生まれてこのかた、一度も使った事がないPモード 画像はα7Ⅱ
私の元アシスタントでもあり、今は共同経営者の宝くんから聞いた話。私の上海生活14年の中で、立派に独立してバリバリ仕事をやっている教え子は何人かいるのだが、その中に女性がひとり。その彼女が大陸の旅先で知らないオッサンに写真を撮ってくれと言われて、キヤノンの高級デジイチ(5Dクラス)+極太のズームレンズ付を手渡された。彼女がカメラを見るとモードがPモードになっていたので、設定をMに変えようとした時、そのオッサンから「やめてくれ~、設定を変えないで~」と悲鳴に近い声で叫ばれたそうだ。聞くとそのオッサンはカメラのPモードでしか写真が撮れないのだそうだ。大陸では大きくて値段の高いカメラが売れまくっているのは周知の事実で、カメラの出荷台数がピーク時の1/5に落ちている現在でも、大陸のそれらの人が実はカメラ産業を支えているだ。カメラが売れなくなると、当然カメラの周辺のアクセサリーも売れなくなる。今、カメラの周辺機器をさらっと眺めて見ると、魅力的な物のほとんどが外国製だ。
日本はデフレが続き、すべての事に慎重になり過ぎた時代が長すぎたのも理由のひとつだが、世の中が銀塩からデジタルに時代が変わったにもかかわらず、日本のアクセサリー関係の会社は、時代に追従してないと私は思っている。日本発のカメラの周辺機材でイイネと言える機材を上げてみてと言われて、即答出来る人がどのくらい存在するのかなぁ。一部は中国にも負けてる状態だからね。私はその隙間を狙って日本に殴り込みをかけますよ、今年から。当然、日本ブランドではなく上海ブランドとして。私のブランド名「039」は、先週に大陸で商標登録が完了した。