綾部市 綾部梅林うめ祭り
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(3級)問題より
【21】北但大震災が起きたのは、今から約何年前でしょうか。
(a)約30年前 (b)約60年前 (c)約90年前 (d)約120年前
誰でも知ってる関東大震災は、大正12年9月1日に起きています。その翌々
年の大正14年(1925)5月23日に、城崎の町のすぐ先の気比の海岸沖を震源
とする北但大震災が起きています。関東も北但も、どちらも午前11時台の台所
に火がある時間帯、揺れによる倒壊はもちろん火災による被害がとても甚大でした。
当時の城崎温泉街は全てといっていいほど焼失し、木造の城崎駅も倒壊してしま
いました。翌年5月21日には、鉄筋コンクリート造りの新駅舎が完成します。
豊岡市街も甚大な被害が出ました。豊岡市の駅通に立ち並ぶ昭和初期に建った近代
的な震災復興建築物群です。城崎駅もそう呼ばれています。
北但大震災は大正14年(1925)です。現在から約90年前のことです。答えは(c)
約90年前ですね。
『機関車』
ケンちゃんケンちゃん、ケンちゃんは乗り物図鑑大好きだね。新幹線の名前
「はやぶさ」とか「こまち」だとかよく知ってるね。じいちゃんが子供の頃は、
もちろん新幹線なんかなかったんよ。国府駅を通過する列車は、電車でもない
気動車でもないもっともっと昔の機関車だったの。モクモクと煙を吐き出す
「蒸気機関車」なんよ。その蒸気機関車の思い出言うよ。
一つはね、ボワ~~っと汽笛を鳴らして煙を出して走る、蒸気機関車のばい煙
のことなんよ。ばい煙といってもケンちゃんは分からんかな。モクモクと後ろ
に流れる煙と一緒に、小さな石炭の燃えカスがそこら中に飛ぶんよ。じいちゃ
んちは土手になった線路の向こうに田んぼがあったの。その田んぼに行く時、
ガード下をくぐるとちょうど機関車が走って来て、運悪くボワ~っと煙と蒸気
を吹き出すの。パラパラパラとばい煙のカスが飛び散るんよ。
それから高校で汽車通学になった時も、デッキにはみ出て乗っている体に、ピ
チピチと顔に当たるほどにばい煙の石炭の燃えカスが飛んでくるの。蒸気機関
車しかなかったからこんなもんと思っていたけど、ピチピチパチパチ飛んでく
るばい煙には参ったね。
それからもう一つ。その田んぼで農作業をしている時、豊岡からの上りの機関
車が汽笛を鳴らして国府駅を通過するんよ。「あっ、11時55分だ。昼にな
ったわ」と、列車の音で時間が分かったの。どこの田んぼのお百姓さんも、上
りの列車で「ああ昼(正午のこと)だわ」、江原からやってくる下りの列車で
「もうそろそろ5時だわ、終(しま)わんと」と、走る蒸気機関車は時計代わり
にしてたんよ。じいちゃんの子供のころは、蒸気機関車が「バワ~」と蒸気と
煙を吹き出しながら、国府の駅を通過してたんよ。
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成28年 第11回但馬検定(3級)問題より
【21】北但大震災が起きたのは、今から約何年前でしょうか。
(a)約30年前 (b)約60年前 (c)約90年前 (d)約120年前
誰でも知ってる関東大震災は、大正12年9月1日に起きています。その翌々
年の大正14年(1925)5月23日に、城崎の町のすぐ先の気比の海岸沖を震源
とする北但大震災が起きています。関東も北但も、どちらも午前11時台の台所
に火がある時間帯、揺れによる倒壊はもちろん火災による被害がとても甚大でした。
当時の城崎温泉街は全てといっていいほど焼失し、木造の城崎駅も倒壊してしま
いました。翌年5月21日には、鉄筋コンクリート造りの新駅舎が完成します。
豊岡市街も甚大な被害が出ました。豊岡市の駅通に立ち並ぶ昭和初期に建った近代
的な震災復興建築物群です。城崎駅もそう呼ばれています。
北但大震災は大正14年(1925)です。現在から約90年前のことです。答えは(c)
約90年前ですね。
『機関車』
ケンちゃんケンちゃん、ケンちゃんは乗り物図鑑大好きだね。新幹線の名前
「はやぶさ」とか「こまち」だとかよく知ってるね。じいちゃんが子供の頃は、
もちろん新幹線なんかなかったんよ。国府駅を通過する列車は、電車でもない
気動車でもないもっともっと昔の機関車だったの。モクモクと煙を吐き出す
「蒸気機関車」なんよ。その蒸気機関車の思い出言うよ。
一つはね、ボワ~~っと汽笛を鳴らして煙を出して走る、蒸気機関車のばい煙
のことなんよ。ばい煙といってもケンちゃんは分からんかな。モクモクと後ろ
に流れる煙と一緒に、小さな石炭の燃えカスがそこら中に飛ぶんよ。じいちゃ
んちは土手になった線路の向こうに田んぼがあったの。その田んぼに行く時、
ガード下をくぐるとちょうど機関車が走って来て、運悪くボワ~っと煙と蒸気
を吹き出すの。パラパラパラとばい煙のカスが飛び散るんよ。
それから高校で汽車通学になった時も、デッキにはみ出て乗っている体に、ピ
チピチと顔に当たるほどにばい煙の石炭の燃えカスが飛んでくるの。蒸気機関
車しかなかったからこんなもんと思っていたけど、ピチピチパチパチ飛んでく
るばい煙には参ったね。
それからもう一つ。その田んぼで農作業をしている時、豊岡からの上りの機関
車が汽笛を鳴らして国府駅を通過するんよ。「あっ、11時55分だ。昼にな
ったわ」と、列車の音で時間が分かったの。どこの田んぼのお百姓さんも、上
りの列車で「ああ昼(正午のこと)だわ」、江原からやってくる下りの列車で
「もうそろそろ5時だわ、終(しま)わんと」と、走る蒸気機関車は時計代わり
にしてたんよ。じいちゃんの子供のころは、蒸気機関車が「バワ~」と蒸気と
煙を吹き出しながら、国府の駅を通過してたんよ。