(塩川港から大浦湾に埋め立て土砂を搬出する運搬船)
(参考)
ブログ6月12日「工事の再開を許さない!工事区域内のジュゴンの食み跡調査を行え」
第26回環境監視等委員会(5月15日)で、
3月にも5日間で23回、ジュゴンの鳴音が、工事施工区域内のK4地点で確認されていることが明らかにされました。
そして、
第26回委員会議事録が6月12日に公開されました。
第25回委員会で委員から「ジュゴンの好きなウミヒルモは水深10mより深いところにもあるから調査を」との意見には、
「大深度高機能無人探査機(ROV)による調査中で、食み跡らしき跡が発見された箇所を潜水調査員が目視観察する」(p29)と
不要不急の工事を進める一方、絶滅の危機にあるジュゴン調査は二の次にしています。
「大深度高機能無人探査機(ROV)」
そして、「K4地点付近の状況を詳細に把握するために、
4月21日より4隻体制で監視を実施している」(p29)と、
「調査」の名によるジュゴンを餌場から排除した「前科」を思い出してしまいます。
他の委員からは「K4地点の周辺の海底がどのようになっているのかを、もう少し詳細に調べたほうが」
「データーを回収する際にダイバーが潜るから、その機会に半径150mから200mのエリアの海底調査を」と
具体的な提案が出されました(p32)
しかし、事務局(沖縄防衛局)は「ROVの調査がまとまってから」
「潜水調査については検討する」と、
したくない姿勢がミエミエです。(p33)
2か月間にわたるジュゴンの必死の鳴声(K4地点で)と
ジュゴンを守れの国内外の世論が、
隠ぺい、ねつ造体質の安倍内閣、防衛省のウソを暴き始めています。
「個体Cが大浦湾内に回遊してくることも環境保全図書で予測評価している」(p33)との事務局の発言に、
驚いた委員から「個体Cは個体Bとともに古宇利島…を主たる生息場という前提で環境保全措置の助言を行った」
「ジュゴンが大浦湾の中を生息場としている可能性がある。引き続き注意を」(p34)と、
弁解とズッコケタ意見が出されました。
環境影響評価書(2012年12月補正)の「ジュゴンの生息場所及び移動範囲」(6章16ジュゴン)では、
「ジュゴンの出現状況の推移」(表6.16.1.45)の確認場所の分類が、
「古宇利島沖周辺」、「辺戸岬沖」、「嘉陽沖周辺」となっています。
個体Cが大浦湾で確認(H21,22年)されても、嘉陽沖周辺に分類されているのです。
ここに防衛省の隠ぺい、ねつ造体質が現れ、そこに環境監視等委員の驚きが出たようです。
*このねつ造資料が米国防総省が「ジュゴンには工事の影響がない」に「活用」されたのです。
(参考)
ブログ2月29日「ジュゴン訴訟控訴審(結審)に参加して~海を越えた連帯」
また、沖縄防衛局は自ら作成した環境保全措置すら守っていません。
「事後調査及び環境保全措置の内容」(第1回環境監視等委員会 H26年4月11日)では、
「工事中に実施する環境保全措置」の「工事時間の規制」(ジュゴン)では「海上工事は、日の出1時間から日没1時間前」(p18)、
「工事用船舶とジュゴン・ウミガメ類との衝突回避」では「見張りを励行するほか、衝突が避けられるような速度で航行する」(p22)、
「大浦湾の湾口域から施工区域に接近する場合は、施工区域に向かって直線的に進入する航路をとり…」(p22)などなど。
埋め立て土砂の運搬船の夜間航行など以ての外でしょう!!!
ジュゴンの保護者より