１９年ぶりに記録が更新

日本女子マラソンが１９年ぶりに記録が更新された。
大阪国際女子マラソンで、前田穂南（天満屋）が日本記録の
２時間１８分５９秒をマークした。レースから一夜明けた１月
２９日、大阪市内で記者会見に臨んだ。
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「力を出し切り、最後まで粘り切れた」と充実の表情で振り返
った。快挙を後押ししたのが、カーボンプレート内臓の厚底プ
レートだ。前田はこれまで対応に苦慮してきたが「ようやく自
分の間隔で走れるようになった」と言い、中間点過ぎにペース
メーカーを置き去りにする驚異的な走りを見せた。
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３年前の東京五輪を含め、元々は「薄底シュース」を愛用して
きた。足底の繊細な設置感覚にこだわり、「足の指で（地面を）
つかみ、かいて走る」イメージで走るには、薄底が薄い方が適
していたからだ。
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３３位で終わった東京五輪後、高速化が進む世界に追いつくた
め、厚底を本格的に試すようになった。当初は「靴を脱いで走
りたいくらい合わない感じ」と戸惑ったが、足裏全体で地面を
捉える感覚に切り替えると、次第になじんできた。
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東京五輪後はけがに苦しみ、つらい時期だった。月間走行距離
は１０００キロに達し、前記録保持者の野口みずきさんがこな
した練習を参考に、メニューも消化した。特記すべきは、全国
高校駅伝で３年間補欠に回され都往路を走ることができなかっ
た「そのことがバネになった」と前田の母親は振り返った。
悔しさを乗り越えた時期が今の前田を支えたのだろう。





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