フィリピン報告のつづきです
3日目のアバカダで、子どもたちにジュゴンのお話をして
ダンスやゲームを一緒にして楽しい交流の時間を過ごした後
近くのイーストリバーサイド(貧困地域といわれている)に連れて行ってもらった
入り口で男の子が隣を歩いていた人の手を取っておでこにあてた
一瞬ドキッとした、物乞いかなと思った
あとで聴くと、それは年配の人を敬うというしぐさなのだと教えてもらった
ちょっと恥ずかしくなった
日本では薄れてしまったように思う年配の方々を敬うあたりまえのことが残っていると思った
誰かが「ひとの住むところじゃないね」と言った
私の心にグサッと突き刺さる、ここに暮らしている人たちがいるのはまぎれもない現実
ひとの家をのぞいているような居心地の悪さを感じながら通りを歩いていると
さっきアバカダで可愛いダンスを披露してくれた女の子がいた
「あっ」と声をかけて手をふると、バイクに乗ったお父さんとお母さんの間からにこっとしてくれた
なんだか少し心が軽くなった
リバーサイドの近くには大きな家もあった、それはゲートや柵で囲われていた
向こう側には高層ビルが並んでいた、外国資本らしい
貧困が問題なんじゃない
貧困をつくりだしている社会(世界)に問題があるのだ
途方もない格差を生み出しているのは何か
資本主義のもと、グローバルな市場経済が貧富の差をつくり、それまますます広がるばかり
この経済の在り方を変えたいけれど・・・
困難に思えるけれど、進まなくちゃね
一人ひとりがそこから離れること、地産地消とか、友産友消、地域通貨、自給自足いろいろあって
それらが多数になれば、きっと変わる
アバカダでは『どの子も 私の子』という理念で子どもたちを育まれています
すべての子どもたちの未来のために
できることを
E☆