な~あ」とよく似

てる「~な~あ」は、「~ですね~」と言葉を念押しするように使うんだよ。但馬

弁てなかなか優しく面白い言葉だね。