海上撮影家が見た上海2

上海で撮影活動をしている海原修平のBlog。「海上」とは上海の逆で、新しい上海という意味。更新は不定期。

Hektor135mm f4.5とGFX50SII

2024-09-21 | GFX+オールドレンズ

Hektor135mm f4.5(ビゾ変換)

 

曇りの日

 

階下の樹を

 

毛並みの描写

 

世間では広角思考になり望遠レンズを使った写真が減っているようだが、私も前世紀からずっと50mm以下思考。上海の路地に立つと、どうしてもワイドレンズを使いたくなるのは引きが取れないのも理由のひとつ。自分の撮影立ち位置から十分に引きが取れる場所であれば、75mmクラスのレンズを使うと遠近感が人間の視覚に近くGFXの44x33や65x24フォーマットを選んでも使いやすい焦点距離といえる。

Hektor135mm f4.5は、ほど良いシャープネスとほど良いコントラスト描写で、ピントが合った位置からのボケ足がなだらかでとてもバランスが良いレンズだと思っているが、f値の暗さと焦点距離の長さで最も人気がないライカのレンズ。私のHektor135mm f4.5の使い方は、ビゾ変換しているのでGFXの44x33センサーを十分カバーし近接撮影も可能。

☆最近の料理写真を見ると、突き刺さるような野菜の葉やとんかつの衣が尖った岩肌のように見える写真や、サイコロステーキが地震で崩れた城の石垣のように見える画像が多すぎる。また、ソースのとろみ表現もドヘタ。まぁ、これらはライティングの問題とコントラスト調整の問題もあるが、最新のデジタル用レンズとデジカメが高解像度すぎるのも理由だろうな。アー、食いたいなと思える料理写真が最近は減った。仮に私が料理などを撮るなら使うレンズは3本のみ。そのレンズは、すべてライカビゾで使えるElmar 65mm f3.5(ビゾ専用)とElmar 90mm f2.8(初期タイプビゾ変換)、そしてHektor135mm f4.5(ビゾ変換)だ。135mmに関しては、ライカM用のElmar 135mm f4やTele-Elmar 135mm f4も同様にビゾ変換で使える銘玉。


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