散歩絵 : spazierbilder

記憶箱の中身

実験報告

2007-05-15 16:59:02 | 製作記録
先週末3日間はオランダの小さなメッセに出展した。
今回は日本人の美術家でもある友人の大きな協力を得て実験的共同作業を展示してきた。
『しりとりプロジェクト』
しりとりなど珍しいものではないかもしれないが、その形跡を見ていると人とのつながり、言葉と絵の持つ力が少しずつ浮き上がってくる。
これは何か強烈なメッセージ性を持った仕事ではないが、鑑賞者に『きっかけ』を見つけてもらうことぐらいは出来ると思っている。
しりとりを絵やオブジェに転換し、展示は個個の作品を写真に撮り、それを線でつなげたものだ。
行為の経過を見せることが主旨なのでオリジナルではなしに写真を使った。
今回は日本語で作業したので、もちろん日本語を解する人意外は物と物の間のつながりは見えない。それにもかかわらず鑑賞者達はそこにロジックを見つけようと必死になるのが面白い。何か見つけて報告してくれるのが面白い。
それはこの実験のポイントでもある。
次にはドイツ人の作家と同じ作業を続けて見たいと考えている。すると又違ったストラクチャーが現われて来る筈なので、楽しみにしている。
また、大勢を巻き込んで、ある言葉から派生するものをまとめてゆく別のヴァリエーションを幾つか考えている。
とにかく多くの人はそれぞれに楽しんでくれたようで、それは私たちの意図するところだった。