ジュゴン掲示板

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ちゃんぷるニュースVol.31発行しました

2007年03月09日 | ジュゴンブログ
3月6日にちゃんぷるニュースVol.31を発行しました。

今回のCONTENTSは
●1 巻頭言(海勢頭代表)
●2 アセス急ぐ防衛省/アセスの流れ
●3 サポーター交流会報告
●4 ジュゴンイラスト大募集
●5「じゅごんの里からのメッセージ」報告
●6 じゅごんの部屋/ダイビングフェスタ
●7 生物多様性シンポ/沖縄の食と生活⑥
●8 INFORMATION

7面の「沖縄の食と生活」は管理栄養士の方に季節にあわせて
書いていただき、連載しています。今回は「浜下りとアーサ」。
浜下りの様子が目に浮かび、アーサ料理を食べたくなりますよ。
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  「浜下りとアーサ」
 この間、ミーニシが吹いたと思ったら今年は暖冬で、あっという間に
春の訪れを感じる。ヤンバルの山々は新緑に彩られ、イタジイの輝くよ
うな緑は目に眩しい。そんな春の訪れと共に、待ち望まれるのが浜下り
である。
 浜下りは不本意なままアカマタの子を身ごもった女性が、白砂を踏む
ことによって、不浄の子を流し身を清めたという古い民話に基づくもの
である。本土の桃の節句と同じ、旧暦3月3日に行われる女性の祀りであ
り、女性は重詰めのご馳走を携え、海に行き砂を踏み海水で身を清め健
康祈願をしたという。重詰めの中身は赤く染めたおにぎりやよもぎ餅、
3月菓子(サンガチグァーシといい、サーターアンダギーと同じだが、形
が拍子木状で3本の切れ目を入れ揚げてある)という揚げ菓子まで入って
いたという。大潮にあたるこの日、浜下りも人々がこぞって潮干狩りに
出かけるというふうに変わってきた。
 この頃、海に囲まれた沖縄は海岸線の至る所にアーサが自生する。この
アーサ採りが春の風物詩としてマスコミなどで報道されるが、一部の人た
ちがアーサ採りをするくらいであり、一般的には店頭で求めることが多く、
そのほとんどが養殖や輸入物である。磯の香りのするアーサ汁は家庭料理
として定着、その他天ぷらなどにも使われている。栄養的にはさほどめぼ
しい成分は無いが、香ばしい磯の風味は捨てがたいものである。アーサと
シラス干し、いり胡麻のまぜご飯は、緑と白の彩りも良く、簡単で季節感
もある一品、ぜひ作ってみることを薦める。そして、採る人のいないアー
サを、自分で採ってみるのもいいのではないだろうか?アーサの香ばしさ
とそれを育む海の豊かさ、素晴らしさを感じ、味わえるのではないだろうか。
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