ジュゴン掲示板

ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)は日本では沖縄にのみ生息しているジュゴンを守るために活動をしています。

アルゼンチンアリ対策を抜きに、辺野古の埋めたてはあり得ない

2013年12月04日 | ジュゴンブログ
今日の琉球新報1面に「辺野古土砂採取先周辺に外来アリ」
沖縄県、防衛省、環境省にアルゼンチンアリ対策を求める記事が掲載されました。
沖縄県は辺野古・大浦湾の埋立承認を急ぐのではなく、
沖縄の生態系を守ることを求めています。

開会中の12月沖縄県県議会でもこの問題が議論される予定です


アルゼンチンアリ(環境省提供)

アルゼンチンアリについてSDCCが問題にした経過は
「侵略的外来種から沖縄を守れ」をご覧ください。

沖縄県に今週月曜日に環境省、防衛省交渉の報告をした際に、
「アルゼンチンアリの問題は沖縄の農家に与える影響は計り知れない。
厳しく対策すべきである」と提案しました。
今日、沖縄防衛局に出す第3次質問には
アルゼンチンアリについて質問するようです。

沖縄県土木建築部は公有水面埋め立て申請の内容審査において、
埋め立て土砂内の有害物質の審査を許可(承認)後にしようとしています。
「採取先が確定していないから」との理由からです。
許可(承認)後では、業者任せになります。
沖縄県のこのような無責任な姿勢を厳しく批判してきました。
このような姿勢では沖縄の素晴らしい生態系、
とりわけ海の生態系を守ることができないからです。

海の外来生物は76種が侵入し、37種は定着していると言われています。
詳しくは朝日新聞・環境のこちらをご覧ください。
海の外来生物、76種侵入 37種は定着、遅れる法規制

また、「海の外来生物―招かざる客と招いた客」でムラサキイガイが指摘されています。
水産物(アサリなど)への直接の被害としてサキグロタマツメタガイがあげられます。

これらの侵略的外来種は漁業者に大きな影響を与えます。
沖縄県や沖縄防衛省は沖縄県外から初めて大量の埋め立て土砂を購入するについては
環境省との連携がとりわけ重要になってきています。

ジュゴンが生活する豊かな海、
辺野古・大浦湾の海草藻場をどうぞ守ってください。

(付記)環境省「アルゼンチンアリ防除の手引き」(平成21年3月作成、同25年7月改定)

 ジュゴンの保護者