留まるところを知らない、西宮市がらみの不祥事...
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西宮市立の小中6校、卒業生1522人の情報紛失 一部から4年前報告も放置 市教委「外部流出の可能性低い」@2023/8/28付・神戸新聞WEBニュース
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「児童・生徒の名前、性別、生年月日、入学と卒業の年月日の他、保護者の名前などが記載され、校長が作成し20年間保存することが定められてい」る資料を、複数の学校で大量に紛失していたという事実は、なんとも衝撃的。
でも、ある意味、それ以上に衝撃的だったのが
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●市教委は19年夏に浜脇小から「所在不明」と相談を受け、改めて捜すよう指示したが、その後の確認を怠り公表もしていなかった
●各校では毎年夏休み中に保存文書が適切に管理されているか点検し、市教委に報告することになっている
→が、浜脇小のケース以外は「適切に管理されている」と報告され、紛失が見過ごされていた
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というあたり。
なんとも言葉を失います...
と、もはや、これだけで終わりにしたいところでさえありますが、気を取り直して、本日開催された総務常任委員会のご報告。
お題は「丹波少年自然の家事務組合の解散について」です。
この件、過去にも、数多くブログで取り上げてきました。
簡単にまとめるには、かなり難しい話ですが、あえてザックリまとめますと
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●昭和53年に阪神6市1町と丹波10町(現在は阪神7市1町+丹波市+丹波篠山市)で建設費や土地を負担し、事務組合を設立して設立された「丹波少年自然の家」という施設がある
→利用する人数に比べて費用負担が重い等の理由から、尼崎市が、関連する自治体で構成される「一部事務組合」から脱退する意向を示した
→西宮市が調整役となり、各市の副市長級で複数回協議したものの、事態に進展はなかった
→その後、紆余曲折を経て令和4年2月、丹波少年自然の家を運営する事務組合を解散することで関係者が合意した
→ただし、残された建物の処分や、事務組合で働いている職員の処遇をどうするかが課題として残っていた
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という感じですかね。
より詳しい経緯等に興味おありの方は、以下のブログとそこからのリンクなどご参照頂ければ。
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【ご参照】
コロナ禍に伴う、給食の廃棄ロス低減のための取組開始!&丹波少年自然の家の廃止(?)が決定しました!!@2022年2月のブログ
今日の委員会は「残された課題2つについて関係10市町で合意→今年度末で組合を解散するための手続きを進めていく!」ことを報告するためのものでした。
なお、具体的な解決策の内容は、これまたザックリまとめると
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●建物自体は解体せず、改修して今後も使用する
→所有権は丹波市が持つ
→改修費用を各市が「人口割90%+均等割10%」で負担
●事務組合に所属していた職員は、本人の意向を重視し、構成各市で受入(西宮市は8名中1名受入)
→退職金の一部を、各市が同じく「人口割90%+均等割10%」で負担
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というものです。
敢えて俯瞰するなら、妥当な内容なのだろうと思います。
また関係する自治体の多さを考えると、ある程度、譲るべきは譲らないとまとまらない...というところもあるのでしょう。
ただ、もともと本市が強く不満に思っていたのは「利用人数に比べて、費用負担が大きい!」というところ。
そして、その原因は算出根拠における人口割部分が大きすぎるというところにあります。
そういう観点からは「あらゆる費用負担は、利用人数割であるべき!」というのが西宮市の取るべき立場だったはず。
そういう意味で、今回の「人口割90%+均等割10%で負担」という合意内容は到底、満足できるものではありません。
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【ご参照】
大切なのは、市内の子供たちの自然学校の場を確保すること。 ~現在の、丹波少年自然の家のあり方を前提とした議論を進めることには反対です!@2020年8月のブログ
費用負担の計算式の大部分が人口割になったことで、利用人数割にした場合と比べて、西宮市は遙かに大きい金額を負担しなければならないことになりました。
逆に言うと、他の自治体の多くは、相対的に費用負担割合が少なくてすみました。
その上、丹波・丹波篠山・三田を除く各市町では退職職員を雇用することもない中、西宮市だけが1名雇うことになりました。
だったら、もっと費用負担を少なくするための主張は強硬にして然るべきだったと思うんですよね。
まあ、わざわざ市長がとりまとめ役を買って出たくらいですから、そんな主張をするつもりもないのでしょうが。
こういうところ、つくづく交渉ベタというか、なんというか...
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【ご参照】
調整役になったら「まとまらないなら、うちもやめます!」とか言いにくくなるでしょ?その感覚がどうにも分からん...@丹波少年自然の家@2020年9月のブログ
とは言え、この事案が解決に至ること自体は一定評価できると考えています。
なお以前も書いていますが、この施設がなくても、西宮市立学校で行われている自然学習的なものは問題なく今後も開催できる旨、教育委員会も確言しています。
その点、ご安心ください。
それでは今日のブログは、このへんで失礼します。