左のGN TOPCOR50mmf1.4は上海のカメラ屋の物で、右が私の同じレンズ
RE GN TOPCOR 50mmf1.4は、RE AUTE TOPCOR 58mm f1.4の後継レンズで、1973年にSUPER DM用としてデビュー。そのほとんどが海外に輸出されたようなので、日本で見かける事はほとんど無かった。それより前のRE AUTO TOPCOR58mm f1.4があまりにも有名になり過ぎたため、その描写性能は一般にはほとんど知られてない。一般的な言い方をすると開放での描写は、前作の58mmトプコールよりかなり優秀でシャープだが、開放で少し滲むような描写が好きな人には物足りないレンズかも知れない。それと知っておかなければならない事として、二線ボケ傾向が強い事なのだが、それを上手く生かすととても面白いレンズといえる。
私のこのレンズは、アメリカでデットストックだった物を里帰り品として買ったので新品だった。買った当時はマルチコーティングのおかげもあり、レンズを覗くととてもクリアーに見えた。ただ、トプコンのレンズはエキザクタマウントとはいえ、ちょっと特殊な作りなので普通のエキザクタ変換マウントでは、一部の突起が干渉して取付ける事ができなかったので、しばらくカメラケースの中で眠っていた。今年に入ってNOCTでM42マウントに改造してもらったのだが、最近見ると黄変している事に気づき、ネットで調べてみるとアトムレンズだった事が判明。上の画像で右のレンズはUV照射後の私のレンズで、左のレンズは上海のカメラ屋からの依頼でUV照射をする前の状態。
ヘリコイド部のゴムの劣化を避けるためアルミホイルで武装
約24時間UV照射でスッキリと黄変がとれた
UV照射約24時間で、何だか気持ち良いくらいにスッキリと黄変がとれてしまった。おそらく普通に外で使っている分には黄変しないと思うので、防湿庫に眠らせるとよくないという事ですな。