ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

第2回じゅごんの里ツアー 3日目(7/8)

2007年07月17日 | 活動報告
7月8日(日)
昨日より更によく晴れています。

8時に浜に集合。
先ず大掃除をしながら、ウミガメの足跡を探しましたが、
残念ながら見つかりませんでした。
今年の産卵はまだかな。


ペットボトルやプラスチック系のごみがいっぱいあって


ゴミ袋がすぐにいっぱいになりました。


男の子と子犬のラッキーもお手伝い。


浜には小さな流れがあって、以前この近くに住んでいたひとたちは、
この流れを飲料水や生活水として使っていたそうですが、
今は緑色の藻が繁茂しています。

でも海はとてもきれいです。

掃除のあと色々なお話をしていただきました。
このあたりには以前よく、うらんだ人=オランダ人(西洋人の事だと思います)が
流れ着いて、その人たちのお墓があるそうです。それから誰も近寄れないような
崖の上に“高墓(たかばか)”という墓があるそうです。崖の下の海に、
大きな岩がいくつも転がっているので、地形の変化があったと思われるそうです。

そして、カップルのジュゴンのことを聞きました。
ちょうどこの海の向こう、手の届くような近くをジュゴンが泳いでいったのです。


こちらは瀬嵩の浜。
ウミガメの来る浜から帰ってきてから、久志小学校のイベントを
のぞきに行きました。
子どもも保護者も、みんな一緒に、浜の掃除をしたあと、
浜にテントをたてて、カヌーにのったりして、楽しそうに遊んでいます。


このあと、シャコガイの放流をするということでした。
これは1cmぐらいのシャコガイの稚貝です。
子どもたちの手で、シャコガイをいろんな深さのところに
放流するのですが、実はシャコガイは浅いところでは育たないそうです。
琢磨さんは「人間が手を加えて育てても、生き残るとは限らない。
生物は自分にあった環境で生きていくのだから、生物を守ろうと
思ったら環境を守らなければいけない。それを知ってもらうための
放流です」とおっしゃっていました。


私たちは、時間がなくて一緒に放流することができませんでしたが、
地域の素敵な取り組みと、子どもたちの楽しそうな笑顔に、こちらも
うれしい気持ちを抱きつつ、琢磨さんと瀬嵩の浜にさよならをしました。

次に向かったのは辺野古。

昨年訪れたときは、座り込みテントもなく静かでしたが、
今年は、また大変な状況です。
ただ、この日は那覇防衛施設局の船が出なかったので
座り込みの皆さんも少しほっとしたご様子でした。


環境破壊の事前調査はぜひともやめさせましょう。


座り込みテントの前の干潟。
満潮でコメツキガニなどは、ほとんど姿を見せませんでしたが、
子どもたちが何人か遊んでいました。

私たちが帰ってから二日後ぐらいに、台風対策で調査機器は撤去されました。
防衛施設局は、また調査機器の設置をしてくるでしょうが、これから
沖縄は台風シーズンです。台風が来るたびに機器は撤去しなければ
なりません。ここで調査をするのは、とても大変なことです。
きちんとしたデータをとるには、何年もかかるはずです。
いい加減な、環境破壊の事前調査をやめて、「ジュゴンを守るアセスを」
の思いは益々強くなりました。

ZAN

辺野古大浦湾NGO会議ゆんたく集会

2007年07月17日 | 活動報告


 7月15日、台風が過ぎ去った後の那覇市内にある沖縄大学でゆんたく集会がありました。主催はWWFジャパン、日本自然保護協会、ジュゴン保護キャンペーンセンター、ジュゴン保護基金委員会、ジュゴンネットワーク沖縄、北限のジュゴンを見守る会、沖縄リーフチェック研究会、市民アセスなご,じゅごんの里の9団体。

 辺野古沖での事前調査が強引に進められるなかで、防衛省の事前調査は環境を破壊するものであることを科学的に広くアピールするために持たれました。辺野古大浦湾NGO会議はそのためにつくられた団体です。

 報告の概要は翌日16日の沖縄タイムス、琉球新報朝刊に取り上げられています。「事前調査は非科学的」/辺野古・大浦湾NGO会議
ジュゴン保護キャンペーンセンターも2010年を国際ジュゴン年にのキャンペーン運動の意義と方向について報告提案しました。次号のニュースで報告します。

 

 上の写真は、会場内に掲示されたバナーです。すでに7枚目の作成に入っています。これらのバナーを来年08年10月5日からスペインのバルセロナで開かれる国際自然保護連合(IUCN)第4回世界自然保護会議に持ち込む予定です。07年は国際イルカ年、08年は国際サンゴ礁年、そして、10年が国連生物多様性年です。その締約国会議が日本で開催されます。ジュゴンなど絶滅危惧種の保護計画を打ち出してこそ、日本政府は国連生物多様性年の締約国会議の開催国として責任が果たせるというものです。

 

 ゆんたく集会の最後に海勢頭豊SDCC共同代表と海勢頭愛さん、島田路沙さんがジュゴンの歌、ザンの海を熱唱しました。ジュゴンの歌は2004年タイのバンコクで開かれたIUCN第3回世界会議の場で披露された曲です。またザンの海は2000年ヨルダンのアンマンで開かれたIUCN第2回世界自然保護会議に向けて作曲されました。2008年の第4回世界自然保護会議に向けての新たなジュゴンの曲がジュゴン保護運動を担う人々から待ち望まれています。

 ジュゴンの保護者より