海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

LighatPix Labsの小型ストロボはとても良い

2023-01-16 | 使える中国製カメラ機材

 

FlashQ M20と小型LEDライト

 

「LighatPix Labs」のFlashQ M20を作った香港の会社を褒める。このストロボは光量がGN20という低光量のストロボで、ラジオスレーブが内蔵されているのでカメラから離して同調する事が出来る。ストロボ発行部の下に位置するLEDライトはオマケのようなもで、無いよりあった方が良いレベルだが色温度も変えられる。

これら小型LED(左上)と小型ストロボの私の使い方は、メインライトとして使うのではなく、今ある光をメインに補助光として使うライティング機材だ。例えば現場の室内の光をメインとして、ストロボやLEDライトを弱目に使いシャドウ部を持ち上げる使い方。このストロボを使う時は、カメラから発光部を離し光量を落とし天井にバウンスしてシャドウ部を持ち上げる事も出来る。また、ストロボの発光部をディフューザーし人物の目にキャッチライトを入れる使い方など、工夫すれば色々と使えそう。今は外出を控えているので、自分の部屋の中で様々な状況を設定してテストしたが、このGN20のフル光量を使うのは稀で、1/4から1/16に落として使う事の方が多い。今のデジカメは感度を上げても問題ないので、これらは気軽にバックの中に入る大きさと重さは持っていて良かったと思う照明機材だ。私が買ったのは、M20でTTL調光出来るタイプだが、TTLは必要ないので一番シンプルなQ20IIで十分かもね。今ある光を利用し、さりげなくライティングするのが今の私のライティングだ。

☆日本のカメラ用周辺機器で使える機材が激減したのは、決定権を持っているメーカーの上層部が今のデジタル時代に追随出来てない事に尽きる。コロナ前の数年間、私が企画した商品を日本に紹介しても反応がイマイチだった。また、中国のストロボメーカー数社と協業しようとしたが、すべて途中で頓挫した経緯がある。それらの会社の老板(社長)は全員文革経験者で、理解してくれた会社は一社のみで文革未経験者。もう一つの理由は日本の"技適"取得料金が高過ぎる事。

☆この"LighatPix Labs"という会社は、"香港"の若手が集まって作った会社のようだ。この若手が集まって作った会社というのがイイね。ただ、私だったらこんなデザインにしないので一緒に開発したいなとも思っていてLighatPix Labsの将来に期待するが、すぐコピーされた物が出るんだよね。多分、深圳のあそこがやるだろうな。

☆ちょうど一年前の上海での感染者は5人だった→コレ

☆1月15日 朝起きたら雪が

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軽量三脚と雲台選び

2022-10-30 | 使える中国製カメラ機材

LEOFOTOのLS-224C +ライカ雲台FOOMI

 

日本でカメラマンとして仕事の撮影や作品もずっとZITZOの三脚を使ってきたし、今でもZITZOは最も信頼しているので、仕事の撮影であれば絶対に使う三脚だ。手元にある2本のZITZOの三脚も30年以上使っているが、今もトラブル無しで現役で使える優れもの。

私の年齢的な問題もあるが、カメラをミラーレスに変えて仕事以外で撮影する機材はなるべく小型で軽い方が良いので、昨年から様々な軽量三脚を使ってテストしてきた。そして、先月から使い始めた三脚は、中国製LEOFOTOのLS-224Cだ。上海では、まったく無名のブランドのようで、上海人のカメラ屋に聞いても誰も知らないし否定的な答えしか返って来ない。否定的なのは、中国人が中国製ブランドの三脚を誰も信用してないからだ。知り合いのカメラ屋曰く、1年か2年使うのなら安くて良いとの事。

今世紀に入って、BENROというブランドの三脚が安くて良いという事で有名になり、一時期爆発的に売れた時代があった。その後、全く同じデザインの三脚を複数の会社がコピーし一時期のフォトキナで、まったく同じデザインの三脚を複数の会社が展示し世界中から失笑を買った年のフォトキナがあった。12年前に私もそのブランドのカーボン三脚を2本買ったが、2年で元アシスタントの元へ予備機材として渡した。

昨年からベルボンのカーボン三脚ウルトレックUTC-53IIASを使っていた。この三脚の売りは、コンパクトに収納出来てワンタッチで足をロック出来るのが特徴。ただ、センターポール内蔵タイプの為、折り畳んでバックパックタイプのカメラバックに取り付けるとかさばる。私が普段使いで三脚を使う場合の全高は自分の胸くらいがメインなので、自分の目線までカメラアングルを上げる事は稀。という事で、新たに買った三脚は中国製のカーボン三脚LEOFOTOのLS-244C(脚のみ)と外付けセンターポール。この三脚の重量は脚のみで715gとびっくりするほど軽い。脚を全部伸ばしても意外としっかりしていて、ベルボンのUTC-53IIASと同等の安定感。そして、稀に自分の目線まで高さが欲しければ、100gのカーボン製センターポールを取り付ければ問題ない。この三脚にライカの雲台の中でも一番小さいFOOMIに載せ替えて、ハッセルのクイッククランプ(アルカスイス規格のクイックシューが嫌いなので)を装着しミラーレス専用に使っている。これで、総重量は1.1kg弱という軽さは助かる。それと、この三脚の良いところは、三脚部の取り付けネジが小ネジと大ネジ両方に対応できる事。これは、昔のライカの雲台の一部機種が採用していたもので、これはとても便利。

一眼レフカメラや中大判カメラ(フィルムカメラ)が姿を消し、カメラはミラーレスが主流になった今、その周辺機材も大きく変化した。今、カメラ以外の周辺機材で日本製品に元気がないし、今後もまったく期待出来ないのはなぜか。日本のカメラ周辺機器メーカーの考え方が古くて、時代に追従してないのが大きな理由かもね。

☆LEOFOTOブランドの製品は、まだ使い始めたばかりなので耐久性は未知数だが、おそらく問題ないと思うのが素直な感想。カメラに手ぶれ補正が標準装備になっている昨今なので、通常三脚は必要ないという人の声も理解できるけど、旅などでの撮影内容によっては持って来て良かったと思う時も必ずある。この1kg前後の三脚は、そんな人にもお勧めかな。今のところね。

☆このLS-224C +ライカの小型雲台FOOMIにGFX50SIIを取り付けて1/15秒のスローシャッターを切る時に、あえてカメラを軽く叩いて振動を与えて撮影したが、カメラ内蔵のスタビが効果を発揮しブレはなかった。凄いねぇ、今のカメラは。

☆カメラと雲台の間に使うクイックシューは、ハッセルか梅本のクイックシュウーが一番良いと私は思っている。今はアルカスイス方式がスタンダードになってしまったが、私にはこの良さが理解できない。ただ、梅本製はもう少しミラーレス用に小型軽量化出来るのではないかと思うのは私だけかなぁ。

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常時持ち歩いているLEDライト

2017-02-14 | 使える中国製カメラ機材

スマホ用LEDライトを二つ

 

私は常時デジカメを持ち歩いているのだが、もう一つバックの中にいつも入っている物にLEDライトがある。様々な超小形LEDライトを持っているが、これらを室内でメイン光源にしようとはまったく思ってなく、あくまでも室内の照明を生かしながら補助光として使っているので光量が少ないほうが良い。つまり、足りない部分を補う程度なので、暗い場所に直接当てるのではなく、光源の芯をあえてずらして光を当てている。仕上がった画像を見ても、LEDライトを使ったと誰も思わせないのがコツ。

また、このライトにティッシュなどでディフューズしキャッチライトの為だけに使う事もある。その目に映るキャッチライト位置により顔の表情がまったく違うから面白い。これは普段見る漫画の中に出てくる目のキャッチ部分と、その時のストーリーを関連付けてみれば納得できる。目は口ほどに物を言うからね。

こんな時は、軽く小さくコンパクトな小光量のLEDがお勧め。上の画像のLEDは、スマホ用なのでクリップが付いていて、それを二つクリップで挟んでいる。二種類の色温度のLEDが中に入っていて、その組み合わせで色温度も3種類に変えられ光量調整も出来る。重さは一個約50gなので常時バックの中に入れていても苦にならず、充電式バッテリー内蔵。日本だと宮崎の「よしみカメラ」がアカリーナという名前で販売しているはずなんだけど。

☆室内の光の雰囲気をぶち壊さず、さりげなく小光量の補助光を使うライティングは、高感度特性が良くなった最近のデジカメだからこそ出来るテクニックかもね。

☆X-Pro2+XF35mm f1.4

 

 

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ツインアンブレラホルダーとストロボ用ソケットは2017年1月販売予定

2016-12-25 | 使える中国製カメラ機材

ツインアンブレラホルダーは今年の始めに企画し、やっと年末に出来上がった。理由は様々あるのだが、一部パーツが入手出来なかったり説得に時間がかかったりと紆余曲折あったが、やっと販売にたどり着いた。

すでに、039ブランドのLED電球は売れに売れていて、今は納期待ち状態だが年内に上海に届くので年明けには再販可能。この第三ロットはファンの静粛性がアップしたので、第二ロットよりファン音が静かになった。 

 

ストロボ二灯用で角度は45度がデフォルト

 

取り外し可能なミニアーム付 LED取付も可能

 

使用例

 

電球ソケットE26(27も可能)に対応したストロボアダプター

 

4つのソケットが付いたソフトボックスにLED電球を入れ、一箇所にこのソケットを使いストロボを入れれば、動画とスチル両方が一つのライティングで可能になる。工夫すれば仕込みライトやブーム無しでトップライトにもなる。特にNissinのストロボ(i40 i60)に最適。

 

☆両方とも2017年1月に販売予定。販売店はとりあえずPanproductから始め、その後広げる予定。また、春までにあと4種類の製品を039ブランドでデビューさせる。その中のまったく新しいタイプのLED電球は驚くと思うよ。

☆来年の春節は1月28日から2月2日までだが、その期間の前後1週間は地方の工場などは稼働を止めるので、約3週間は何も動かない事になる。さて、その後だが、工場撤退や廃業などすでに今年から始まっているので、この春節明けは2017年を占う第一試練になるかもね。

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フジのX-T1には、ラジオスレーブRF-605Cがベスト

2014-11-22 | 使える中国製カメラ機材

新しいRF-605

 

新しいRF-605は、スイッチ切り替えで廃番になったRF-602と現行のRF-603シリーズの両方に対応している優れもの。なので、RF-602とRF-603ユーザーはそのまま併用できる事になる。

RF-602が良かったのは、RF-602をシューに付けてレリーズすると、RF-602を取付けた複数のカメラとレリーズが同期するので、ほとんど同じ瞬間を他のアングルからも同時に撮影出来る事。RF-603にはそれが出来ない。それが、この新しいRF-605はRF-602の機能が使えるので、RF-603より便利という事になる。

TTLやハイスピードシンクロを使用しない人は、この新しいRF-605が良い。また、RF-602を使っている人達は、この605を買い足せばわざわざ新しい603を買わずに済む。

フジのカメラで同時レリーズする場合は、2.5mmピンジャック付きのX-T1では何の問題もなく使えるので、RF-605Cがお勧め。

まとめ

●RF-602とRF-601を使っている人は、RF-605を買い足せばずっと使える。

●RF-603を使っている人は、RF-605を買っても使う事だできる。

●新しくラジオスレーブを買う人は、このRF-605がお勧め。

●TTLやハイスピードシンクロをやりたい人は、RF-622がお勧め

●フジのX-T1には、RF-605Cも605Nも使えるが、レリーズ端子が合っているのはキャノン用

X-Pro1  Fujinon 55mm f1.8 M42で撮影

 

 

 

 

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